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  空港会社のウソ、一坪共有地強奪を許さない

 3月11日、千葉地裁民事第二部(白石史子裁判長、合田智子裁判官、酒井直樹裁判官) で「第2801号共有物分割請求事件」が行われ、地権者を代表して山崎宏さんの反論に向けた証人尋問が行われた。現地から柳川秀夫さん(反対同盟世話人)加瀬勉さん(共有委員会<Ⅱ>代表)。支援が駆けつけた。

 「第2801号 共有物分割請求事件」裁判とは、空港会社が成田空港C滑走路の完成を断固として阻んでいる旧熱田派現闘本部(芝山町香山新田字新山106─4)の共有地をなにがなんでも強奪するために提訴したのである。旧現闘本部は、一坪共有地運動の一環として用地内拠点強化めざし1988年8月、熱田一さんの持ち分を当時の横堀地区の現闘(インター・戦旗共産同・プロ青同・労闘-労活評・労農合宿所)で再共有した。現在、持ち分374分の1(1人分)で旧現闘17人が被告となって裁判闘争を闘っている。

 今回の被告側証人尋問に対しても空港会社は、1991年から反対同盟と国・運輸省―空港公団(当時)の間で始まったシンポ・円卓会議で事業認定を取り下げ、「強権的な手段を用いない」と約束したことを投げ出したことを図々しくも居直った。羽田空港の国際化に対抗していくために空港の拡張と30万回発着回数で地位向上の挽回のために旧現闘本部の歴史的経緯、一坪共有地運動の正当性が明らかになることに対して、ほとんどイヤガラセのレベルで山崎宏さんの証人尋問を「必要性がない」と言い出してきた。柳川さんが地権者である横堀地区の山林と木の根の宅地を強奪するためにも同様の主張で「民法上の共有分割の方法として全面的価格賠償による分割を求めているに過ぎない」と繰り返した。

 さらに、空港会社が一方的に旧現闘本部の四方を鉄板で囲んだことを「平成10年以降は使用されておらず、屋根と壁の一部が損壊しているなど廃屋同然」であり、「建物付近の誘導路を走行する航空機のジェットブラストによって同建物が損壊し、その一部が周囲に飛散する等、航空機の航行の安全に支障が生ずるおそれがあることから、原告が平成20年9月に設置した」などと居直り、「本件土地は空港建設に必要不可欠な土地であるところ、反対運動の目的以外に何ら経済的な利用に供された事実はない」から強奪する権利があるのだというのだ。

 こんな根拠薄弱なデッチ上げストーリーを許さず清井礼司弁護士と被告団は、空港会社のウソと不当性を暴き出し反撃していった。地裁民事第二部は、民事第五部と同じように対応せざるをえないところまで追い込まれ、山崎さんの証人尋問を認めた。

全面的価格賠償方式は破綻している

 山崎さんは、三里塚闘争の大義、旧現闘本部の歴史的経緯、空港会社の提訴をしないと言ってきたウソ、一坪共有地運動の正当性を力強く発言した。

 とりわけ空港会社の地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる全面的価格賠償方式成立論のデッチ上げに対して次のように反論した。

 「反対同盟による一坪共有地の再共有化運動は、反対運動が弾圧され、切り崩されていくなかで、1983年から始まったが、それまでの一坪共有地の共有名義をさらに全国支援者に広く持って貰うことを主眼とし、1口1万円のカンパとともに、登記委任状の外、受贈者は、土地の権利は取得するが、転売、贈与、担保の設定等、権利の移転及び共有地の分割は一切しない。但し、死亡の際は、受贈者の意志をひきつぐ一人に相続するか、反対同盟の指定する者に共有持分を移転する、という趣旨の『三里塚大地共有契約書』を取り交わしています。権利証の原本は、大地共有委員会の事務局メンバーが一括して保管しています」と述べ、一坪共有地の所有権は反対同盟にあり、一坪共有者は名義のみだから共有物分割請求自身が破綻していると主張した。

 裁判後、清井弁護士から「山崎君から一坪共有地運動の経緯、空港会社の権利乱用を具体的に取り上げた。柳川さんの証人尋問も含めて大きな踏み込みを行った。勝利判決をかちとっていきたい」と訴えた。

 裁判は、今後、最終準備書面の提出、結審、判決を迎える(未定)。勝利判決をかちとるために支援カンパを訴える。(Y)

 

●カンパ送り先

三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(Ⅱ)/〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131─4/ 電話&FAX0479─78─0039

●振替口座 00290─1─100426 大地共有委員会(Ⅱ)

●大地共有委員会ブログ http://blog.livedoor.jp/kyouyutisanri/archives/86672.html
 

拍手[3回]

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「この裁判も形を変えた強制収用だ」

 2月24日、千葉地裁民事5部(601号法廷、仲戸川隆人裁判長、清野正彦裁判官、島村陽子裁判官)で一坪共有地裁判(共有物分割請求事件)が行われた。現地から加瀬勉さん(共有委員会<Ⅱ>代表)、平野靖識さん(東峰地区・らっきょう工場)、各支援が駆けつけた。加瀬さんは、「2・24三里塚一坪共有地裁判闘争宣言」を配布した(別掲)。

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 成田空港会社は、10年10月、一坪共有地を強奪するために共有地六カ所(六七人の共有者)、併せて共有運動の連絡先となっている労活評団結小屋(横堀地区)の撤去・土地明け渡しを求める裁判を起こした。この攻撃は、司法権力を使って有無を言わさず土地を取り上げるという、強制収用と何ら変わらない強権的なやり方だ。1991年から反対同盟と国・運輸省―空港公団(当時)の間で始まったシンポ・円卓会議の中で運輸省と公団は、これまでの農民の意志を無視し国家権力の暴力を使って推し進めた空港建設のやり方を謝罪し、反省して二度とそのような強権的な手段を用いないと約束し、事業認定を取り下げた。2005年にも当時の黒野空港会社社長が東峰住民に対して欺瞞的なものであったが「謝罪文」を出している。

 しかし、空港会社は、羽田空港の国際化によって成田空港の独占的地位の崩れに対して空港の拡張、30万回発着回数で競争力をつけようと必死だ。過去の「反省」や「謝罪」「約束」など完全に反故にし、東峰地区をはじめ用地内農民の叩き出し、一坪共有地の強奪、空港反対運動の破壊をねらっている。

 今回、提訴された共有者は67人だが、これは全ての共有者にかけられた攻撃である。反対同盟とすべての共有者が一体となって裁判闘争が闘われている。

 空港会社の提訴理由は、一坪共有地が「成田空港建設予定地内に所在し、すでに原告が所有権を取得している隣接地と共に、空港建設には必要不可欠な土地である」が「反対運動の目的以外に何ら経済的な利用に供された事実」がなく、空港建設が優先されるから地権者との合意もなく一方的に金銭補償することをもって土地強奪ができる全面的価格賠償方式が成立するとでっち上げた。

