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アジア連帯講座のBLOGです
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●フェデックス機事故を利用した10月B滑走路供用強行を許さない!

  国交省と空港会社は、成田空港暫定滑走路北伸工事を10月までに完成させ、2010年3月供用を半年前倒して10月供用を強行することを明らかにした。フェデックス機大事故によって3月23日は、各国の航空機170便が欠航、他空港に行き先変更となってしまい膨大な損失となってしまったから、ジャンボ機も離発着できる暫定滑走路北伸早期完成・供用するというのだ。事故を利用した露骨な営利優先主義である。

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  金子国交相は「工事が順調に進み、運用の前倒しはできる」と豪語し、森中空港会社社長にいたっては、「暫定滑走路2500メートル化が実現すれば安全性が高まり、アジアの空港間競争が激化する中、質の高い安全な空港としてアピールしていく」などと居直り発言を行っている。フェデックス機大事故の総括や具体的な安全対策を提示することもせず、ひたすらアジア国際空港競争からの遅れを取り戻すために突進しようとしている。2010年「航空ビックバン」と称してこれまで以上に過密運航化を押し進めようとしている。安全・環境・人権破壊の拡大を許してはならない。


▲横堀大鉄塔から見た空港。誘導路右のくぼみが一坪共有地、
その少し先に見えるのが木の根ペンション。この誘導路の先が死亡事故現場である。


●石井紀子さん(東峰地区) 「あんまりなやり方じゃないですか」

 このような緊迫した中で4月12日、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会は、東峰共同出荷場で「4・12三里塚・東峰現地行動」を行い、50人が参加した。

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(ナレーションを訳しました。取材時の誤解からか事実と違う部分もありますが、そのまま翻訳・掲載します)

ドイツの公共テレビ局が最近の三里塚の様子を放送しました。

ドイツ公共放送連盟(ARD)のテレビ局“Das Erste”の海外レポート番組Welt Spiegel(ヴェルト シュピーゲル,世界を写す鏡)で、3月1日に放送、6分弱のレポートでした。

レポートのタイトルは、
「Japan: Mit Spinat gegen den Flughafenausbau」
「日本:ほうれん草で空港拡張に反対」

取材は、昨年の12月。アジア連帯講座も参加している暫定滑走路反対連絡会の12月7日に行われたデモの様子も紹介されています。レポートの後半部分では、横風用滑走路用地の真ん中に立つ横堀鉄塔や、一坪共有地のある木の根ペンションなどを紹介しています。レポートの最後の場面は、滑走路に針のよう突き刺さる開拓組合道路でのデモの様子です。



前半部分では、暫定滑走路の誘導路をへの字に曲げている市東さんの畑や、ジェット機が
頭上を飛ぶ、小泉さんの家、東峰神社などが紹介されています。

フェンスや誘導路に囲まれているものの、追い出し攻撃に抗して生きる人々の姿がわかる映像です。

 4月12日、三里塚・東峰現地行動に参加し、空港会社による追い出し攻撃を跳ね返そう。

 ★放送内容へのリンク、ドイツ語と写真で表示されます。
http://www.daserste.de/weltspiegel/beitrag_dyn~uid,ld1d2yhukxcy6avy~cm.asp

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

【日本】

ほうれん草で空港拡張に反対
2009年3月1日、日曜日

 東京:首都圏には3000万人を超える人々が暮らしている。とても巨大だ。だが、日本の首都国際空港だけは、ふさわしくない。計画は3本なのに、滑走路は2本しかない。しかも新世代の大きな航空機には短い。それはなぜか? 農民・市東(しとう)と一握りの農民が40年間、頑固にしているからだ。農民がこの土地を空港に売らないので、ジェット機の操縦士は、カーブで通常ではありえないようなブレーキを必死になってかけなければならない。巨大なターミナルの代わりに、野菜の友人・市東のセロリ畑を眺めながら。

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 無駄で環境破壊の静岡空港を強引に推し進めてきた石川嘉延静岡県知事が3月25日に辞職表明しました。空港はいらない静岡県民の会は、「一矢を報いたということができる」と確認し、新たな空港反対闘争に踏み出しました。その決意を全国の仲間たちに発信した県民の会の声明が届きましたので掲載します。

声明 空港はいらない静岡県民の会
             2009年3月27日

 3月25日、静岡県知事石川嘉延は辞職を表明した。静岡空港建設に反対してきた私たちは、この表明を、以下のような経緯を踏まえ改めて廃港に向けて運動の前進を契機とするものである。

