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アジア連帯講座のBLOGです
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4月11日、埼玉県蕨市において「在日特権を許さない市民の会」なる外国人排斥・人種差別を叫ぶレイシストの一団による「フィリピン人一家を日本から叩き出せ」と主張する「デモ」が行われた。

 

この「デモ」はあろうことに、このフィリピン人一家の長女を名指しして、地域はおろか彼女が通う中学校の真ん前を通過するという許しがたいものだった。普段はサミットなどの国際会議の会場や皇居前、警察警備側が恣意的に「重要警備地点」とした建物やエリアのデモを「許可」しない警察当局・公安委員会が、一人の無防備な少女の生活圏に入り込み、極右暴力を背景にして中学生の少女を名指しで「日本から叩き出すぞ」と怒号する「デモ」を「許可」したのである。

差別主義言動で特定の少女の「心臓をえぐる」ことそのものを目的とし、文字通り脅迫する官許の「デモ」に対して、40人の人々が抗議した過程で二人が逮捕・弾圧されるという事態となった。

私たちはまず、警察当局がこのようなデモコースを「許可」したことを糾弾する!もちろんデモに「許可」条件があること自体が不当であるが、権力やその中枢にあるものたちに対するデモと、一人の民間人、ましてや力のない少女を名指しして心理的威圧を与え、脅迫することを目的にした「デモ」を同一視することは出来ない。このような「デモ」を認めるならば、なんらの力も持たない市井の一個人に対するストーカー行為や心理的威圧・脅迫を「デモ」の体裁さえ整えれば、許されるということになる。

この人種差別扇動、外国人排斥、少女の生活圏にまで入り込んでの名指しした心理的威圧・脅迫は、もはや「デモ」などではなく、ただの集団による「弱者」への暴力と言わざるを得ない。また、「言論の自由」は、「差別的言動の自由」を含むものであってはならない。このような「デモ」を名目とした官許の暴力を阻止する行為は、「暴力」でも「犯罪」でもない。警察権力が少女に対する集団暴力を「許可」したときに、一体どのような手段で、この集団暴力を止められるというのだろうか。非難されるべきはレイシスト集団であり、そのような「デモ」の名による集団暴力を許可した警察当局・公安委員会である。

私たちは、このような一人の少女に対する「官許の極右暴力」に立ち向かって弾圧された二人の即時釈放を要求する。そして、救援会の呼びかける被弾圧者のための救援カンパに協力しよう!

また、フィリピン人一家の生活を破壊し、引き裂さいた最大の責任が、日本政府・法務省・東京入管にあることもあらためて指摘する必要がある。カルデロンさん一家は、地域の人びとともにふつうに暮らしていただけなのである。森英介法相は両親と引き裂かれた子どもに対して、「学業目的」での1年間の在留特別許可しか与えておらず、その人権感覚の欠如もまた厳しく批判されなければならない。

資本家政府は、労働者の出入国を、資本にとって必要であるか否か、国境や国家という暴力装置の存在意義の再確認のためだけに「許可」するに過ぎない。今回の金融危機の影響によってたくさんの移住労働者が解雇され、帰国を余儀なくされている。

その一方で、大企業、多国籍金融機関、投機マネーは軽々と国境を越え、世界各地で労働者弾圧(フィリピントヨタ!)、環境破壊(フィリピン・バターン原発!)、経済混乱(フィリピン債務の4分の1が円建て債務!)という犯罪を犯しても、追い出されはしない。

日本政府、法務省、入管は強制退去のための摘発強化ではなく、すべての人が安心と尊厳をもって地域で暮らしていくための第一歩であるアムネスティ(合法化)制度の構築を行わなければならない。

(F)
 
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「外国人追い出しデモ反対行動」救援会声明
http://d.hatena.ne.jp/oidashino/

救援会声明

4月11日、外国人「追い出しデモ」に抗議した二人の男性が埼玉県警蕨署に逮捕される事件が起きました。ひとりは「追い出しデモ」の主催者が掲げていた紙製の横断幕を「盗んだ」容疑で、もうひとりはそのおよそ3時間後、公務執行妨害容疑での逮捕でした。彼らの友人として、私たちは両名の救援を呼びかけるとともに、彼らの行動の意義と逮捕の不当性を訴え、埼玉県警に即時釈放を求めます。

