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6・4開港をやめろ!
5・31「太田川ダム・静岡空港・沼津鉄道高架事業・浜岡原発」反対シンポジウムへ(静岡労政会館)
2月15日、空港はいらない静岡県の会は、静岡労政会館で第十四回総会を開催し、95人が参加した。
総会は、石川嘉延静岡県知事の無駄で環境破壊の静岡空港の強行開港策動に対して力強く対峙し、新たな展望を指し示した。
攻防局面はこうだ。県は三月開港を強引に押し進めてきたが空港反対派である大井寿生さんの航空法の制限を超える高さの立ち木と私有地、そして反対運動の存在によって延期に追い込まれてしまった。結局、2500メートル滑走路を2200メートルに短縮し、なにがなんでも開港(6月4日)という既成事実によって大井さんの奮闘と反対運動の圧殺をねらってきた。
これまで石川知事は、反対地権者の土地の強制収用、県民の貴重な財政を空港建設のために投じるなど繰り返し挑発を行ってきたが、その悪質な姿勢を深めている。今年度の県の空港関連予算約38億6900万円、滑走路の暫定運用に必要な追加工事費約1億1000万円の支出を強行しようとしているのだ。
石川知事の悪あがきは、これだけではない。そもそも大井さんの立ち木と土地は強制収用対象外だった。だから苦肉の作として、なんと立ち木と土地撤去にむけて航空法49条3項の除去請求権を根拠にして訴訟を行うなどとどう喝を行ってきた。ところがこの除去請求権に基づいた協議や民事訴訟が国内で行われたことがない。当たり前だ。障害物を撤去するための協議、民事訴訟を行うとしたら数年の期間がかかってしまうからだ。ずさんな空港計画と工事が開港前にして、あらためて全社会的に明らかになってしまった。
このように石川知事は、重大な危機的状況に追い込まれている。総会は、「石川知事は口先だけでの謝罪ではなく、きっぱりと辞職するべきである。わたしたちは、県民にとって当然すぎるこの要求とともに、本総会において確認された諸行動を力強く展開し、大赤字空港の廃港をめざすものである」と決議し、新たな闘いに踏み出した。
大井寿生さんが石川県政を厳しく批判
総会は、石川県政との熾烈な攻防下、県内外の会員の参加によって始まった。大阪から泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会、静岡の太田川ダム、沼津鉄道高架、浜岡原発反対運動の住民代表が報告と連帯アピールが行われた。
続いて、3月の静岡市議選に立候補を予定する葵区の佐野けいこさん、まつや清さん、駿河区の浦田しのぶさん、富沢けいすけさんが紹介された。
総会の後半は、08年の闘いについて桜井事務局長の報告と提案、さらに会計担当から会計報告が行われた。空港反対訴訟弁護団長の渡辺弁護士は、事業認定取消と収用裁決取消の訴訟の経過と現状、今後の課題について提起した。また、空港反対闘争史をまとめる作業に入っていることの紹介と協力を呼びかけた。
次に反対地権者の檜林さん、反対地権者の桧林耕作さん、松本吉彦さん、村田利廣さんから闘う決意の表明が行われた。大井さんは、2月11日の石川知事申し入れ協議を報告し、「石川知事は、なんら反省することもなく、開港ありきでひた走っている。知事に辞職を突きつけた。不誠実な経緯、態度などを今後も追及していきたい」と発言した。
全体討論では、「7月知事選に対して、どんな取組をするのか 」「現地状況の把握等を開港後も継続して行う必要がある 」「廃港の目標をしっかり持続していこう」などの発言があった。
最後に総会は、決議を参加者全体で採択。さらに 5月31日に静岡県民の人権・生活・環境を守るために「太田川ダム・静岡空港・沼津鉄道高架事業・浜岡原発」反対をテーマにシンポジウム(静岡労政会館)を開催することを確認した。同時に、七月の県知事選挙をめぐる攻防に対して空港反対派の立場からアプローチしていこうと呼びかけた。
(Y)