 (1)そもそも県民は空港を必要としていなかった。にもかかわらず巨額の税金を投入し、住民に大きな犠牲を強いる計画を推進したのは、ひとえに財・政・官複合体であった。バブル経済全盛期の1986年に計画の出発点として設立された「静岡県民間空港開設研究会」にゼネコン数社が参加していたことはこの空港の性格を雄弁に物語る。そして、96%超の工事落札率の高さや、工事を受注した西松建設による知事後援会パーティ券の購入等の事実がそれを裏付ける。

 (2)空港反対が多数を占める県民世論調査を無視し、建設の賛否を問う住民投票条例案を葬り去った知事は、お手盛り審議機関から建設のお墨付きを得、需要予測を幾度となく下方修正しながら最終的に国内線106万人を決定した。しかしその数字は、就航会社が決まった時点で、予測の約四割しか見込めないという現実によってこの上ない虚構性が露わになった。地元会社の小型機、海外便、チャーター便の参入があるにしても、搭乗率保証などの就航支援と着陸料の大幅な減免によって大赤字のさらなる拡大は確実であり、その穴埋めはすべて県民の肩にのしかかってくるのである。

 (3)この空港が県民多数に歓迎されないがゆえに、知事は用地の強引な収用を急いだ。性急でずさんな手法は、測量ミスによって支障となる物件を見落とし、一方で収用するべきでない土地まで収用するという重大な過失を犯した。しかも、その過ちを長期にわたってひた隠し、事顕れるや言い訳を二転三転させ、ついに三度目の開港延期に追い込まれた。その国交省に対する延期許可申請において、自らの責任には一切触れず、すべて地権者の協力拒否が原因であると責任転嫁したことは、延期を直ちに許可した国交省とともにその官僚的無責任ここに極まったと言わざるをえない。

 (4)この3月18日、県監査委員は開港延期問題について異例の行政監査の結果を発表した。その中で、「地滑り防止工事」と偽って地権者との協議を求めたこと、交渉の記録の不明なこと等々を指摘した。知事はこれを真摯に受け止めようとしなかったにもかかわらず、日をおかずして辞職を表明するに至ったのは、追いつめられてついに県民の意思を無視できなくなったことの帰結にほかならない。

 (5)暫定とはいえ開港を許した空港反対運動の立場から言えば、この辞職は知事に一矢を報いたということができる。しかし、石川知事在任十六年間に、多くのハコモノ建設を推進し、県財政を極度に窮乏させ、ために県民福祉や自然環境を犠牲にした強権的な悪政・失政の責任追及の手をいささかもゆるめることはできない。根本的から県政を立ち直すたたかいが必要とされているのである。

〈連絡先〉静岡市葵区鷹匠2-12-10 空港はいらない静岡県民の会
 電話・FAX 054-653-2791

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成田空港貨物ジェット機大事故は、営利至上主義による悪天候無視した人災だ!
ただちに過密運航政策をやめろ!4・12東峰集会で抗議していこう!

3月23日に起きた貨物機大事故は、成田空港の独特の「ウインドシア」巻き込まれ、「ポーパシング」状態に突入、着陸失敗、大惨事へ。このような報道がされていますが、危険な突風が発生する気象状況だったにもかかわらず、過密運航をこなさなければならないため、着陸ゴーサインを管制官が出したわけです。



 本質的には、危険な気象状態であったとしても、運航の乱れを発生させてしまってはならないという営利至上主義を根拠とする人災だったわけです。もし燃料タンクに突入していたら、さらなる大惨事になっていた。 

2010年3月以降、成田空港B滑走路、羽田新滑走路供用強行による航空ビッグバンと称して、これまで以上に過密運航、環境・人権破壊、空港公害を拡大させていきます。ただちに過密運航を前提とした航空政策を中止せよ!東峰住民追い出しをやめよ!

 三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会は、4・12東峰集会があります。ぜひご参加を 東峰・横堀・木の根一坪共有地調査活動が行われます。 成田国際空港の営利主義を糾弾していこう。

アジア連帯講座ブログ 4・12東峰集会の紹介を参照してください http://solidarity.blog.shinobi.jp/Entry/452/

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6・4開港をやめろ!
5・31「太田川ダム・静岡空港・沼津鉄道高架事業・浜岡原発」反対シンポジウムへ(静岡労政会館)

 2月15日、空港はいらない静岡県の会は、静岡労政会館で第十四回総会を開催し、95人が参加した。

 総会は、石川嘉延静岡県知事の無駄で環境破壊の静岡空港の強行開港策動に対して力強く対峙し、新たな展望を指し示した。

 攻防局面はこうだ。県は三月開港を強引に押し進めてきたが空港反対派である大井寿生さんの航空法の制限を超える高さの立ち木と私有地、そして反対運動の存在によって延期に追い込まれてしまった。結局、2500メートル滑走路を2200メートルに短縮し、なにがなんでも開港(6月4日)という既成事実によって大井さんの奮闘と反対運動の圧殺をねらってきた。