 しかし一坪共有地の所有権は全部が反対同盟にあり、一坪共有者は名義のみだから共有物分割請求はできない。なにがなんでも一坪共有地を強奪するために強引な論法を展開しているにすぎないのだ。

空港会社の約束違反を許さない

 一坪共有者と代理人の清井礼司弁護士は、この間、ウソとでたらめに満ちた空港会社のストーリーへの反論、一坪共有地運動の歴史的正当性、「強制的手段をとらない」という「約束」の明らかな「信義則違反」を立証するために柳川さん、山崎宏さんの証人尋問を地裁に申請した。空港会社は「本件訴訟は、大半の共有持ち分を有する原告が、ごく一部の共有持ち分を有する被告らに対し、民法上の共有分割の方法として全面的価格賠償による分割を求めているに過ぎない」から「必要性がない」という乱暴な意見書を提出してきた(10年12月10日)。空港会社のあわてぶりを示す態度を自己暴露してしまった。地裁も防衛しきれないと判断し、柳川さん、山崎さんの証人尋問を認めたのである。

 今回は柳川さん(反対同盟世話人)が地権者である横堀地区の山林(2802事件―芝山町香山新田字新山106―6/持ち分15分の3)、木の根の宅地(2804事件―成田市木の根字東台215/持ち分780分の1)の強奪阻止のために被告人本人尋問が行われた。

 柳川さんは、「空港会社は文書(共有者に対する売却要請手紙)を出してお願いしたと主張しますが、長年苦しませてきて、それを深く謝罪しておきながら、形式的な文書を出せばそれでお願いしたことになる、話し合いを求めたと考えるのは、あまりにも旧態依然たる古い公団体質丸出しの役人的・官僚的発想でしかありません。シンポジウムや円卓会議の結果を踏まえるならば、話し合いで解決するという国と反対同盟の合意を守るべきです」と強調した。

 さらに「今日のように一方的に空港を拡張するため、裁判所にまで土地の強奪の手助けをさせようとする空港会社は断じて容認できるものではありません。『いかなる状況においても強制収用はとらない』という一文は、当事者の政府の閣議に村岡運輸大臣が報告し了承されたことであり、重いものがあるはずです。姿形を変えて、結果、一方的に土地を我がものにすることは強制手段以外の何ものでもないと思います」と厳しく批判した。

 島村裁判官は、「『いかなる状況においても強制収用はとらない』の『いかなる』とは、どういうことなのか」という質問を行ってきた。

 柳川さんは、「この裁判自体も形を変えた『強制収用』だ」と断固として答えた。 

 裁判後、地裁前で集約を行った。

 静岡の塚本春雄さん(一坪共有者)は、「加瀬さんの一坪共有地裁判に対するアピールを呼んだ。静岡の仲間たちも誘いながら傍聴した。次回も参加したい」と応援の発言。

 清井弁護士は、「共有地裁判の論点は、提供された共有地が名義人の所有地かどうか。第二は、シンポジウムや円卓会議で国、公団がどういう約束をしたのか。空港会社の提訴が適法かどうかだ。反論を柳川さんに行ってもらった。次回の山崎さんの証人尋問では共有運動について述べてもらう」と述べた。

 最後に、柳川さんは、「国は『話合いで解決する』と約束した。私はそれを守っているだけだ。約束を破るのは許さん」と糾弾した。

          (Y)

 次回は、3月11日(金)/午後1時45分/千葉地裁602号法廷/山崎宏さん証人尋問

「2・24三里塚一坪共有地裁判闘争宣言」

三里塚・大地共有委員会代表 加瀬 勉

 今日、われわれは三里塚闘争一坪共有地1100余名を代表して千葉地裁の法廷に立って闘いを開始する。われわれが法廷に立つとゆうことは空港建設の権力犯罪を告発し彼らを裁く為のものである。裁かれるのは断じてわれわれではない。裁かれるのは彼ら自身である。

 三里塚シンポで政府は、三里塚の農民に謝罪した。黒野(空港株式会社)も謝罪した。

 だが、彼らは強権政治、政策を改めようとしない。そればかりではない。30万回発着を企んでいる。「共有物分割補償」とゆう法の名をかりて、われわれ一坪共有者を被告に仕立て新たなる土地強奪を企んできた。昨年12月に空港株式会社は、われわれの証人尋問反対を裁判長に文書を持って申し入れた。問答無用とゆうわけである。この権利蹂躙の行為に断固として抗議をする。一寸の土地も売り渡すことはない。これがわれわれの不退転の決意であり、生涯変わらぬ意志であることをかさねて表明する。

 われわれは1100余名の全国一坪共有者に心から訴える。権利とは、要求し主張し擁護する活動によってのみその存在意義を発揮する。われわれの主体的行動がなければ権利は消滅し、一坪共有地は彼らの権力の手の中に落ちるのである。一坪共有者の強固な意志と行動で全国戦線を作り上げ、彼らを包囲し追い詰めてゆこうではないか。今日、千葉地裁の法廷にたったわれわれは、その先頭にたって闘うことを誓うものである。

 「落花流水」三里塚激闘の40年余、われわれは一度足りといえども目先の困難にひるんだことはない。権力犯罪、強権政治、独裁政治、侵略者はかならず人民の民主的要求行動によって打倒され葬り去られる。これは歴史の教訓であり、法則である。今、新たに起こりつつあるチュニジア、エジプト等中東の人民の闘いを見るがよい。これが強権政治、独裁者の運命であり末路である。おごる自民党政権も権力の座から引きずり下ろされたのではないか。

 「三里塚ハブ空港の建設」は、グローバル化を代表する政策であった。われわれは強権政治、支配を許さなかった。強権政治、競争激化の社会、貧困と差別拡大の社会を許し容認するか、それとも共栄、共存、「健康で文化的な生活」の社会体制を選択し創りあげるか。今、その岐路にわれわれは立っている。「三里塚に空港はいらない」「コンクリート社会はいらない」。三里塚に緑の大地を三里塚に緑の田畑を、これがわれわれの要求である。「一坪共有地は断固死守する」。われわれは毅然として千葉地裁の法廷に立って闘いを開始する。

2011年2月24日

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 三里塚芝山連合空港反対同盟は、1月16日、横堀農業研修センターで「年間30万回飛行許すな!共有地裁判闘争勝利!2011年反対同盟旗開き」を行い、40人が参加した。

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 旗開きは、山崎宏さん(横堀地区・労活評現闘)の司会挨拶から始まり、「この間の空港会社の攻撃は、年間20万回飛行を決定し、昨年10月に周辺市町村・千葉県・空港会社・国土交通省の四者会議によって30万回飛行を決めた。しかしながら地元の騒音下にある住民たちは、この決定に対して非常に反発し、不安を感じています。森中空港会社社長は、『地元の方々のご理解をいただいて非常にありがたい』などとウソ吹いていますが、実際には住民は決して賛成はしていません。今後、騒音に対する損害補償、移転等々について問題は山積しています。第二は、私たちの一坪共有地に対する裁判による取り上げ、その拠点となっている団結小屋破壊攻撃が裁判を通してかけられてきている。われわれは、こうした攻撃を跳ね返すべく、これまでと同様に反対同盟と支援が一体となって闘いぬいていこう」と訴えた。