この日、外国人「追い出しデモ」を主催したのは、「在日特権を許さない市民の会」という右翼団体でした。彼らはこれまであちらこちらで「外国人=犯罪者」という扇動を続けてきた団体です。彼らはあたり前に地域と関係を作り暮らしている外国籍の人々を「犯罪者」扱いして、国外への追放を求める活動を続けています。そのあげく彼らは個人攻撃を開始し、長期に地域に滞在する一家を「追い出せ」とまで言いだしたのです。

このことをネットなどで知り、当日「在特会」のデモに抗議しようと蕨市外から駅前に40名ほどの個人が集まりました。それぞれの思いは異なるにしても、共通していたのは彼らの煽る排外主義への危機感と、弱い立場にある人を標的にして攻撃する彼らの卑劣さへの怒りでした。

あろうことかこの日のデモコースには、長期滞在の外国人ご一家のお子さんが通っていた小学校と、現在も通っている中学校が含まれていました。そこで彼らが「一家を追放せよ」と叫ぶことは、その一家に対してだけでなく、長期滞在するすべての外国人に対する暴力です。「特権を許さない」と彼らは言います。しかし、彼らが攻撃の標的としたのは、もっともこの社会の特権からは遠い外国人の、しかも子どもです。彼らの言う「国民大行進」は、そのような卑劣かつ卑怯なデモだったのです。

午後1時から「在特会」は「一家の追放」を叫ぶ集会を駅近くの公園で開始しました。

その集会の終わりごろになって、公園の入口に彼らが作成した紙製の横断幕が運ばれてきたのです。そこに書かれていたのは「不法入国は犯罪だ。『かわいそう』のペテンにだまされるな」という文字でした。蕨に住む家族を明らかに標的としたこの言葉は言葉の名に値するものではありません。これは地域に住む超過滞在の外国人を攻撃する暴力なのです。「追い出しデモ」への抗議に参加していた彼が行ったのはこの暴力への抵抗でした。警察は当初、彼に「任意同行」を求め、彼もそれに応じました。ところが「在特会」はあろうことか「窃盗」事件として被害届を出し、そのため彼は「窃盗犯」として逮捕されいまなお蕨署に留置されています。

その後、抗議活動に参加した人々の多くは蕨署に集まり、正規の手続きに則って逮捕された人への面会を求めました。ところが蕨警察署はバリケードを築き警察官を配置し、根拠も無く面会を拒みました。それどころか弁護士が身分を提示して面会を求めても1時間以上にわたって面会を拒否し続けたのです。そして突如そこに蕨警察署に先された右翼が登場しました。彼らは抗議活動に参加した人々に罵声を浴びせかけ、その際に生じた混乱の中で一名が公務執行妨害容疑で逮捕されたのです。

今回の行動については、参加者の間に充分な意思統一がはかれず、抗議行動を呼びかけた側の不手際も多々あったようです。抗議行動を呼びかけた側はその点を十分認識しなければならないと私たちも考えます。しかし、抗議行動が企図した「在特会」への抗議そのものは正当なものだと私たちは考えます。彼らの行ったデモは多くの外国籍で暮らす不安定な法的地位の人々を恐怖にさらす重大な犯罪です。裁かれるべきは彼らです。

一方で、「在特会」が「犯罪者」と叫び排除を求めているのは、この社会で生き、働き、人々と友情関係を結ぶ人々です。ビザがないことはだれを傷つけているわけでも誰を侵害しているわけでもないのです。

生きることは犯罪ではありません。私たちは排外主義扇動を終らせることを求めて逮捕された二人をただちに釈放することを要求します。

2009年4月12日

「外国人追い出しデモ反対行動」救援会
oidashihantai@gmail.com
 

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“〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!え~かげんにせーよ共同行動”
参加・賛同の呼びかけ

今年は現天皇の明仁(あきひと)が即位してから20年という年にあたります(おまけに結婚50周年とか)。今年いっぱいはまたマスメディアなどを通して、この「20年」と「50年」にかこつけた「奉祝」キャンペーンや皇室中心の回顧ムードが麗々しく脚色され、これでもかというほど流されるに違いありません。