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 これまで石川知事は、反対地権者の土地の強制収用、県民の貴重な財政を空港建設のために投じるなど繰り返し挑発を行ってきたが、その悪質な姿勢を深めている。今年度の県の空港関連予算約38億6900万円、滑走路の暫定運用に必要な追加工事費約1億1000万円の支出を強行しようとしているのだ。

 石川知事の悪あがきは、これだけではない。そもそも大井さんの立ち木と土地は強制収用対象外だった。だから苦肉の作として、なんと立ち木と土地撤去にむけて航空法49条3項の除去請求権を根拠にして訴訟を行うなどとどう喝を行ってきた。ところがこの除去請求権に基づいた協議や民事訴訟が国内で行われたことがない。当たり前だ。障害物を撤去するための協議、民事訴訟を行うとしたら数年の期間がかかってしまうからだ。ずさんな空港計画と工事が開港前にして、あらためて全社会的に明らかになってしまった。

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東峰住民と連帯し、一坪共有地堅持、2010年3月の成田空港B滑走路供用に反対していこう!

 空港会社は、2月11日、配達記録付きで二回目の一坪共有地売却強要手紙を全国にばら撒いた。手紙において森中は、「(前回の手紙によって)おかげさまで、本年一月末までに百名を越える多数の皆様から弊社へ持分売却の申し出を頂くことが出来ました」などと強がっている。しかし売却拒否56人、無回答925人の結果をなぜ明記しないのだ。森中よ、どういうことが突きつけられているのか、説明してみろ。空港会社にとって不都合な現実を無視しなければならいほどに苦しい態度を表面化せざるをえないのである。

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一坪共有地の上に立つ木の根ペンション

 さらに「今回多くの皆様のご協力を得られたことに勇気づけられ、再度お手紙を差し上げる次第となりました」、「成田国際空港が、我が国の表玄関として更なる機能充実を図ることに、改めてご理解とご協力を賜りたく、お願いする次第でございます」などと居直り、どう喝を繰り返すだけだ。反対同盟と支援は、09旗開きと加瀬勉さん報告会(木の根ペンション)で空港会社の一坪共有地売却の意図を暴き出し、日本階級闘争の拠点として共有地を守り抜く決意を打ち固めている。つまり、一坪共有地売却強要は、売却拒否56人、無回答925人によって頓挫せざるをえないのである。

 森中よ。現実を直視せよ。三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)大地共有委員会ニュースレターをどのように熟読し、学習したのか。二回も売却強要手紙をばら撒なければならいほど成田空港会社は追い詰められているのだ。

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 1月29日、成田空港会社は、08年12月に空港用地内一坪共有地強奪攻撃の一環として売却強要に向けた手紙を一坪共有者1106人にばら撒いたが、その結果として返信が162人で、売却に「協力する」が98人、「売却拒否」が56人、「話を聞きたい」が8人だったことを報道に発表した。森中社長は、「一部で交渉に入っている。賛同が得られるよう粘り強く取り組む。回答の無かった925人に対して再度、売却のための手紙を二月中に送る」などと述べ、売却強要運動を強化していくことを宣言した。

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 このような空港会社の暴挙を絶対に許さない。三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)は、〇九年旗開き(1・11)で「一坪共有地堅持」を掲げ、空港会社の平行滑走路供用強行にむけた東峰住民追い出し攻撃と連動した一坪共有地強奪を許さないことを意志一致した。すでに反対同盟大地共有委員会によって「一坪共有地断固堅持」を訴えるニュースレターを配布し(08・9)、「声明 空港会社による一坪共有地の売却要請手紙に抗議し、共有地を断固堅持する」(08・12・26)を全国に訴えた。さらに一坪共有地提供者である加瀬勉さんは、アピール「我々は三里塚一坪共有地の売り渡しを断固拒否する」(08・12)を空港会社に突きつけた。

 反対同盟のこのような立て続けの一坪共有地強奪糾弾に直面した空港会社は、売却強要手紙のばらまきの結果を明らかにし、二月中に手紙を再送するなどと新たなキャンペーンを強行しなければならないほど危機感を表面化させている。一坪共有地運動への敵対の深まりを見据えつつ、逆包囲していく取り組みを強化していこう。加瀬勉さんによる(一坪共有地は)「政治的に、この土地を所有し決意を固めてもらいたい。反対同盟の遺産であるし、日本の階級闘争の拠点として人民の土地であるからいかなる場合でも、この土地を売らないという思想を貫いてほしい」の呼びかけに応えよう(1・11木の根ペンション)。

