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韓国の米産牛肉輸入反対闘争は、李明博政権が6月25日に輸入再開措置を官報に告示、26日に再開を実施すると発表したことにより重大な局面を迎えている。

26日の釜山港での民主労総による牛肉搬出実力阻止闘争

6月21日から22日にかけて"48時間非常国民行動"を実施、ソウル市庁広場と清渓広場は昼、集会と市民団体のテント・ブースで賑わった。それぞれのブースは、BSE牛肉問題以外にも、教育問題、公営企業民営化問題、公共料金値上げ問題などさまざまなテーマを訴えた。また、「オールナイト・コンサート」では、多くの一流アーティストがノーギャラで出演し、運動を盛り上げているのが特徴的だ。

また、「キャンドル・デモは下火となっている」などと民衆の闘いにネガティヴ・キャンペーンを続けるMBCや東亜日報の前でも抗議行動を行った。

デモは最大十万人に膨れ上がった。光化門世宗路では戦闘警察の車両がバリケードとなって、デモ隊を阻んだ。戦警とデモ隊は対峙を続け、デモ隊はその場で集会を持った。22日午前2時頃、戦警がデモ隊に襲撃を開始。デモ隊は素手で押し返し、とうとう戦警の襲撃部隊を蹴散らしてしまった。

市民たちは「バリケード解体闘争」に着手し、戦警のバスにロープをかけて綱引きで引っ張り出し、また、バスの前に土砂を積み上げて、バスの上まで「解放区」を広げた。戦警は市民たちに消化剤を吹きかけ、あるいはスピーカーで「バスを破壊した者は特定してかならず特定して処罰する」「我々は暴力警察ではなく法に則って暴力デモを取り締まっている。インターネット中継の皆さんはこの真実を伝えてほしい」などと1980年の光州蜂起時に軍部が行なったようなデマ宣伝に終始した。

光化門前の攻防


これに対して市民たちは激高しながらも、「バスは我々が丁重に保護している」「警察は不法駐車しているバスをなぜどかさないのか」などとユーモアを交えて"応戦"し、参加者の飼い犬までがマイクを通して李に抗議した。また、バスに放火しようとした男がデモ側に取り押さえられ、参加者間の議論の結果、男は警察に突き出されることになった。現場では、男は潜入した権力側のスパイではないかと疑われたが、激高した一参加者だったというのが、大方の見方である。警察に突き出したことについては、その後インターネット上で多くの批判も寄せられている。こうした、街頭とインターネットを通じた「草の根民主主義」こそが、一連の"牛肉闘争"の高揚の源泉となっていることは疑いないだろう。

強い雨の中、夜を徹した行動となったが朝8時近くになっても、二千人を超える人々が警察と対峙した。市民たちは、"解散式"として、国民的抵抗歌『朝露』などを合唱し、水溜りの上を跳ね回りステップを踏み、肩を組んで"電車ごっこ"をして、「これからも楽しみながら闘い続けよう」と確認した。

「私たちは楽しく闘い続ける」と"解散式"


しかし25日、李政権は「米国産牛肉の輸入衛生条件」を官報に告示し、26日に輸入を再開すると発表した。そして、この日から戦闘警察は、ふたたび凶暴な弾圧を開始した。景福宮駅前と光化門前で戦警はデモ隊を襲撃、20数人を逮捕した。そのなかには民主労働党の国会議員まで含まれている。

景福宮駅前と光化門前での弾圧


26日にも第50波となるキャンドル集会・デモが夜を徹して行なわれた。民主労総はこの日ゼネストを宣布して‘国民健康権争取のための民主労総ゼネスト出征式’を終えたあとに民主労総組合員 1万名余が集会に参加して市民たちから喝采を浴びた。また、釜山港では冷凍コンテナに保管された牛肉の搬送の実力阻止行動を展開。二人の逮捕者を出しながら、この日の検疫再開を阻止することに成功した。市民たちは “もう信じられるのは民主労総しかない”と国民健康権のためにゼネストを決断して冷凍倉庫運送阻止の闘いに出た民主労総を激励した。

街頭ではこの日も平和的にデモを行なう市民たちに対して、警察が非常識な暴力を行使した。オチォングス警察庁長官は “80年代式で抑えて見ようか?”と言いながら無慈悲な暴力を見越したと噂されている。市民は「警察が国民のための杖ではなく棍棒に転落している」と激しく非難している。

西大門方向に行進してデモを起こした市民たちを向けて、戦警は消火器を投げて一部市民たちが頭が裂ける負傷、デモに参加していた小学生までが連行される事態となった。 世宗路十字路で夜明けまで残っていた2千名余(主催側推算)のキャンドル集会参加者達に対しても、25日ぶりに「水の大砲」と呼ばれる高速放水を使用するなどして戦警は凶暴な暴力によって蹴散らし、指を切断するという重傷者を含めて国民対策会議が現在まで把握した重傷患者だけでも22人、前日昼から景福宮駅で連行された市民たちを含めて警察に連行された人々も150余人にのぼっている。

強硬姿勢に出た李政権に「国民に対する戦争を開始するのか」とあらためて怒りが高まっている。市民と労働者の結合の強まりによって、李の攻撃を再び押し返せるかどうかは、ここ数日の攻防と7.2ゼネストの成否にかかっている。また一方では、サミット前に予定されていたブッシュの訪韓は、この韓国の民衆運動の大高揚を前に断念を余儀なくされた。このことは、牛肉輸入再開を突破口に韓米FTA(自由貿易協定)の批准の宣言を予定していた韓米両政府にとって大きな打撃となっている。

引き続く韓国民衆の闘いに注目しよう!

(F)

≪資料≫

政府の官報掲載と対決する民主労総ゼネスト指針 1号
                             6月26日

1.民主労総は “国民健康権争取”のために官報掲示と同時にゼネストに突入する.

2.ゼネスト突入は緊迫な状況を勘案して即刻ストライキ突入が可能な事業場を始まりに,順次にストライキに突入する.
まず、26日貨物連帯の米国産牛肉輸送拒否を含めて建設労組、民主連合労組が直ちにゼネストに突入して、保健、タクシーなど1万名規模の上京闘争を展開する.

3.民主労総は 26日17時,首都圏全組合員が参加する “国民健康権争取のための民主労総ゼネスト出征式”を開催する.
(首都圏はソウル市役所の前、地域は該当地域キャンドル集会)

4.米国産牛肉の冷凍倉庫出荷を沮止するために国民監視団とともに26日午前9時から運送阻止闘争を展開する.

5.民主労総はゼネスト突入とともに27日(金)18時28日(土)17時、29日(日)17時、全国同時に民主労総集会を進行した後、キャンドル集会に総力で結集・合流する.

6.ゼネストによる詳細戦術は総連盟委員長指針による.

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