実際にこうした動きはすでに始っています。昨年6月には、経団連会長である御手洗冨士夫を名誉会長に据えた「天皇陛下御即位二十年奉祝委員会」が発足し、また超党派の国会議員による「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」(会長はあの森喜朗)も10月につくられました。このふたつは手をたずさえて、1989年の「即位礼正殿の儀」から20年目となる今年11月12日に、政府主催の「奉祝国家式典」・皇居前広場での「国民祭典」の開催を目指し、またその日を「臨時の休日」とする法案上程の準備も同時に進められています。昨年の9月27日には大分と大阪で、また12月19日には東京で、そして長野など各地でもそれぞれ「奉祝」のイ
ベントが開かれています。

「奉祝委員会」の会長には日商会頭の岡野正、代表世話人は神社本庁総長である矢田部正巳、「議連」のほうは「日本は天皇を中心とした神の国」と思い込んでいる元首相をはじめ、海部俊樹などの首相経験者や、細田博之、鳩山由紀夫、北側一雄、さらに綿貫民輔、小沢一郎、太田昭宏など、保守系与野党の幹部がずらりと名を連ねています。文字通り、政・財界、そして神道系宗派が一体となって、11月12日の「皇居前祭典」をゴールとした「国民がひとしく祝う奉祝運動」を繰り広げようという算段です。

けれども、こうした官・民の上層部が熱をあげて音頭をとったからといって、私たちにはこの「20年」や「50年」を「こぞって祝う(祝わなくてはならない)」理由がどこにあるでしょうか。

この20年は、まさに右に名を挙げたような人たちが企業利益のみを追求し、それを政策的に支えて、人を切り棄て、自然環境を破壊し、自衛隊の海外派兵を進めてきた20年にほかなりません。そればかりか、20年前は昭和天皇が死去し次代が世継ぎをするという「喪」と「祝賀」が交錯するなかで、そのムードをマスコミが煽り立てていました。そしてそうした息苦しい雰囲気に疑問を感じ異議を唱える者たちの声を、天皇主義右翼が前面に立って封殺しようとし始めた時期でもありました。

いま私たちが冷静にその「50年」なり「20年」を振り返ることは、直接の戦争責任者である昭和天皇が、戦前─戦中─戦後の責任を何らとらないままに死亡し、その死をいいことに、それに頬被りをしたまま代替わりをしてゆく天皇制とは何なのかを、あらためて問い直すことではないかと思います。

もうひとつ重要なことがあります。それは、明仁天皇がすでに高齢であり(75歳)、どうやら体調を崩しているらしいということです。「平成は長くない」というのが、この「奉祝20年」を準備している者たちの本音でしょう。そうすると今度の「奉祝運動」は、明仁の次世代以降の天皇制をどう展望していくのかという意味も含
まざるを得ないということになります。つまり「平成Xデー」とそれ以降を見据えたものになるということで、今回の「奉祝20年」もそれなりの危機感をもって準備が進められていることは容易に察しがつきます。それが却って熱を帯びた天皇制賛美の一大キャンペーンになるだろうということも。

現在、大手資本は「百年に一度の経済危機」を口実に労働者のクビを切りまくり、大量の失業者を作り出しています。「格差社会」はますます広がるばかりです。天皇は折に触れそうしたことを「気遣う」発言をしていますが、それはこの社会の矛盾を糊塗する役割りを果たすばかりか、「格差」の頂点にいる自身の存在をごまかすものでしかありません。ましてや、この11月12日の「国民祭典」をピークとした祝賀ムードの演出とその強制は、この社会のありかたに疑義をもつ者の口を封じることになりかねません。

私たちは11月12日の政府主催「国家式典」・皇居前「国民祭典」とそれに連なる「奉祝20年」の動きに異議を唱え、「こぞって祝う」ことを強いる「休日化法案」に、はっきりと反対します。全国各地で「反奉祝」の運動をつくりあげましょう。そのための「共同行動」を提案します。ぜひ、ご賛同ください。