 大地共有委員会は、新たなニュースレター(09年2月1日)を発行した。レターは、
「●1・11三里塚反対同盟09年旗開き/発言 柳川秀夫さん(反対同盟世話人)、加瀬勉さん(多古町、一坪共有地提供者)、平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場、地球的課題の実験村)、支援●一坪共有地調査活動&加瀬勉さんのお話(三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会呼びかけ)●加瀬勉さんの報告から「反対同盟の遺産であり日本の階級闘争の拠点」

●加瀬 勉さんのアピール文「我々は三里塚一坪共有地の売り渡しを断固拒否する」

●声 明 三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)大地共有委員会 「空港会社による一坪共有地の売却要請手紙に抗議し、共有地を断固堅持する」

●資料「成田空港 未買収地問題」(朝日08・12・25)、「一坪共有主の1000人に売却要請」(朝日08・12・18)」

という内容だ。レターを全国の一坪共有者、支援の仲間たちに配布し、空港会社の一坪共有地強奪キャンペーンをはね返していこう。(Y)

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 1月11日、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会の呼びかけで「木の根ペンション一坪共有地調査活動&加瀬勉さんのお話」が行われた。この日の反対同盟の旗開き終了後、参加者は、横堀大鉄塔のの中段に上がり、成田空港全景・横堀の一坪共有地を視認チェック。続いて、木の根ペンションに移動し、プール、ペンション周辺の共有地の調査を行った。

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 その後、ペンション二階で「一坪共有地堅持 農民追い出しを許さない」をテーマに加瀬勉さんの報告が行われた(報告要旨・別掲)。

 山崎宏さんから大地共有委員会の取り組み、空港会社の一坪共有地売却要請手紙の配布状況、共有者からの問い合わせなどについて報告した。

 さらに、「一回目のニュースレター(08・8・24)は、全国の仲間たちの協力によって新名簿にもとづいて配布することができた。しかし、返却、届いていない共有者の存在も明らかになった。すべての仲間たちに配布し、共有地堅持を訴えていくためにニュースレターの手渡しや新住所の申請に協力していいただきたい」と要請した。

 二人の報告後、質疑応答に入り、とりわけ相続問題について論議が行われた。

 大地共有委員会の「一坪共有者の権利移転の手続について」を再確認した。(Y)

 ●「一坪共有者の権利移転の手続について」(大地共有委員会)から
 ケース〈1〉の場合─「一坪共有者本人が死亡しているが、一坪共有者でもある子どもが「相続」する意向があるが、どのようにしたらいいか」

 ケース〈2〉の場合─「自分が『死亡した場合』を想定して、事前に反対の意志がある者への「相続」は可能か」

 回答 共有者の権利は、「反対する意志」が第一条件です。一般的な「財産」としての「相続」という概念には当たりません。

 ただ、「反対の意志」がある近親者、友人、知人への移転については共有者の意志を尊重したいと思いますので、その際には大地共有委員会にご連絡ください。具体的手続については大地共有委員会よりお知らせします。

 ●「三里塚大地共有契約書」より

 「二、受贈者は、土地の権利は取得するが、転売、贈与、担保の設定等、権利の移転及び共有地の分割は一切しない。

 但し、死亡の際は、受贈者の意志をひきつぐ一人に相続するか、反対同盟の指定する者に共有持分を移転する。

 三、受贈者は、当該土地の利用及び使用については、反対同盟と相談し、共有者同志の意志を十分いかして活用する。」
      

 加瀬勉さんの報告
「一坪共有地堅持 農民追い出しを許さない」

 木の根ペンションに来る前に横堀団結小屋に立ち寄ってきたが、小屋の土地は私の名義になっているが、反対同盟に貸し付けてある形になっている。案山子亭も利用権を取っているはずだ。横堀団結小屋の土地はよく管理していただきたい。

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三里塚を再び緑の大地に 
空港反対闘争に賭けた上坂喜美の後半生

編著 上坂喜美遺稿追想集編集委員会
発行 アットワークス http://www.atworx.co.jp/
大阪市中央区谷町1-7-3 天満橋千代田ビル1号館8階 
電 話 06-6920-8626 FAX 06-6944-9807
 E-MAIL info@…
体裁 A5判・252頁・ソフトカバー/2009年2月上旬発行予定
定価 1,890円(本体1,800円+税)