 参加者全体で三里塚闘争勝利にむけた「乾杯!」が行われた。
 
 

 柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)の決意表明。
 
 

 「空港会社は30万回飛行を決め、さらに世界の格安航空会社の競争の中で生き残っていこうとしている。一方で環境問題とか、温暖化の問題とかで持続できる社会をめざそうと言いながら、また腹一杯食おうとしている。飛行機をドンドン飛ばそうとしている。それらを達成しようとするために反対同盟の共有地を裁判で強制買い上げしようとしている。いまでこそ強制代執行はないのだが、形を変えた強制収奪だ。これは一九九一年から政府と反対同盟は話し合いをしてきた。その前提となる約束事として『政府はいかなる状況であっても強制的手段はとらない』と当時の運輸大臣が確認している。閣議了解もしている。政府の約束事だ。今回の空港会社の所業というのは、政府の約束事を反故にするような意味でもある。一昨年、共有地裁判が提訴されたため政府に回答を求めた。その当時は、小沢民主党幹事長だった。小沢は幹事長室を通さないと先には進めないというルールを決めていた。反対同盟として文書を出したが回答は届いていない。約束事を守らないということはおかしい。裁判が今後、どんどん進められて2月24日にある。裁判所が強制収奪の結論を出した時は、対決の懸念が生じると思う。血を流しても闘う必要があれば私は呼びかけたいと思います。これは筋です。そういう意味で2011年は、平穏な年ではない。みんなの魂をきちっと伝えぬいていこう。今の世の中だからこそ大事なことだ。共に頑張っていきましよう」と決意表明した。
 
 

加瀬勉さんの発言
 
 

 加瀬勉さん(大地共有委員会代表)は、「20万回、30万回発着に対して、人権蹂躙・侵害を回復させるためにわれわれは断固闘う。増便を阻止するために、あらゆる手段で闘う。第二は、二月二四日から共有地証人尋問が始まる。われわれは一寸の土地も譲らずに闘う。これが原則だ。第三は、TPPで日本の農業を潰すという。『平成の開国』などと大騒ぎしている。やはり日本の農業を守るために絶対反対だ。さらに沖縄普天間基地の撤去だ。伊勢早湾の水門の開門。八ッ場ダムは中止。原発の輸出も大反対。戦争に反対し、反権力の勢力と断固共闘していく原則を堅持していこう」とアピールした。
 
 

清井弁護士の裁判闘争方針

 清井礼司弁護士は、一坪共有地裁判について次のように提起した。

 「今年は2月、3月と証人尋問が入り、一つの山場を迎える。争点のひとつは、かつて政府が強制的に土地を取り上げないという約束をしたが、現在、裁判を通して土地収奪を策動しているということで約束を反故にしていると強く反論していくことだ。第二点は、再共有化運動の思想的な問題と法律的な問題をくっつけて主張していく。これらを裏付ける大量の証拠を裁判所に提出した。再共有化とは、実際の権利を皆さんに振り分けた。しかし、実際には闘う意欲を見せるために名義の形式を再共有化したにすぎない。そもそも権利は、実態と登記簿という形式によって構成されるのだから、再共有化は形だけでなされたものでしかない。つまり、だから会社が買収した共有地は、名義にすぎないということだ。実際上の権利は、元の権利者にあり、一坪共有者にもないし、会社にもない。これらの点は、山崎さんの証人尋問では事務手続きも含めて再共有化の実態を明らかにする。柳川さんの証人尋問は、政府との約束事について展開する。できるだけ多くの人に傍聴に参加してほしい(呼びかけ別掲)。意気軒昻なところを裁判所、空港会社に迫っていきたいと思います」。

 さらに裁判闘争の今後の方向性について、「仮に土地が空港会社に取られても、すぐに建物に手をつけられない。建物に手を加えられなければ敷地ができないのである。空港会社は、おそらく解体、撤去についての理論がまだないんじゃないか。例えば、材料を持ってきた人、組み立てた労力を出した人、民法上の規定によればそれらは共有関係になる。誰が所有者なのか。ちゃんと歴史を掘り起こして細かく反論していく。会社は、反対同盟だとして提訴してくるだろうが、そんなに単純ではない。土地が取られても、上に建物があるかぎり、少なくともC滑走路はできない。当然、離発着の上限が小さくならざるをえない。このような第二段階の闘いを見据えて闘っていこう。実際に建物が壊されるならば僕も現場にかけつけます。ともに闘っていこう」と提起した。

 支援の発言のトップは、 「続・木の根物語プロジェクト」の大森武徳さんだ。木の根プール再開にむけた作業協力とカンパを訴えた(別掲)。

 続いて高見圭司さん、小山広明さん(大阪府泉南市議)、成田プロジェクト、東水労青年女性部から行われた。

 刈谷稔さん(田中機械)は一月三十日に「2011 関西三里塚闘争旗開き」(一月三〇日<日>午後2時/尼崎市市立労働福祉会館<阪神尼崎駅下車>)を開催することを報告した。

 最後に団結カンバローを行って集約した。(Y)


■続・木の根物語プロジェクト

 木の根プール再開作業にカンパを

 大森武徳(続・木の根物語プロジェクト)
 
 私は子どもの頃、辺田部落に住んでいました。木の根プールができたのは小学生の頃でした。一生懸命自転車をこいで木の根にきて、楽しませてもらいました。その後、現地を出て進学・就職して正直忘れていました。

 二、三年前にたまたま見た雑誌に「滅びていく風景」として載っていたのが、木の根の写真でした。衝撃を受けて実際に見に行こうと、現地に向かった。ところが、何回通っても木の根への道がない。ようやく、ここかなと「この先立ち入り禁止」の看板のところでハンドルをひねったら、公安も着いてきて、そこがペンションだった。使えなくなったプールの様子を見て、ショックを受けると同時に、あんなお世話になった木の根をほったらかしていたんだなと責任を感じた。

 その後、プールの清掃作業を始めました。水抜き作業から始め、水を抜いて泥をかいた。汚泥が膝くらいまであったが、水かさがだんだん減っていた。反対同盟の柳川さんたちにも話をして、夏にはプール開きと、4人で作業を進めてきた。2010年夏は雨がほとんど降らず、泥が乾燥して回収しやすくなったので、ある程度回収できた。

 プールの状況を80年代に造るのに携わった人に見てもらったら、元々は要塞を作る予定で鉄骨を入れてあるので、丈夫さは折り紙つきで修理すれば十分使える。再開には地面を整地したり、除草するなどきちんとする必要がある。

