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 11月23日、WSF2010首都圏実行委員会は、東京・南部労政会館でプレ企画「世界社会フォーラムと社会運動 金融危機を作り出したダボス会議に挑戦 大統領まで出してしまう世界社会フォーラムって何だろう?」を行った。

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チコ・ウイテイカーさん(WSF設立発起人、WSF国際評議会およびブラジル組織委員)を迎えて

 資本のグローバル化と新自由主義政策の推進者たちの世界経済フォーラムに対抗して始まった民衆のための世界社会フォーラムが2001年1月、ブラジルのポルトアレグレでスタートして以降、04年にインドのムンバイ、06年がベネズエラのカラカス、マリのバマコ、パキスタンのカラカス、2007年がケニアのナイロビ、09年がブラジルのべレンで開催されてきた。10年は、各国・地域の分散開催として取り組まれるが、それと連動して日本でも反戦・平和・人権運動や労働運動の仲間たちによってWSF2010首都圏実が結成され、集会(2010年1月24日、在日韓国YMCA)が準備されている。また、大阪の仲間たちも3月に「おおさか社会フォーラム」を開催する。

 開催挨拶が首都圏実の秋本陽子さん(ATTAC首都圏)から行われ、WSFの歴史と取り組み成果、連動した日本の運動の紹介。続いて稲垣豊さん(ATTAC首都圏)からWSF2010首都圏実への参加・賛同のよびかけが行われ、「経済危機と政治的変化を向かえた日本の社会運動がそれぞれの課題や地域・国境を越えてつながるための契機として取り組んでいこう」と強調した。

 世界社会フォーラム(WSF)設立発起人の一人であり、WSF国際評議会およびブラジル組織委員のチコ・ウイテイカーさんを迎えて「世界社会フォーラム 新自由主義に反対し、可能なもうひとつの世界を目指す人々の連合を築き上げるために」というタイトルで講演が行われた。

 チコさんは、「世界社会フォーラムの始まり」について冒頭取り上げ、「『市場が第一』という考え方に対抗し、新自由主義政策に反対することを結集軸とした社会フォーラムが2001年1月、ポルトアレグレで始まった。WSFの組織者たちは、フォーラムを民主主義的な実験の場にしようとした。新しい平和と社会的公正の世界を作るために役に立つあらゆるテーマを設けて、フォーラムの中で人々が自分たちの闘いや経験について話し、自分たちの活動を組織できるようにすることが目的だった。参加者によって自主的に組織されるワークショップと活動は、WSFの特徴のひとつだ。それは市民社会組織の役割を担い、代議制民主主義や政党の不十分さを補うために見つけ出してきたものだ」と述べた。

 また、この「自治的空間」を作り出すためにWSFの「制限的な規定」について紹介し、「いかなる政党、政府、政府間機関もワークショップやフォーラムの中での活動を主催することはできない規定を設けた。もう1つは、組織者の哲学を反映していますが、暴力を政治的行動の方法として選択した運動は、フォーラムへの参加を許されないということです。このような規定のうえで多様性を受け入れ、さまざまな異なるイニシアチブを受け入れることが中心的な価値感の1つとなった。この原則と水平的なネットワークは、市民社会の連合を作り出していく上で、政党や労働組合や政府のような伝統的なピラミッド型のヒエラルヒーを必要としない新しい方法として認識されてきた」と提起した。

 さらに「WSFは空間なのか運動なのかという議論」「WSFの基本憲章と国際評議会」「2009年ブラジル・ベレンで開催されたWSFで提案された『共有財産の回復のための宣言』の意義について」などを紹介した。

 フロアセッションに移り、次のような論議が行われた。

・ 質問「ポルトアレグレの民衆参加型予算とは何か」

チコさん「自治体が毎年、予算を決める時、市民に参加してもらう。それは地区ごとに市民を組織し、予算でどういうことをやってほしいかなど提案してもらい、具体化していくプロセスだ。つまり、市民が予算を監視し、コントロールしていくことだ」。

・ 質問「ルラ政権と社会運動の関係はどうなっているのか」

チコさん「ルラが大統領に選ばれたことは社会運動の成果だ。労働組合、軍事独裁政権と対抗する運動、カトリック教会の地区に根付いたコミュニティーの運動がルラを生み出した。社会運動のリーダーたちが政権に参加する道を開いた。彼は異なる勢力のバランスをとろうとしていた。だから資本主義セクターは満足していた。同時に貧しい人々も満足していた。

その後、『現実的な時代』がやってきた。ルラが選挙で公約したことをそんなに実現することはできなかった。彼を支持した人々は葛藤をかかえることになった。彼がやろうとしていたことを進めていたら政権が倒されたかもしれない。後退したことは、例えば、輸出向けの農業と国内向けの農業の間で分断・対立させられた。農地改革でも所有間の対立も生じていった。社会運動内でも分断が進行した。経済成長路線だったから銀行は満足していた。政権の外の社会運動は、政権を厳しく批判し、とりわけ環境問題について取り上げた。次回の大統領選にルラは、立候補しないと言っている。」

・ 質問「WSFは、政党に対して厳しい対応をしているが、政権の隠れ蓑の性格が強いNPO、大企業の影響が強いNGOに対しては甘い対応をしているのではないか」。

チコさん「政党に厳しい態度をとっているのは、WSFが市民社会のものであるからだ。企業よりのNGO、政府よりのNPOであろうが、選別することはできない。集まってくることを妨げることはできない。自主管理的な独立組織であることをその団体自身で証明する必要があるが、選別することは望んでいない。WSFは、空間を用意することが役割だ」。

・ 質問「WSFは水平的であると言ったが、理想ではないか」。

チコさん「空間と運動は違う。WSFが1つの方向を持ち、活動家がいて導いていくというものではない。運動が集まるような空間だ。WSFが運動だとするなら他の運動は、混ざり合ってしまうために来ないのではないか。新自由主義に反対する者たちに開かれた空間であり、多様性を原則としている。全体が合意するまで議論は続ける。多数決は行わない。ベレンでは23の会議を持って「共有財産の回復のための宣言」を集約することに成功した。国際評議会は130の組織が参加し、6つの委員会がある。これをやれという押しつけはしない。参加したければ代表を送ることができる。評議会に参加する二つの団体の推薦があれば参加することができる」。

・ 質問「サパティスタなど民衆の武装闘争についてどういう評価を持っているのか」。

チコさん「WSFは、暴力によって解決しないというのが原則です。それは哲学的な選択だ。限界があるということだ」。

 集会の最後に実行委から11・28反WTOデモ(渋谷)、11・29国際シンポジウムの参加が呼びかけられた。

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