それぞれの立場から創意工夫に満ちた、存在感ある運動を繰り広げていきましょう。
2009年2月28日


【呼びかけ団体】(五十音順)
アジア連帯講座/アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会/環境人権ネットワーク/関西共同行動/神戸はんてんの会/国連・憲法問題研究会/「山谷」 制作上映委員会/山谷労働者福祉会館活動委員会/市民の意見30の会・東京/女性と天皇制研究会/スペース21/立川自衛隊監視テント村/たんぽぽ舎/「天皇在位20年奉祝」やめろ!行動/「天皇制を問う」講座実行委員会/「天皇即位20年祝賀」反対!大阪行動/日韓民衆連帯全国ネットワーク/「日の丸・君が代」強制反対の意思表示の会/反天皇制運動連絡会/ピープルズ・プラン研究所/東アジア反日武装戦線への死刑・重刑攻撃とたたかう支援連絡会議/許すな!憲法改悪・市民連絡会/連帯社/労働運動活動者評議会/労働情報

【呼びかけ人】(五十音順)
青山薫/浅野健一/天笠啓祐/池内文平/天野恵一/池田恵理子/板垣竜太/伊藤晃/鵜飼哲/内田雅敏/江沢正雄/太田武二/太田昌国/大野和興/岡田剛士/小倉利丸/小野俊彦/海妻径子/加々美光行/金井淑子/金子文夫/菅孝行/北村小夜/木元茂夫/京極紀子/栗原幸夫/小林賢一郎/小山和久/近藤和子/崎山政毅/桜井大造/佐藤文明/塩川喜信/徐翠珍/白川真澄/新城郁夫/辻子実/高里鈴代/高田健/高橋武智/高見圭司/竹森まき/千本秀樹/津田道夫/富山妙子/中原道子/中山幸雄/なすび/西尾漠/野崎六助/花崎皋平/原田隆二/針生一郎/東琢磨/彦坂諦/土方克彦/日野直近/平井玄/弘田しずえ/深田卓/福富節男/古荘暉/古荘斗糸子/宮本なおみ/武藤一羊/村田久/柳田真/山口正紀/山本浄邦/吉川勇一/吉田宗弘/渡辺健樹/渡辺 勉

天皇即位20年奉祝に異議あり! え~かげんにせーよ共同行動
 東京都千代田区三崎町3-1-18 近江ビル 市民
のひろば気付
 FAX 03-5275-5989
 Eメール:igiari20@ten-no.net

◆賛同金
 個人:1000円  団体:3000円

◆郵便振替口座
 加入者名:天皇即位20年奉祝に異議あり!え~かげんにせーよ
共同行動
 口座番号:00180-7-564826

------------ 以下を送信してください ---------------

「〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり! え~かげんにせーよ共同
行動」に賛同します。

お名前(団体名):
フリガナ    :
肩書き(あれば):
住所      :

連絡先(Eメールアドレス):
お名前の公表の可否(どちらか消してください)
 紙媒体への公表 : 可  否
 電子媒体への公表: 可  否

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11・12天皇制賛美運動を許さない!
芸能人、タレント、メディアなどを動員した演出粉砕!

 2月11日、「天皇在位20年」を祝わない!2・11反「紀元節」行動実行委員会は、東京・恵比寿区民会館で「紀元節」反対集会と渋谷までのデモを行い、130人が参加した。


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 麻生政権は、グローバル派兵大国建設の一環として海上自衛隊の多国籍軍への給油継続にむけて「洋上給油継続法案」の制定を強行し、さらにソマリア沖での「海賊対策」と称して海上自衛隊を出撃させようとしている。この派兵大国建設にむけた国民統合装置の一つの柱である天皇制の強化にむけて11月12日に「天皇在位二〇年奉祝式典」の強行を閣議決定し、民衆に天皇賛美を強要しようとしている。

 すでに「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」(自民、民主、国民新、改革ク、無所属から衆参両院議員。会長が森喜朗元首相。08・10)を結成し、11月12日を臨時休日とする法案の早期成立をはじめ、奉祝国民大会の開催、政府主催の式典の開催、衆参両院で「賀詞」決議の実現をめざしている。また、天皇主義右翼の日本会議が中心となって「奉祝委員会」(名誉会長・御手洗冨士夫日本経団連会長。08・6)も取り組みをすすめている。