 木の根ペンションとプールは空港施設に囲まれていて、昔、水は小川源さんのところから引っ張ってきていました。水の確保については井戸をもっと掘り下げるか、天水を利用する方法を検討中です。

 僕は開港跡の木の根しか知らない。開港前にいかに激戦地だったか、いかに開墾で苦労したのか、歴史としてしか知らない。開けば開くほど、ここは大事な場所だ。

 プールを再開しても、ずっと維持していく必要がある。朽ち果ててしまったら、人が来なくなる。いろんな人に来てもらう必要がある。人が足を運びたくなるためには、ペンションがあって、プールまである。空港に三六〇度囲まれているこんな場所は日本中探してもない。イベントを打つにはいい場所だ。昔の写真や資料もある。人が来る条件はそろっている。

 プールの再開は新しい「木の根物語」を創っていくための第一歩です。

 改修・塗装などには、見積もりで約65万円かかる。皆さんに協力をお願いしたい。2011年7月のプール開きをめざして作業を進めていきます。7月のプール開きにはプールつくりに携わった人たちみんな呼びかけたい。

 皆さん、ぜひ作業への協力、カンパをお願いします。



【カンパの送り先】ゆうちょ銀行 店名 058 普通預金 【口座番号】6227312 【口座名】ゾク・キノネモノガタリプロジェクト

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 12月5日、三里塚空港に反対する連絡会は、東峰共同出荷場で三里塚・東峰現地行動を行い、70人が参加した。

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国土交通省、千葉県知事、空港周辺自治体首長、空港会社による「4者協議会」は、年間発着30万回合意をでっち上げた(10月13日)。騒音の被害を受ける成田、芝山の住民からは対策の不充分性、性急な合意への不安、不満が多く出されているにもかかわらず羽田空港D滑走路供用、国際化によって成田空港の地位低下の危機感から排除してしまった。東峰、天神峰地区の住民追い出しをもねらって騒音、排気ガスを撒き散らしている。

 連絡会は、空港会社、推進派による暴挙を糾弾し、「成田空港30万回発着を中止せよ!航空機騒音拡大・環境破壊を許さない!東峰住民の追い出しをやめろ!一坪共有地・団結小屋強奪裁判の勝利を!」を掲げて集会、B滑走路に対する抗議デモを行った。

石井紀子さん「不死身でやっていきたい」

 集会の司会は、湯村一美さん(東水労青年女性部)。

 石井紀子さん(東峰地区)の発言から集会は始まり、空港会社による30万回発着の強行を糾弾し、闘う農業を行っていくことを表明した(発言別掲)。

 渡辺充春さん(東峰団結小屋維持会)は、空港会社による一坪共有地強奪にむけた裁判について「東峰団結小屋の横に共有地があり、島村昭治さんの土地も存在しています。小泉英政さんの畑もあります。裁判では、東峰の団結によって共有地を生きた畑として守っていくことができると主張しています」と報告。さらに1月30日、加瀬勉さん(三里塚大地共有委員会代表)を関西・三里塚闘争に連帯する会の旗開きに招き、一坪共有地運動の取り組みを強化していくことをアピールした。

 釜ヶ崎日雇労働組合は、「昨日、在特会という排外主義勢力との闘いを行いました。また、越冬闘争の準備を進めています。とりわけTPPという資本の自由化、農業破壊が強化されようとしているなかにあって、農業を守る闘いは労働者全体の問題として捉え返していく必要がある。三里塚闘争は、新しい時代の出発点を提起している」と力強く訴えた。

 山崎宏さん(労活評現闘・横堀地区)は、30万回発着が東峰住民に追い出し攻撃であることを明らかにし、一坪共有地裁判闘争の勝利、空港会社の野望を打ち砕いていこうと呼びかけた。

 前半の集会後、開拓道路に向けてデモに移った。B滑走路にむけて抗議のシュプレヒコールを行った。

成田プロジェクトが国交省申し入れ

 後半の集会では、木の根ペンションのプール再建の取り組みをしている大森武徳さんが作業状況について報告し、2011年7月にプール開きを行う予定であることを表明した。

 続いて、日米安保終了を通告する会、横堀農業研修センターでしいたけ運動を取り組む東水労青年女性部、田んぼくらぶのじゃがいも収穫を報告する横堀団結小屋維持会、労働運動と三里塚について高見圭司さんから連帯発言が行われた。

 成田プロジェクトは、東峰地区に対するジェット機の轟音、排気ガスまき散らしに抗議して「声明 人権・生存権を侵害する航空機騒音をただちに止めるべきです」を全国の仲間に発し、多くの賛同者が集まっていることや十二月に国交省に対して申し入れ行動を行うことを報告した。

 最後に参加者全体で「団結頑張ろう」を行った。

(Y)

 ●2011年反対同盟旗開き
主催:三里塚芝山連合空港反対同盟
日時:2011年1月16日(日)、正午
場所:横堀農業研修センター(0479―78―0100)
参加費:1000円
・午後2時~横堀大鉄塔へ

連絡先:〒289―1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131―4 
    電話&FAX0479―78―0039
【参加の仕方】京成東成田駅地上午前11時結集
上野 09:28発(特急) →成田 10:35着→10:46発 芝山千代田行→10:52着 東成田
 

石井紀子さんの発言

 東峰共同出荷場は健在です。11月末に東峰部落で東峰神社の定期清掃後、出荷場横にある桜並木で昼食会も行いました。ここは皆さんもおわかりのように22万回の発着になってから、今までよりも増して騒音が激しくなっています。昼時は、2分もたたないうちにどんどん着陸通過していきます。島村さん宅は、ほんとうに大変だと思います。私たちは、今、ここで出荷作業をやっていないけれど作業ができないほどです。

 そういう状況に追い込んでいるにもかかわらず空港会社は、地元と合意したとして30万回に増やしていくと発表しています。

 しかし、実際に地元住民は、誰も合意なんかしていません。この状態になってから、どのように空港会社がやってこようとしてくるかみんなわかっているのです。それなのに30万回を出してきたのは、羽田空港との対抗策でしかないのです。だけど村を潰してまで、無理矢理に増やしていってそれで採算が合うのだろうか。空港として運営していけるのだろうか。それは自滅の道を辿っているのだと思います。

 私たち農民は農業をやっていくなかで、この夏の異常気象は、ものすごいものがありました。今まで随分、暑い夏はありましたけど、今年桁外れにすごかった。9月、10月まで暑かった。その後、突風、大雨、雷雨によって農作物が流されたりしてしまいました。さらに新しい虫、病気など今まで存在していなかった大きな難問もどんどん増えてきています。農業がとても難しい状態になっています。有機農業はもちろんですが、薬を使って栽培している農家も新しい虫でかなりやられています。サツマイモの葉っぱがボロボロになっています。これは今年だけではなく、これかも続いていくのではないかと思っています。この現象は地球の警告なんじゃないでしょうか。私たち人間の暮らしによって、飛行機を飛ばしすぎたり、いろんな文明の悪を撒き散らしている結果としてあるのではないかと思います。本当に怖いです。

