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 三里塚芝山連合空港反対同盟は、1月16日、横堀農業研修センターで「年間30万回飛行許すな!共有地裁判闘争勝利!2011年反対同盟旗開き」を行い、40人が参加した。

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 旗開きは、山崎宏さん(横堀地区・労活評現闘)の司会挨拶から始まり、「この間の空港会社の攻撃は、年間20万回飛行を決定し、昨年10月に周辺市町村・千葉県・空港会社・国土交通省の四者会議によって30万回飛行を決めた。しかしながら地元の騒音下にある住民たちは、この決定に対して非常に反発し、不安を感じています。森中空港会社社長は、『地元の方々のご理解をいただいて非常にありがたい』などとウソ吹いていますが、実際には住民は決して賛成はしていません。今後、騒音に対する損害補償、移転等々について問題は山積しています。第二は、私たちの一坪共有地に対する裁判による取り上げ、その拠点となっている団結小屋破壊攻撃が裁判を通してかけられてきている。われわれは、こうした攻撃を跳ね返すべく、これまでと同様に反対同盟と支援が一体となって闘いぬいていこう」と訴えた。

 参加者全体で三里塚闘争勝利にむけた「乾杯!」が行われた。
 
 

 柳川秀夫さん(反対同盟代表世話人)の決意表明。
 
 

 「空港会社は30万回飛行を決め、さらに世界の格安航空会社の競争の中で生き残っていこうとしている。一方で環境問題とか、温暖化の問題とかで持続できる社会をめざそうと言いながら、また腹一杯食おうとしている。飛行機をドンドン飛ばそうとしている。それらを達成しようとするために反対同盟の共有地を裁判で強制買い上げしようとしている。いまでこそ強制代執行はないのだが、形を変えた強制収奪だ。これは一九九一年から政府と反対同盟は話し合いをしてきた。その前提となる約束事として『政府はいかなる状況であっても強制的手段はとらない』と当時の運輸大臣が確認している。閣議了解もしている。政府の約束事だ。今回の空港会社の所業というのは、政府の約束事を反故にするような意味でもある。一昨年、共有地裁判が提訴されたため政府に回答を求めた。その当時は、小沢民主党幹事長だった。小沢は幹事長室を通さないと先には進めないというルールを決めていた。反対同盟として文書を出したが回答は届いていない。約束事を守らないということはおかしい。裁判が今後、どんどん進められて2月24日にある。裁判所が強制収奪の結論を出した時は、対決の懸念が生じると思う。血を流しても闘う必要があれば私は呼びかけたいと思います。これは筋です。そういう意味で2011年は、平穏な年ではない。みんなの魂をきちっと伝えぬいていこう。今の世の中だからこそ大事なことだ。共に頑張っていきましよう」と決意表明した。
 
 

加瀬勉さんの発言
 
 

 加瀬勉さん(大地共有委員会代表)は、「20万回、30万回発着に対して、人権蹂躙・侵害を回復させるためにわれわれは断固闘う。増便を阻止するために、あらゆる手段で闘う。第二は、二月二四日から共有地証人尋問が始まる。われわれは一寸の土地も譲らずに闘う。これが原則だ。第三は、TPPで日本の農業を潰すという。『平成の開国』などと大騒ぎしている。やはり日本の農業を守るために絶対反対だ。さらに沖縄普天間基地の撤去だ。伊勢早湾の水門の開門。八ッ場ダムは中止。原発の輸出も大反対。戦争に反対し、反権力の勢力と断固共闘していく原則を堅持していこう」とアピールした。
 
 

清井弁護士の裁判闘争方針

 清井礼司弁護士は、一坪共有地裁判について次のように提起した。

 「今年は2月、3月と証人尋問が入り、一つの山場を迎える。争点のひとつは、かつて政府が強制的に土地を取り上げないという約束をしたが、現在、裁判を通して土地収奪を策動しているということで約束を反故にしていると強く反論していくことだ。第二点は、再共有化運動の思想的な問題と法律的な問題をくっつけて主張していく。これらを裏付ける大量の証拠を裁判所に提出した。再共有化とは、実際の権利を皆さんに振り分けた。しかし、実際には闘う意欲を見せるために名義の形式を再共有化したにすぎない。そもそも権利は、実態と登記簿という形式によって構成されるのだから、再共有化は形だけでなされたものでしかない。つまり、だから会社が買収した共有地は、名義にすぎないということだ。実際上の権利は、元の権利者にあり、一坪共有者にもないし、会社にもない。これらの点は、山崎さんの証人尋問では事務手続きも含めて再共有化の実態を明らかにする。柳川さんの証人尋問は、政府との約束事について展開する。できるだけ多くの人に傍聴に参加してほしい(呼びかけ別掲)。意気軒昻なところを裁判所、空港会社に迫っていきたいと思います」。