 天皇主義右翼は、このような11・12天皇制賛美運動の流れの中に今年の「紀元節」を位置づけてきた。明治神宮会館で「建国記念の日奉祝中央式典」をでっち上げ、「 天皇陛下御即位20年奉祝記念映画『平成のご巡幸─鎮魂と平和の祈り』」の上映、安倍晋三元首相が「美しい国へ」と題する講演、中川昭一財務・金融相と保利耕輔自民党政調会長などが挨拶をしている。原宿表参道周辺で奉祝パレードを行った。

 全国各地でも日本会議、天皇主義右翼らが「奉祝式典」を展開した。日本青年館での「紀元節祭」では、田母神俊雄(前航空幕僚長)「日本は侵略国家であったのか」の講演を行い、派兵国家建設を煽っている。なかでも愛媛・松山市では「天皇陛下御即位二十年奉祝愛媛県大会」(南海放送など主催)で浅野温子の「日本神話への誘い」一人舞台を演じさせ、巧妙な賛美を演出している。芸能人を使った手法は、昨年十二月の「天皇陛下御即位二十年奉祝中央式典」(東京ドームシティ)において浅野が一人芝居、テノール歌手の秋川雅史が「平成の御代を讃えん」を歌っている。11・12に向かって芸能人、タレント、メディア等々も巻き込みながら賛美演出をくり広げようとねらっており、反天皇運動は監視を強化し、危険性を訴えていかなければならない。

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改悪教基法の実働化反対! 都教委の新自由主義的教育破壊と愛国心教育の強化を許さない!

 2月8日、石原・大原都教委の暴走をとめよう!都教委包囲・首都圏ネットは、卒・入学式での「日の丸・君が代」強制に抗議し、処分阻止にむけて『2・8総決起集会』を全電通ホールで行い280人が参加した。


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 都教委は、改悪教基法の実働化を先取りして「日の丸・君が代」強制のための「10・23通達」、教員間の分断・管理支配のための「主幹制」の導入、「職員会議での挙手・採決禁止」通知、解雇自由のための「分限指針」の導入など立て続けに新自由主義的教育破壊と愛国心教育の強化を押し進めてきた。すでに「君が代」不起立での被処分者は延べ410人におよんでいる。

 しかし、このような都教委の暴挙に対して闘う教育労働者と市民は、粘り強く反撃の闘いを押し進めている。処分抗議と撤回を求めて18ケースの裁判・人事委員会審理が果敢に闘われ、原告・請求人は延べ750人だ。「日の丸・君が代」強制に抗議する不起立・不伴奏の闘いは、根津公子さんをはじめ闘いが続いている。さらに三鷹高校の土肥校長は、都教委の「職員会議での挙手・採決禁止」通知に対して撤回を求め公開討論会を突きつけている。都教委は土肥校長に対して非常勤講師不採用攻撃を強行してきたが、首都圏・全国に土肥校長支持の輪がますます広がっている。

 都教委包囲ネットは、「主任教諭制度」など教員評価制度導入などの改悪教基法の実働化阻止、「10・23通達」と処分撤回、「7・15分限指針」撤回を柱に、今春の闘いにむけた意志一致をかちとった。

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土肥校長(都立三鷹高校)の異議申し立て断固支持! 都教委の不採用攻撃を許さない!

 1月31日、「土肥校長と共に、学校に言論の自由を求める」保護者&市民の会は、杉並公会堂で「学校に言論の自由を求めて! 都教委『挙手、採決禁止』への異議申し立て パート2」を開催し、1000人が参加した。


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 都立三鷹高校校長の土肥信雄さんは、都教委の新自由主義的教育破壊の一環である「職員会議において職員の意向を確認する挙手・採決の禁止」通知(06・4)に対して言論の自由という立場から通知撤回を07年11月の校長会で訴え、都教委に公開討論(職員会議における挙手・採決の禁止の撤回等の教育問題について)を求めてきた。