 だからなおさら有機農業のように、周りに悪い物を撒き散らさない、自然と共生していく農業が、これから本当に必要です。三里塚の畑は、何10年もかけて有機農業のための畑を作ってきたんです。存在価値は大きいのです。どんどん飛行機が飛んでくる中で人は住み辛くなるけど、なんとか畑を生かしたい。畑を潰してはいけないと思います。皆さんができる支援の一つとして野菜をたくさん食べてください。味をよく見極めてください。闘っている人は、食生活をなおざりにしてはいけません。いいものを見極めて、畑を守っていくところで考えてください。さらにいろんな重圧がくるけど、負けてはいられないという想いがひしひしと出てきています。飛行機にめげず、虫にもめげず、不死身でやっていきたいと思います。

 私にとって嬉しいことは、息子のイタリアン店が酒々井にオープンしました。うちの野菜を使いながらやっています。立派な野菜を作るのも励みになっています。三里塚の野菜を料理してもらいたいと思ってきました。闘う野菜のレストランと言ってるんです。息子たちがまた戻ってきてお店を開いてつながっているのです。これからも皆さんと一緒にやっていきましょう。

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 11月3日、「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクトと成田バスツアーの会は、羽田空港D滑走路供用開始(10・21)がもたらす空港公害の実態調査の一環としてバスツアーを行った。

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 参加者は東京駅丸ノ内の中郵前に集まり、バスに乗車。車中で中里英章さんから成田プロジェクトの取り組み報告と「羽田空港の拡張がもたらすもの」ツアー企画についての報告が行われた。続いて、メインガイドの松島光男さんからツアースケジュールの報告。大道寺毅さん(羽田空港を監視する会)から第一ポイントである城南島公園について説明。C、B滑走路の建設経過、離発着状況、京浜島埋め立て地で進む拡大の工場「過疎」化、清掃工場公害被害などの説明があった。
 
飛行直下で約80デシベルの轟音
 
 第一ポイントの城南島公園に到着。C、B滑走路から離陸するジェット機の轟音を「体験」する。飛行直下で約80デシベルだ。会話が一時中断せざるをえない状況にある。明らかに過密運航状態であり、航空旅客数の一極集中(日本全体の60%以上)を次々に上乗せし、住民生活、安全、生態系へしわ寄せている実態を実感した。現実に二酸化炭素(CO2)の濃度は、平均で0.04PPM超であり、都内最多の大気汚染公害患者が発生している地域だ。

 公園周辺の海域は、外国貿易の埠頭があり大型コンテナ船が行き交っているが、これも過密を便益・効率論理で進められている。安全・環境を優先した運航へと規制する必要があるのだ。
 
運輸省~国交省のウソの歴史
 
 第二ポイントは、羽田空港第2ターミナル屋上。C滑走路を視認するが、ジッェト機が撒き散らす轟音、排気ガスが直撃する。

 時間をとっていただいた地元羽田の住民は、空港反対運動を報告し、「運輸省時代から次々と飛行発着数枠を拡大してきた。住民は、その度に右往左往し、ほとんど騙されてきた歴史だ。空港拡張にしても飛行騒音が軽減されると言っていたが、いつのまにか地域上空を飛んでまた騒音被害にさらされている。40.7万回を目指すと言っているようが、その被害は甚大なものとなっていくだろう」と批判した。
 
D滑走路の実態
 
 第三ポイントは国際線ターミナル。「進化する羽田から、世界の空へ」というコマーシャルに煽られて「江戸小路」「プラネタリウム&カフェ」をお目当てに観光客が「殺到」して混乱中だ。「お笑い」なのが「日本の技術が詰まった最先端のターミナル」「人と地球にやさしいエコエアポート」のデマ宣伝。過密運航を優先した飛行実態があるにもかかわらず、ペテンで描き出しているのが真相である。メディアは、過密運航による管制業務過剰負担についてようやく認めつつあるが、それだけでは不充分だ。羽田空港公害の全体が問題なのだ。

 第四ポイントは、D滑走路見学所。D滑走路は、航空族とゼネコンの談合によって密室で「井」形建設となった。しかも多摩川の流れと湾内流の攪乱を避けるためと言って埋立部の滑走路面と約2000本の柱に支えられた桟橋方式滑走路面の並存構造なのだ。しかし広大な遮光海面を発生させ、生態系破壊が必至なのである。

 すでにD滑走路には離陸準備にあるジェット機が次々と進入している。ところがC滑走路にジェット機が着陸直後でしか離陸できない。この間隔がラッシュ時は、一分~二分間隔しかない。航空機事故、管制官疲労、ヒューマンエラー等が発生すれば、航空機ニアミス、事故へと直結するゾーンなのである。参加者は、危険な羽田空港であることをあらためて実感し、ツアーを終了した。
 
羽田空港拡大の流れに抗して
 
 国交省は、羽田・成田空港を合わせて発着回数を現在の約52万回から約75万回枠の増加をねらっている。羽田空港の発着回数だけでも現行の国内線・国際線合わせて30.3万回から22年度が33.1万回、23年度が35万回、25年度中に40.7万回へと突き進もうとしている。国際線の発着枠は昼間と深夜・早朝の計6万回だ。
米国が強くアプローチしてきたオープンスカイ協定に日本政府は合意した。

 これをバネに羽田・成田一体的運用によるハブ空港化と称する金儲け主義を優先し、アナーキーな大量生産・大量消費・大量廃棄型の新自由主義的航空政策の拡大だ。それは必然的に騒音・排気ガスのまき散らし領域の拡大によって、住民の生活・環境破壊を進行させ、航空機事故の危険を高める。空港利権を貪る推進派による住民の苦情や不安に対する露骨な封殺圧力、マスコミの賛美報道を許さず、空港推進の流れに抗して羽田空港公害の諸問題を社会的に暴露していこう。(Y) 

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 10月17日、「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクトは、21日の羽田空港D滑走路の供用を前にして11・3「羽田空港見学ツアー」の事前企画として「羽田空港の拡張がもたらすもの」というテーマで学習会を行った(文京シビックセンター)。

 D滑走路供用開始を前に「空港ビックバンの始まり」「羽田と17都市と結ばれ32年ぶりに国際化」などとマスコミは賛美報道しているが、騒音領域拡大と環境破壊、過密運航による航空機事故の危険性などをまったく取り上げようとしない。つまり国交省成長戦略会議航空分野報告を財界とともに全面的に支持しバックアップしていくということなのだ。国交省航空政策は、羽田・成田空港の一体的運用、両空港を合わせて発着回数を現在の約52万回から約75万回への増加を柱としている。そもそも羽田・成田一体的運用によるハブ空港化は、金儲け主義を優先し、大量生産・大量消費・大量廃棄型の航空運航政策の強化である。新自由主義的航空政策ではなく、厳格な規制強化・管理・統制を強めていくことが求められている。    

