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インターナショナル・ビューポイント オンライン・マガジン: IV413号 - June 2009

声明:われわれはイラン民衆の側にある

第四インターナショナル執行ビューロー
http://www.internationalviewpoint.org/spip.php?article1683

 いつわりの大統領選挙後の六月十三日以来、幾百万人ものイラン民衆は「独裁に死を」と叫んで怒りを表明している。イランの人びとの動員は、体制の危機を増幅させている。残忍な弾圧により、すでに死傷者は数百人に及んでいる。われわれはイラン民衆の側にある。

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▲6月15日のテヘランでの抗議デモ

 アフマディネジャドの大統領再選出馬の発表によって、権力内のさまざまな分派間の隠された戦争は、公然たる戦争に姿を変えた。四人の候補者が選挙戦に参加する資格を得た。この四人は、イスラム共和国の三十年に及ぶ血まみれのバランスシートへの責任を分け持つ体制の高官である。しかし最高指導者と権力を持つ一味は、第一回投票の前に勝者を指名していた。分派間の大きな緊張、危機と社会的不安定の情勢の中で、指導者が民衆によって否定されることは考えられないことだった。

 同様に、革命防衛隊の集中にある巨大な経済的・金融的利益や、元大統領ラフサンジャニの一派が支配する経済の重要な部分を支配したいという願望は、アフマディネジャドとその仲間たちが権力と特権を放棄するのを不可能にさせた。石油収入、国家の富と権力の支配をめぐるこの闘いにおいて、ハメネイとアフマディネジャドは、彼らのライバルを追放しようという正真正銘のクーデターを実行した。


 民主主義的自由と勤労人民の主張

 経済的困難、失業の増大に直面する中で、インフレの高まり、腐敗、身内びいきはますます耐えがたいものになった。ムッラー(イスラム法学者)体制の息苦しい重圧から逃れ、権利のために闘う青年と女性への抑圧を終わらせようという民衆の決意は、労働者の固有の要求といっそうからみあうようになっている。イラン民衆の勇気ある動員は、体制内部の分岐を際立たせ、体制を弱体化させている。

 民衆の正当な要求に対して、体制側は流血の弾圧、大量逮捕、ジャーナリストの取材禁止、電話網やインターネットの切断という形で回答した。イスラム共和国が強制している包囲状態は現実のものである。テヘラン、バッシジでは治安警察部隊、革命防衛隊が紛争を取り締まるために市内を制圧している。しかしそれも無駄なことだ。権力への拒否は深く浸透しており、抵抗運動は多様な形態をとっている。イラン民衆の怒りと決意を弾圧によって消し去ることはできない!

闘争の新しい局面

 イランにおける闘争の新局面が切り開かれている。われわれのあらゆる支援が向けられるのは、女性であり、労働者であり、青年であり、自らの生命を危険にさらすことをためらわずイスラム共和国を拒否しているすべてのデモ参加者である。自然発生的なストライキが幾つかの企業で起こっており、とりわけテヘランではストライキの呼びかけが増大している。ゼネラルストライキの決定的な問題は、この対立の波に乗ろうと試みているムサビによってではなく、イラン労働者自身によって提起されている。この運動への労働者階級の登場は、イスラム共和国を打倒し、帝国主義とシオニストの攻撃に立ち向かう新しい民主主義的で社会的な共和国を樹立するのに必要な結束と力を与えることができる。

 真の民主主義的諸権利、ストライキ権、自由選挙権、労働組合や政党結成の自由、ならびに社会的公正や女性と男性の平等を求める闘いは、国際的連帯に基礎を置くものでなければならない。彼らの闘いはわれらの闘いである!

(「インターナショナルビューポイント」09年6月号)

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