 しかし都教委は、土肥さんの要求を一切無視し、「方針を変えるつもりはない」などと居直り続けてきた。だが土肥さんの訴えは、報道で明らかになってから多くの市民が支持し、「土肥校長と共に、学校に言論の自由を求める」保護者&市民の会を結成した。

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410人の被処分者と裁判闘争

 10月25日、東京・星陵会館で「10・23通達から5年 9・21東京地裁判決勝訴から2年 『日の丸・君が代』強制に反対する裁判に勝利しよう!学校に自由を!10・25集会」が行われ、350人が参加した。

 石原都知事と都教委は、グローバル派兵大国作りと連動して新自由主義的教育破壊と愛国主義教育を一体的に押し進めてきた。そのバネとして位置づけて強行してきたのが「日の丸・君が代」の強制だった。

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 2003年10月23日に「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」という10・23通達を出し、実施方針にもとづき校長の職務命令で強要してきた。すでに5年がたち抗議の不起立、不伴奏をしてきた教職員410人を不当処分している。また、再雇用職員、再任用・非常勤教員等にも露骨な合格取消・採用拒否などの報復攻撃を行ってきた。

 石原と都教委による暴挙を許さず被処分者が軸となって反撃のスクラムを構築してきた。その闘いは、国歌斉唱義務不存在確認等請求訴訟(予防訴訟)、君が代処分取消人事委員会と裁判、「君が代」強制解雇撤回裁判、嘱託採用拒否撤裁判の闘いが原告・弁護団と支援によって粘り強く取り組まれている。

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 麻生首相は、9月二29日に衆参両院本会議で所信表明演説を行った。この演説は、総選挙をにらんで野党・民主党への逆質問を繰り返す一方で、デマに満ちた挑発と暴言の挙げ句に自ら閣僚辞任の道を選んだ中山成彬・前国土交通相の「任命責任」については一片の弁明もしないフザけきったものだった。しかしその中でどうしても看過できないのは、「就任にあたって」という天皇主義者丸出しの冒頭の言葉だ。
 麻生は言う。「わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき、第九十二代内閣総理大臣に就任いたしました」。

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大日本帝国憲法公布原本に書かれた「御名御璽」


 「かしこくも御名御璽をいただき」だって? この発言は、「かしこくも」天皇の任命によって首相の地位に就けていただいた、という「臣民」としての言辞以外のなにものでもない。この言葉は「国家統治の大権は朕が祖宗に承(う)けて之を子孫に伝ふるところなり」(憲法発布勅語)、「大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す」(大日本帝国憲法第一条)という天皇主権による「大命降下」によって首相の任についた、という思想の表現なのである。

 麻生のこうした明治憲法的天皇主義者の思想は、この冒頭発言に続く以下の言葉によっても示されている。
 「わたしの前に、58人の総理が列しておいでです。118年になんなんとする、憲政の大河があります。新総理の任命を、憲法上の手続きにのっとって続けてきた、統治の伝統があり、日本人の苦難と幸福、哀しみと喜び、あたかもあざなえる縄の如き、連綿たる集積があるのであります。/その末端に連なる今この時、わたしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるをえません」。

 麻生の言う「憲政の大河」とは、まさに「大日本帝国憲法」の伝統に立脚したものであって「主権が国民に存する」ことを確認した現憲法は、「大日本帝国憲法」の直接的な延長上にある。麻生にとって「厳粛」たらざるをえない「責任の重さ」とは、主権者としての「国民」に対するものではなくて、「御名御璽」をいただいた天皇に対するものにほかならない。

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 8月29日、都教委包囲・首都圏ネットは、都庁二庁舎前で「都教委の暴走をとめよう!『日の丸・君が代』強制・処分を許すな!10・23通達を撤回させるぞ!都教委包囲行動」を行い、220人が参加した。

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 開催あいさつが都教委・包囲ネットの見城赳樹さんから行われ、「今日の情勢と闘いの意義」をテーマに報告。とりわけ、「日の丸・君が代」強制に反対する教職員の追放をねらった「分限事由に該当する可能性がある教職員に関する対応指針」通知(下記参照)を厳しく糾弾した。