 さらに裁判闘争の今後の方向性について、「仮に土地が空港会社に取られても、すぐに建物に手をつけられない。建物に手を加えられなければ敷地ができないのである。空港会社は、おそらく解体、撤去についての理論がまだないんじゃないか。例えば、材料を持ってきた人、組み立てた労力を出した人、民法上の規定によればそれらは共有関係になる。誰が所有者なのか。ちゃんと歴史を掘り起こして細かく反論していく。会社は、反対同盟だとして提訴してくるだろうが、そんなに単純ではない。土地が取られても、上に建物があるかぎり、少なくともC滑走路はできない。当然、離発着の上限が小さくならざるをえない。このような第二段階の闘いを見据えて闘っていこう。実際に建物が壊されるならば僕も現場にかけつけます。ともに闘っていこう」と提起した。

 支援の発言のトップは、 「続・木の根物語プロジェクト」の大森武徳さんだ。木の根プール再開にむけた作業協力とカンパを訴えた(別掲)。

 続いて高見圭司さん、小山広明さん(大阪府泉南市議)、成田プロジェクト、東水労青年女性部から行われた。

 刈谷稔さん(田中機械)は一月三十日に「2011 関西三里塚闘争旗開き」(一月三〇日<日>午後2時/尼崎市市立労働福祉会館<阪神尼崎駅下車>)を開催することを報告した。

 最後に団結カンバローを行って集約した。(Y)


■続・木の根物語プロジェクト

 木の根プール再開作業にカンパを

 大森武徳(続・木の根物語プロジェクト)
 
 私は子どもの頃、辺田部落に住んでいました。木の根プールができたのは小学生の頃でした。一生懸命自転車をこいで木の根にきて、楽しませてもらいました。その後、現地を出て進学・就職して正直忘れていました。

 二、三年前にたまたま見た雑誌に「滅びていく風景」として載っていたのが、木の根の写真でした。衝撃を受けて実際に見に行こうと、現地に向かった。ところが、何回通っても木の根への道がない。ようやく、ここかなと「この先立ち入り禁止」の看板のところでハンドルをひねったら、公安も着いてきて、そこがペンションだった。使えなくなったプールの様子を見て、ショックを受けると同時に、あんなお世話になった木の根をほったらかしていたんだなと責任を感じた。

 その後、プールの清掃作業を始めました。水抜き作業から始め、水を抜いて泥をかいた。汚泥が膝くらいまであったが、水かさがだんだん減っていた。反対同盟の柳川さんたちにも話をして、夏にはプール開きと、4人で作業を進めてきた。2010年夏は雨がほとんど降らず、泥が乾燥して回収しやすくなったので、ある程度回収できた。

 プールの状況を80年代に造るのに携わった人に見てもらったら、元々は要塞を作る予定で鉄骨を入れてあるので、丈夫さは折り紙つきで修理すれば十分使える。再開には地面を整地したり、除草するなどきちんとする必要がある。

 木の根ペンションとプールは空港施設に囲まれていて、昔、水は小川源さんのところから引っ張ってきていました。水の確保については井戸をもっと掘り下げるか、天水を利用する方法を検討中です。

 僕は開港跡の木の根しか知らない。開港前にいかに激戦地だったか、いかに開墾で苦労したのか、歴史としてしか知らない。開けば開くほど、ここは大事な場所だ。

 プールを再開しても、ずっと維持していく必要がある。朽ち果ててしまったら、人が来なくなる。いろんな人に来てもらう必要がある。人が足を運びたくなるためには、ペンションがあって、プールまである。空港に三六〇度囲まれているこんな場所は日本中探してもない。イベントを打つにはいい場所だ。昔の写真や資料もある。人が来る条件はそろっている。

 プールの再開は新しい「木の根物語」を創っていくための第一歩です。

 改修・塗装などには、見積もりで約65万円かかる。皆さんに協力をお願いしたい。2011年7月のプール開きをめざして作業を進めていきます。7月のプール開きにはプールつくりに携わった人たちみんな呼びかけたい。

 皆さん、ぜひ作業への協力、カンパをお願いします。



【カンパの送り先】ゆうちょ銀行 店名 058 普通預金 【口座番号】6227312 【口座名】ゾク・キノネモノガタリプロジェクト

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