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鎌田慧…「見事に生きた上坂さん」より

 日本の抵抗闘争史のなかで燦然と輝く三里塚空港反対闘争に半生を賭け、「三里塚闘争に連帯する会」の活動に取り組んだ上坂喜美氏の遺稿と、活動家たちの追想集。上坂さんが晩年のすべてを捧げたのは、「三里塚闘争」だった。農民の生活を押し潰して建設された「成田空港」は、いまは二本の滑走路を運用しているので、残念ながら建設阻止を訴えた闘争は、たしかに負けたといえる。とはいっても、日本の抵抗闘争史のなかで、明治期の「秩父事件」や戦後の「砂川基地拡張反対闘争」とならび立って輝いている。

●主な内容●
第1部 三里塚の激動と共に在った日々
「むしろ旗」より
われわれは誓いたい
三・二六から五・二〇をどう視るか
小さな勝利だけれどもこの足がかりを大切にし発展させよう
三里塚反対同盟がなしとげた闘いの質的飛躍とは何か
積極攻勢の「再共有化」運動
強行開港、七八年を前後する時期の検証(私案)

 見事に生きた上坂さん……鎌田  慧
 三里塚闘争に生涯をかけた上坂君を追悼する……加瀬 勉
 上坂さんの思い出……石井 紀子
 最後の握手は「石井武出版記念会」のときだった……塚本 春雄
 上坂さんへのレター……阿木 幹子
 上坂さんへ捧ぐ……中川 憲一
 私の人生の恩人でした……畑 健次郎
 人民の最良の息子たり得たか……百瀬 彰

第2部 三里塚の新たな挑戦へのエール
三里塚現地・柳川秀夫への手紙
新たな闘い 新たな団結え
反対同盟の新たな挑戦
前田さんを悼む
武さん、同い年だったね

 「児孫のために自由を律す」……柳川 秀夫
 生きかたのモデルを示してくれた……大野 和興
 民衆を信じ抜いた人……柘植 洋三
 上坂喜美さんのこと……吉川 勇一
 常に現地と共に在った……菊永 望
 上坂さんの思い出……白川 真澄
 青春の罪を清算できた人……小寺山 康雄
 三里塚と全国を結ぶ闘いに尽力……高橋 千代司
 生き続ける魂人……小山 広明
 柔軟発想の人……藤井 正道
 三里塚より遠い泉州……阿部 陽一
 上坂さんについて思いおこすこと……平野 靖識

第3部 あの時代、その現場に、いつもその姿を見た
主体づくりの糸口をどこに見つけるか
右と左と
「市民ネットワークさかい」より
ヨーロッパで考えた日本

 革命運動家としての上坂喜美……樋口 篤三
 大阪中電、党オルグ、「襤褸の旗」から三里塚へ……前田 裕晤
 「三里塚以前」、上坂さんとその時代……和田 喜太郎
 わがままを通した人生に乾杯……朝日 健太郎
 反骨の人・上坂喜美さん……中北 龍太郎
 いつも闘いの現場におられた……小沢 福子
 大地を踏みしめて……小山 帥人
 上坂さんとスキー……小原 吉苗
 電通合同のストにも上坂さんの姿が……伊藤 修身
 柔軟で頑固だった上坂さん……星川 洋史
 歯科医としても付き合った晩年の日々……渡邉 充春


ご遺族からの礼状
上坂喜美の略歴
あとがきにかえて……丹羽 通晴

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 1月10日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、横堀農業研修センターで09年旗開きを行い、30人が参加した。

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 成田空港会社は、2010年3月の成田空港B滑走路供用の強行に向けた東峰住民追い出し攻撃と連動して、08年12月に入って空港用地内の八カ所の三里塚一坪共有者約千人に対して土地の権利を明け渡せというどう喝文をばらまいた。すでに反対同盟大地共有委員会は、共同通信が空港会社の一坪共有地売却強要に関する報道(08・5・10)を会社のキャンペーン開始として捉え、全国の仲間に対して「一坪共有地断固堅持」
を訴えるニュースレターを配布(9月)している。

ところが反対運動の当然の主張に対して会社は、「反対派側に歩み寄りの姿勢が感じられない」(朝日新聞/08・12・25)などと居直り、平行滑走路の早朝・深夜の運用時間制限の撤廃(3月)も合わせて航空機過密運航、騒音と排気ガスのまき散らしによる安全・環境・人権破壊の拡大をねらっている。このような空港会社の態度に抗議して大地共有委員会は、「声明 空港会社による一坪共有地の売却要請手紙に抗議し、共有地を断固堅持する」(08・12・26)を出した(別掲参照)。

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