連帯アピールが筑地市場移転反対を取り組む仲間、破防法・組対法に反対する共同行動から行われた。

 「河原井さん根津さんらの君が代解雇をさせない会」の根津公子さんは、「都教委は、分限対応指針を通知した。これで来年の三月、私たちを『首』にしようとねらっています。ふざけている。職務命令がおかしいのに、こんどは分限だ、免職だ。ここまで正体を露骨に現してきた。半年間、この問題について徹底的に闘っていきたい。撤回しろという公開質問状を出します。『答えないのが回答』などという返答を許さず、都教委の不当な教育行政を粉砕していきましよう」と力強くアピールした。

続いて、「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会、「日の丸・君が代」不当解雇撤回を求める被解雇者の会から決意表明が行われた。最後に、「分限対応指針」に強く抗議し、その撤回を求める決議を参加者一同で採択した。

集会終了後、都庁第二庁舎の都教委・教育庁各セクションに向けて要請、抗議行動が取り組まれた。当局は、要請文、抗議文を受け取らず不誠実な対応を繰り返した。参加者は、粘り強く要請・申し入れを展開しぬいた。

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  8月10日、日本教育会館で「平和の灯を! ヤスクニの闇へ キャンドルウォーク?ヤスクニ・戦争・貧困?」が「平和の灯を! ヤスクニの闇へ キャンドル行動実行委員会」によって開催された。第一部、ヤスクニをめぐるトーク。第二部、合祀取り下げを求める証言。第三部、平和コンサート。コンサート終了後、靖国神社に向けてキャンドルウォークを右翼の妨害をはねのけて行った。行動に750人が参加した。

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 2006年8月15日に小泉首相が靖国神社を参拝するのに抗議して、強制的に合祀された台湾・韓国・沖縄・日本の遺族たちを中心に抗議行動が組まれた。2007年にはニューヨークでの反ヤスクニ行動が取り組まれた。そして、格差・貧困が広がる中で、イラクやアフガニスタン戦争が繰り広げられる。日本が憲法を改悪し、戦争のできる国家へと変わることは再び戦死者を「英霊」とたたえる靖国神社の役割が重要性を帯びることになる。そうさせないために、今年もヤスクニノー、戦争ノーの行動が取り組まれた。

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靖国参拝した閣僚、国会議員、石原都知事糾弾!

 八月十五日、「<戦争の記憶>を問い続けよう!8・15反『靖国』行動」《主催・実行委員会》が行われた。

 北京オリンピックを通してナショナリズムが繰り返し煽動される中、「63年目の終戦記念日」と称して侵略戦争と天皇制を賛美する勢力は、靖国神社参拝や各地で諸行事を強行した。政府主催の全国戦没者追悼式で福田首相は、「不戦の誓い」などと押し出したが、その中身はとんでもない「戦争宣言」だ。「平和協力国家として国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に向けて積極的に活動していく」と決意表明し、米グローバル戦争戦略に積極的に参戦していくために「恒久派兵法」の制定をねらっている。天皇アキヒトも例年と同じように戦争責任をあいまいにし、天皇制自身の犯罪性を直接掘り下げようとしないのだ。

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 政府閣僚では野田聖子消費者行政担当相、保岡興治法相、太田誠一農水相、そして超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・島村宜伸元農水相)のメンバー56人(自民党48人 民主党6人、無所属2人)が靖国神社を参拝し、侵略戦争賛美キャンペーンのパフォーマンスを繰り広げた。島村会長は参拝後の記者会見で、福田首相が参拝しないことについて「日本人として日本の政治家として参拝すべきではないか」と牽制した。これと連動して、靖国神社では「日本会議」と「英霊にこたえる会」が戦没者追悼中央集会を開催し「アメリカ下院での慰安婦決議問題、いわゆる『A級戦犯』分祀問題など歴史認識や靖国神社を巡り看過できない問題起こっています」と危機感を現し、福田政権に対する圧力を強化していくことを確認した。

 実行委員会は、このような侵略戦争と天皇制を賛美する勢力の動向を見据え、断固として抗議デモと集会を行った。

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戦争と搾取、貧困と独裁のない世界を民衆の国際連帯でつくりだそう。

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