 講師は、東京大田区で羽田空港問題を長年粘り強く取り組んでいる羽田空港を監視する会の大道寺毅さん。会は、D滑走路供用を前にして「住民・労働者の犠牲、次第にはっきり」(『おおたジャーナル10月号』)と告発している。また、自民党区議などの「国際化歓迎を区の方針とした以上住民はがまんすべきだ」などという暴言まで飛び出ていることを紹介し、羽田国際化利権に飛びつく流れをストップさせようと呼
びかけている。

羽田空港公害の数々

 大道寺さんは、冒頭、D滑走路供用の被害の一つとして10月13日の成田四者協議会(成田空港周辺9市町、千葉県、国土交通省、成田国際空港会社)によって空港の年間発着枠30万回に拡大する合意を強引に決めてしまったことだと批判した。無限な航空大量運航の危険性が進行中であることを注意喚起した~そのうえで報告の第1として「空港問題の歴史的経過」を提起。

 「1959年9月にジェット機就航開始以降、空港周辺の騒音公害が広がっていった。60年に爆音防止協議会が結成され、73年には大田区議会で『空港撤去決議』さえも採択するほど深刻な環境悪化に追い込まれていた。しかし90年代の経済不況、産業の空洞化によって中小企業、住民は空港開発依存へと傾斜していかざるをえなくなった。当時の運輸省をはじめ利権に群がる連中によって『カネとウソ』を駆使して空港を拡
大していった」ことを明らかにした。

 第2は「羽田空港の立地の特性」について報告し、「空港は、東京湾多摩川河口という特殊な場所に位置する。湾岸全域の環境保全機能に重要な役割をもつものだが同時に生態的な脆弱性がある。産業と人口密集地域が直近に存在しているにもかかわらず過密運航を拡大しようとしている。それはあえて過密を便益・効率と読み替える論理を使いながら住民生活、安全、生態系へのしわ寄せを強めていることなのだ」と批判した。

 さらに資料・図を使いながら生活環境破壊実態、東京港航路問題、過密空域、生態系破壊、経済効果と航空需要、杜撰な環境アセス、空港跡地の大田区購入問題などを取り上げ分析した。

 「推進派は、空港公害が拡大しているにもかかわらず『第五滑走路が必要』などコマーシャルをし始めている。反空港の取り組みがますます強化されなければならない」 と結論づけた。

 討論では、飛行コースと騒音被害の現状、ゴーアラウンド(着陸復航)の原因と実態、反対運動の歴史的経緯、防音工事状況、空港開発と「シャッター通り」問題などについて取り上げられた。

 最後に成田プロジェクトから11・3羽田空港見学バスツアーへの参加、成田空港の「人権・生存権を侵害する航空機騒音をただちに止めるべきです」声明(案)への賛同が呼びかけられた。

(Y)

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人権・環境破壊をやめろ! 東峰地区上空
飛行を中止せよ! 12.5東峰現地行動へ!

 10月13日、四者協議会(成田空港周辺9市町、千葉県、国土交通省、成田国際空港会社)は、空港の年間発着枠30万回に拡大する合意を、10月21日の羽田空港新滑走路供用開始による成田空港の地位低下の危機意識丸出しで強引に決めてしまった。三里塚農民をはじめ多くの住民が航空機轟音・排気ガスのまき散らしによる環境破壊・生活破壊が予想されるため強く反対、不安を表明していたにもかかわらずである。

そ


 10・13合意によって成田空港会社は、現在の22万回の発着枠を2011年度中に25万回、12年度中に27万回、14年度中に30万回の増枠へと突進すると言っている。しかもA・B滑走路の同時離発着方式によって空港処理能力が拡大できるなどと「豪語」している。そもそもA・B滑走路の同時離発着方式は、航空機離陸後の接触事故を回避するために離陸時間差を行い、15度以上の開きを確保する最低限の安全ルールであった。しかし発着回数の増枠による利益を優先し、過密ダイヤによる管制業務疲労、ニアミス・接触事故、滑走路離発着事故の多発化が必至であるにもかかわらず、その危険性さえも全く無視だ。

推進派の居直り、暴言を許さない

 このような営利優先主義は、空港会社だけではない。空港利権を貪りつつ、住民の危機感や不安に対しては防音工事費、移転補償費支出、減税などの交換条件を押し付けて圧殺しようとしている。推進派の発言は、その貪欲な性格を見事に現している。怒りに震えるが、こんな発言をしているのだ。

 森田千葉県知事は「今後も騒音対策などに取り組むことを確認した上で、地域とともに空港が発展することを願って合意した」などと述べているが、三十万回発着を前提にした騒音対策は欺瞞だ。成田空港と経済発展のために「我慢しろ」ということだ。

 小泉成田市長は「羽田の動きからしても成田は今、躊躇できる状況ではない。羽田の四本目の滑走路供用前に合意したかった。発着枠を拡大しなければ、成田の限界論を認めることになる。成田と地域は運命共同体で、空港の沈滞は地域の沈滞にもつながる」などと危機意識さえも隠しもせず、居直るのである? 相川芝山町長は「大賛成の住民は皆無だった。住民には消極的な意見が多いが、騒音対策の充実を前提に条件付き賛成とする地域共生策をしっかりやることが合意の前提。防音対策や地域振興策なども行い、地域の人がこの結論になって良かったと思えるようにしないと」などと述べ、騒音地域が拡大し住民の空港被害の打撃を回避することが優先されなければならないにもかかわらず空港会社からカネを引き出させながら延命していくなど矛盾に満ちたことを言い出す始末だ。

 だめ押し発言が馬淵国交相だ。30万回合意を当然だと言い放ち、国交省成長戦略に基づいて邁進すると強調する。そして本田勝航空局長がオープンスカイを拡大し、安全軽視の格安航空会社(LCC)会社と過密運航状況がセットになった航空機事故多発空港に踏み込んでいくていくこと表明した。

轟音・追い出し攻撃を止めさせよう

 すでにB滑走路北端地点の着陸する航空騒音は、約2分間隔で89db(デシベル)~最大101・3dbという「電車のガード下並」の轟音が常態化している(成田プロジェクト騒音測定/8・8)。身体の健康被害が発生する騒音限界値65~70dbはるかに越えてしまっている。つまり30万回発着は、公害基本法の環境基準値、騒音規制法基準値、成田市公害防止条例規制違反を公然と破ることになるのだ。冬場の北風状況時には、ジェット機はB滑走路南端コースに着陸するため東峰住民には同レベルの轟音が間断なく襲いかかることになる。さらに「調子」づいた空港会社は、現在の夜の11時から朝の6時まで離着陸ができない運航規制から深夜早朝の運用時間を1時間ずつ延長するを強く求め、「実質24時間の完全空港化が可能」だということをコマーシャルし出した。住民の健康被害なんてまったくの関係ないというのが本音なのだ。

 ただちに東峰上空飛行をやめろ!三里塚農民に対する轟音追い出し攻撃を許さない!

