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靖国参拝した閣僚、国会議員、石原都知事糾弾!

 八月十五日、「<戦争の記憶>を問い続けよう!8・15反『靖国』行動」《主催・実行委員会》が行われた。

 北京オリンピックを通してナショナリズムが繰り返し煽動される中、「63年目の終戦記念日」と称して侵略戦争と天皇制を賛美する勢力は、靖国神社参拝や各地で諸行事を強行した。政府主催の全国戦没者追悼式で福田首相は、「不戦の誓い」などと押し出したが、その中身はとんでもない「戦争宣言」だ。「平和協力国家として国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に向けて積極的に活動していく」と決意表明し、米グローバル戦争戦略に積極的に参戦していくために「恒久派兵法」の制定をねらっている。天皇アキヒトも例年と同じように戦争責任をあいまいにし、天皇制自身の犯罪性を直接掘り下げようとしないのだ。

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 政府閣僚では野田聖子消費者行政担当相、保岡興治法相、太田誠一農水相、そして超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・島村宜伸元農水相)のメンバー56人(自民党48人 民主党6人、無所属2人)が靖国神社を参拝し、侵略戦争賛美キャンペーンのパフォーマンスを繰り広げた。島村会長は参拝後の記者会見で、福田首相が参拝しないことについて「日本人として日本の政治家として参拝すべきではないか」と牽制した。これと連動して、靖国神社では「日本会議」と「英霊にこたえる会」が戦没者追悼中央集会を開催し「アメリカ下院での慰安婦決議問題、いわゆる『A級戦犯』分祀問題など歴史認識や靖国神社を巡り看過できない問題起こっています」と危機感を現し、福田政権に対する圧力を強化していくことを確認した。

 実行委員会は、このような侵略戦争と天皇制を賛美する勢力の動向を見据え、断固として抗議デモと集会を行った。


権力・右翼が一体となった集会破壊をはね返し、デモを貫徹!

 前半は、靖国神社に対する抗議デモだ。すでに会場の西神田公園の周辺では、天皇主義右翼の街宣車が徘徊し、集会破壊をねらいながら、「靖国解体、天皇制反対を言う輩が集会をしています。こんなやつらは、たたき出せー。北朝鮮に帰れー」などと差別・排外主義に満ちたシュプレヒコールを繰り返している。右翼担当の公安らは、右翼車の違法駐車・走行をなんら規制することもなく放置のままだ。公園付近では大量の公安を配置し、集会参加者の監視と面割り、盗撮を行っている。

 実行委員会の仲間たちは、このような権力、右翼のいやがらせを許さず、デモにむけて前段集会を開始した。司会は、「オリンピック一色の中、元首相や三人の閣僚、多くの国会議員、石原都知事が靖国神社を参拝した。また、武道館では天皇出席のもと全国戦没追悼式が行われている。死者に対する儀式を通して戦争国家に統合していこうとしている。天皇制の戦争・戦後責任を問い続け、反天皇制運動を強化していこう」と呼びかけた。

 井上森さん(立川自衛隊監視テント村)は、「反戦ビラ配布に対して最高裁は不当判決を出した。いつのまにか集合住宅でのビラ配布が違法行為だと人々に植え付けた。どのような弾圧だったのか、そしていかにはね返していくかを粘り強く問い続けていきたい」と発言した。

 京極紀子さん(「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会)は、北村小夜さんの連続講座を通して学校の中に戦前がいかに残っているのかを解き明かし、「公教育」が新自由主義と結びついて強化されていることを指摘。さらに県教委が「日の丸・君が代」強制に抗議して不起立した教員の氏名を収集していることに抗議して裁判闘争が始まることを紹介した。

 靖国解体企画の仲間は、靖国神社で行われる正午の黙祷に抗議して抗議デモを貫徹したことを報告した。

 辺野古への基地建設を許さない実行委員会は、沖縄・辺野古の米軍新基地建設阻止にむけて連日闘いが行われていることを報告し、支援を訴えた。

 最後に、「もう やめちょくれ!大分国体・全国連絡会」からのメッセージが読み上げられ、参加者全体は靖国神社にむけてデモ(参加者二百人)に移った。

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アジア連帯講座も横断幕、垂幕を掲げた

 デモは、集会実の横断幕を先頭に、「靖国解体」のスローガンを掲げたアドバルーンを上げた。さらに「天皇制廃絶」「憲法改悪反対!イラク侵略やめろ」「恒久派兵法制定阻止」などのプラカードを掲げる。

隊列の最後には、アジア連帯講座の横断幕「天皇制-靖国・グローバル安保No! 日本帝国を打ち倒せ!」、「やすくに解体ファイヤーまつり 靖国神社は終了しました」の垂幕が掲げられた。

 権力・機動隊は、デモ出発時から右翼対策を口実に不当な規制を強行してきた。参加者は、右翼・権力の挑発を許さず、デモと抗議アピールを続けた。公安の黙認のもと右翼別働隊は歩道になだれ込み、デモ隊列に突撃を繰り返すが、参加者は挑発に乗らず整然とデモを貫徹した。

4ブロックのワークショップで次の方向性を模索

  後半は、千駄ヶ谷区民会館で討論集会が行われ、百五十人が参加した。
太田昌国さん(民族問題研究)は、「人権と反中ナショナリズム」というテーマ。とりわけ北京オリンピックの開会式が漢民族支配の歴史的表現ではないか、チベット問題と人権弾圧などを切り口に「ナショナリズム」について掘り下げた。

日野直近さん(靖国解体企画)は、全国戦没者追悼式典に対する抗議行動の積み上げをもとに「死者の追悼」と称する「国家儀式」の参加強要の危うさを問題提起した。さらに、運動の中の死者の扱いにも踏み込んで、今後の課題を指摘した。

成澤宗男さん(ジャーナリスト)は、「映画『靖国YASUKUNI』と表現弾圧」から「表現の自由一般ではなく、反天皇・反靖国の言論だから公安、右翼は攻撃してくるのである。この性格をはっきりおさえておくべきだ。ここから反撃していく回路、スクラムを作り、即反撃していくサイクルを粘り強く作っていこう」と呼びかけた。

天野恵一さん(反天皇制連絡会)は、「沖縄戦と大江・岩波裁判」を通して、戦争の加害性・被害者、軍隊と民衆の問題、林博史論文「『集団自決』問題を考える視点」を題材にしながら問題提起した。
 提起後、4ブロックのワークショップに別れ、次に向けた戦略・戦術にむけたの討論を行った。(Y)

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