 四者協議会の人権・環境破壊の30万回発着合意を撤回せよ!利益至上主義を優先した生活・環境破壊計画を打ち砕いていこう。12.5三里塚・東峰現地行動に結集しよう!

(Y)

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 10.13成田空港30万回発着合意糾弾!人権・環境破壊をやめろ!
 
 10月13日、4者協議会(成田空港周辺9市町、千葉県、国土交通省、成田国際空港会社)は、空港の年間発着枠30回に拡大する合意を、三里塚農民をはじめ多くの住民が轟音・環境破壊・生活破壊が予想されるため強く反対、不安を表明していたにもかかわらず強引に決めてしまった。

 森田健作知事は「今後も騒音対策などに取り組むことを確認した上で、地域とともに(空港が)発展することを願って合意した」などと述べているが、30万回発着を前提にした騒音対策は欺瞞だ。成田空港と経済発展のために「我慢しろ」ということだ。4者協議会のでっち上げ合意を許さない。30万回発着を中止せよ!東峰上空飛行をやめろ!(Y)

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▲4.11現地行動

●12.5三里塚・東峰現地行動の呼びかけ●
 
成田空港30万回発着を中止せよ!
航空機騒音拡大・環境破壊を許さない!東峰住民の追い出しをやめろ!
一坪共有地・団結小屋強奪裁判の勝利を!


 成田国際空港株式会社は昨年10月、平行(B)滑走路の2500m化を完成させ、供用を開始した。平行滑走路でもジャンボ機の使用が可能となり、年間発着回数は20万回から22万回に増加した。これにより東峰、天神峰地区はこれまでにも増して騒音、排気ガスが激しくなり、住民の生活は苛酷な状況下に置かれることになった。空港会社は、さらに年間30万回にまで発着数を増やすことを目論んでいる。かかる農民追い出し攻撃を断じて許してはならない。

 羽田空港では新滑走路の完成により、10月31日以降、国際定期便が就航し、フランス、カナダ、アメリカ、中国をはじめアジア諸国など16地点を結ぶ国際定期便の路線が開設され、海外の航空会社16社(全日空、日航との共同運行が多い)が就航する。これで羽田は国際ハブ空港への道を大きく踏み出すことになった。

 成田空港会社はこのことに危機感を募らせ、何としてでも年間30万回を実現しようとしている。平行滑走路の発着回数を増やすためには「く」の字型に曲がった誘導路を直線化する必要がある。さらに新たな誘導路も設置しようとしている。そこで支障となっている団結街道(市道)を成田市と図って廃道にし、封鎖してしまった(6月28日)。また団結街道に沿った反対派農民が耕作している農地や天神峰現闘本部を撤去するために裁判に訴え、司法権力を使って奪取しようとしている。
 
一坪共有地強奪策動粉砕!
 
 空港会社は昨年7月、一坪共有地6ヶ所(木の根1、横堀現闘本部を含む4、東峰1・共有者約70名)に対して金銭での売却を迫る裁判を起こした。シンポ・円卓会議の結果、事業認定を取り下げ強制代執行という手段を取れなくなった空港会社は裁判により土地を強奪しようとしているのだ。また、8月には共有運動の拠点となっている横堀の団結小屋(反対同盟大地共有委員会(2)連絡先)に対しても、小屋の撤去と土地の明け渡しを求める訴訟を土地の地権者を原告に立てて起こさせた(被告は建物の所有者となっている反対同盟)。

 空港会社は、横堀の横風滑走路予定地域については誘導路やエプロンの整備をするという計画を国交省に提出している。横風予定地は木の根ペンション・一坪共有地、横堀鉄塔、団結小屋という反対拠点の存在により滑走路として使用することは一切不可能である。そこで点在する一坪共有地を取り上げてできる施設を建設しようとしているのだ。

 一坪共有地裁判は「反対同盟・大地共有委員会(2)」をはじめとして個人(横堀、 東峰の2カ所・2名)がそれぞれの立場と思いで空港会社を相手にして闘われている。

 裁判闘争を闘い抜き空港会社の一坪共有地強奪策動を粉砕しよう。
 
空港会社の暴挙を阻止しよう
 
 発着年間30万回に向けて空港周辺市町村では合意にむけての策動が進行している。

 国土交通省、千葉県知事、空港周辺自治体首長、空港会社による「4者協議」を10月13日に開催し、最終決定の合意を強引に取りつけようとしている。成田市や芝山町では容認を決定したが、騒音直下の住民からは1・5倍に増える発着の不安や対策への不満が強く、芝山町では住民への説明会がいまだに続いており、成田市でも地域住民の組織は最終判断を出していない。

 このように最も影響を受ける住民の意志を無視して30万回への増便が進められているのだ。

 利潤のみをひたすら追い求め、用地内農民追い出しや周辺住民に被害を押し付けながら空港機能拡大を目論む空港会社を断じて許すことはできない。

 三里塚・用地内農民と連帯して闘おう! 空港の軍事使用を許すな! 12.5東峰現地行動に結集しよう!(2010.10)
 
●日時 12月5日(日)
●集会/午後1時30分、東峰共同出荷場 デモは開拓道路のコース
   (京成東成田駅地上午後12:40~12:50に迎えの車が待機)
●主催 三里塚空港に反対する連絡会
    〒289-1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131-4 電話&FA
X0479-78-0039
●集会場への行き方 京成線上野発(特急)~成田駅乗り換え東成田駅への時刻表/
上野発11:23 成田駅12:30着 12:35発の芝山千代田駅行に乗り換え 東成田駅12:40
着/京成東成田駅地上に12:40~12:50に迎えの車が待機しています。
 

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成田プロジェクト声明賛同に御協力を
 
声明(案)
人権・生存権を侵害する航空機騒音をただちに止めるべきです
 
 いま成田空港では、ほとんど報道されていませんが、人権と生存権にたいする著しい侵害が起きています。「民主国家」を標榜するこの国で発生しているこの事実を広く訴え、早急に解決策を講じる必要があります。

 今夏、私たち「成田プロジェクト」(市民団体)のスタッフは、B滑走路の下の騒音測定をしました。測定結果は、90~100デシベルを超えるジェット旅客機の騒音が、 1分半~2分毎に降りかかってくる、というすさまじいものでした。爆音の絶え間がほとんどないのです。

 この騒音は、騒音限界値である65~70デシベルをはるかに超えています。騒音限界値とは、これを超えると人間としての生活が困難になり、健康被害をもたらすという数値です。また、最近の普天間爆音訴訟判決、小田急騒音訴訟判決よって示された住民が受忍できるとされた騒音をはるかに超え、ガード下の状況です。

 私たちは昨年10月に発した声明で、B滑走路の北伸2500メートル化と発着回数の増加によってもたらされる、さまざまな危惧を指摘しました。「B滑走路の南端の東峰区では農を営む人びとが暮らしており、いっそうすさまじい騒音と排気ガスが、そしてさまざまの事故の危険性がその人びとを襲うこと」「全国の一坪共有者に権利返上を求める動きを強めて権利の侵害がおこなわれている」「初めての死者を出した米フェデックス貨物機炎上事故をまったく顧みず滑走路の延伸と発着回数の増大だけを追求するのは、安全性無視もはなはだしい態度である」(「成田空港B滑走路の延伸の中止を求める声明」)などです。

 さらに、現地で暮らす住民をはじめとする当事者の意向を聞き、延伸計画そのものを再検討することを求めました。

 私たちが危惧した通り、B滑走路の北伸と今年4月からの発着回数22万回への増便によってもたらされたのが、「生き地獄」ともいうべき騒音の暴力なのです。これ以上の増便は許させません。

 そもそも、国と成田空港会社は、住民と取り交わした約束事をどのように考えているのでしょうか。

 たとえば、運輸次官を勤めた黒野匡彦成田空港会社社長(当時)は「東峰区の皆様へ」(平成17年5月9日付)という文書で、まず暫定滑走路の運用について詫び、東峰区住民との合意形成を図ることなく計画を策定したことの非を認め、騒音について「頭上を離着陸する航空機への恐怖心は表現できないもの」いう認識を示しております。

 そして、「皆様の生活環境や人間としての尊厳を損なうようなことは二度とやってはいけないとの強い決意」を述べ、「平行滑走路(注、B滑走路のこと)問題については、あくまで皆様との話し合いによって解決してまいりたい」と約束したのです。

 成田空港会社は、初心に返ってこの黒野社長の約束を誠実に履行すべきです。

 政府と国土交通省は、成田空港会社が人権を尊重し、社会的責任をはたすべく、厳正な指導・監督をすべきです。

 私たちは、人権・生存権を侵害し、生命の危険を冒している航空機騒音を、人間が生存できる数値まで直ちに下げることを求めます。

2010年10月○日

成田プロジェクト
(「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクト)

●賛同される方は、FAXかメールをお送りください。

○声明に賛同し、賛同人になることを承諾します
(次のどちらかに○印をつけてください)
( )お名前の公表を承諾します。
( )匿名を希望します。
賛同費一口千円(振込口座00170―2―263094)

・お名前                           
・肩書き                           
・ご住所 〒                         
・お電話                           
・メールアドレス                       
・メッセージ
成田プロジェクト〒113-0033 東京都文京区本郷3-13-3 三富ビル ペンの事務所気

電話 03-3818-1835 ファクス 03-3818-9312
メール narita-pj@pen.co.jp

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東峰住民の頭上四十メートルの飛行を凍結せよ!

 8月8日、成田プロジェクト(「いま成田空港で何が起きているのか」プロジェクト)は、成田空港騒音調査を行った。成田空港による人権・生存権、環境、安全性の侵害の深まりを許さないための取り組みの一環として着手した。

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 騒音測定点は、A滑走路南端(岩山記念館横地)~B滑走路北方西側(一般展望台)~B滑走路付近(東峰地区石井さん宅)~B滑走路南端(東峰地区島村さん宅の養鶏所)~B滑走路北端(東関東自動車交差点)の五ヶ所。

 騒音限界値65~70db(デシベル)を超えると人間としての生活が困難な状態となり、身体の健康被害が発生する。以下の測定記録は、危険な状態に、すでに入っていることを証明している。

 A滑走路南端測定(午前11時半、離陸時約30分測定、約2分間隔の離陸)は、11機種(B777、B767、B747、A380)/79・7db~94・5dbだった。ほぼ80dbを超えておてり、離陸時直下のため会話ができず、轟音によって身体的痛打を感じるほどだ。

 東峰地区に移動。夏場の南風のためB滑走路着陸コースは、もっぱら北端滑走路からだ。午後二時過ぎ、島村さん宅養豚舎付近が64db、石井さん宅の交流場で62db。東峰地区は、第二ターミナルビルによって発生する航空機エンジン騒音、誘導路自走音、低周波音が合体した重低音が間断なく続くゾーンである。すでに冬場の北風時のB滑走路南コース着陸轟音が加わり、生活環境は最悪となり、常態化しているのだ。

 午後3時過ぎ、滑走路北端に到着。別掲のB滑走路北端記録表をチェックしていただきたい。ジェット機は、約2分間隔でB滑走路着陸コースに進入し、89db~最大101・3dbという「電車のガード下並」の轟音が常態化していることを測定した。明らかに公害基本法の環境基準値、騒音規制法基準値、成田市公害防止条例規制基準をはるかに超える値だ。要するに、冬場になると東峰住民には同レベルの騒音が間断なく襲いかかることになる。明らかに「傷害罪」に匹敵する重大な企業犯罪行為なのだ。

東峰住民の頭上40メートルの飛行を凍結せよ!

空港会社の生活・環境破壊の暴挙を許さない

 国交省と成田空港会社は、羽田空港・成田空港一体的運用政策の一環として成田平行滑走路の3500メートル化延長とともに現在の22万回の発着枠を2011年度中 に25万回、12年度中に27万回、14年度中に30万回へと増枠することによって国際空港競争の劣勢挽回のために必死だ。しかも航空機離陸後の接触事故を回避するための離陸時間差、離陸コースを東側15度以上の開きを確保しなければならない安全ルールさえも取っ払って、A・B滑走路の同時離発着方式による空港処理能力の拡大と称する過密ダイヤを2011年冬期ダイヤから導入しようとしている。

 東峰地区および既存のコース下の騒音・環境破壊地帯に加えて成田市北部、多古町、芝山町東部など新たな地域を作り出してしまう。すでに30万回発着枠スケジュールとしてB滑走路を原則着陸専用、A滑走路は離陸専用の運用を取り入れ、飛行コース直下地域の住民に対してすさまじい轟音をたたきつけている。つまり、管制業務疲労、ニアミス・接触事故の多発化、CO2排出量増につながる排気ガスのまき散らしだ。住民の身体的危険が高まることは必至である。空港会社は、住民の危機感や不安を防音工事費、移転補償費支出によって圧殺しようとしている。

 ところが住民の生活と生存を脅かしながら移転を迫る常套手段を駆使しながらも、この間の住民説明会において抗議の意見が連鎖的に高まっている。当然だ。三里塚農民、空港周辺、飛行コース下の住民に対する生活・環境破壊を許さない取り組みの強化が求められている。利益至上主義を優先した生活・環境破壊計画を打ち砕いていこう。

 なお調査移動中、柳川秀夫さん、石井紀子さん、島村昭治さん宅を訪問し、騒音調査や成田プロジェクトの取り組みを報告し、交流を深めた。(Y)

(成田プロジェクトブログ:http://www.www2.nikkanberita.com/naritapj/

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