アジア連帯講座のBLOGです
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11月28日、「シアトルから10年 WTOドーハ・ラウンド反対! 宮下公園を多国籍企業のナイキに渡さない!」行動が行われ、恵比寿公園から渋谷駅前を通って宮下公園までデモを元気よく行った。この行動は、来年1月24日に東京で行われるWSF(世界社会フォーラム)2010 in TOKYOを準備しているWSF2010実行委員会とみんなの宮下公園をナイキ化から守る会が共催した。
1999年11月末、米国西海岸のシアトルで開催されたWTO(世界貿易機関)閣僚会議に反対して五万人が結集し、会議そのものを破綻に追い込んだ闘いは、新自由主義グローバリゼーションに反対するオルタ・グローバリゼーション運動(グローバル・ジャステイス運動)の高揚を導いた決定的な転換点だった。昨年来の世界的な金融・経済恐慌は新自由主義グローバル化の失敗をこの上なく明瞭に暴きだした。それは反対運動こそが正しかったことを示すものだった。
しかし11月30日からスイスのジュネーブで開催されるWTO閣僚会議は、経済危機からの回復のためには「健全な自由貿易」が不可欠だとするG8、G20の合意により、八年たっても合意のメドがたたないWTOドーハラウンドの早期妥結の旗にしがみついている。
日本を見た時、この金融・経済危機の影響を受けて多くの労働者がクビを切られ、住まいも奪われて野宿に追いやられている。渋谷駅近くの宮下公園でも十年以上前から野宿を強制された人びとがテントや段ボールでの生活を送っており、現在も約三十人が宮下公園を寝場所としている。
ところがこの宮下公園について、スポーツ用品メーカーの多国籍企業であるナイキがネーミングライツ(施設命名権)を買い取り、「宮下ナイキパーク」とする計画が進んでいる。九月から来年の四月まで公園の使用が禁止され、住まいを奪われた人びとの避難場所が奪われようとしているのだ(本紙前号参照)。この日の集会とデモはWTO閣僚会議に反対するとともに、多国籍企業に公共空間を売り渡し、野宿者の人権・生活を破壊する「ナイキ化」の攻撃を阻止するために開催された。
1999年11月末、米国西海岸のシアトルで開催されたWTO(世界貿易機関)閣僚会議に反対して五万人が結集し、会議そのものを破綻に追い込んだ闘いは、新自由主義グローバリゼーションに反対するオルタ・グローバリゼーション運動(グローバル・ジャステイス運動)の高揚を導いた決定的な転換点だった。昨年来の世界的な金融・経済恐慌は新自由主義グローバル化の失敗をこの上なく明瞭に暴きだした。それは反対運動こそが正しかったことを示すものだった。
しかし11月30日からスイスのジュネーブで開催されるWTO閣僚会議は、経済危機からの回復のためには「健全な自由貿易」が不可欠だとするG8、G20の合意により、八年たっても合意のメドがたたないWTOドーハラウンドの早期妥結の旗にしがみついている。
日本を見た時、この金融・経済危機の影響を受けて多くの労働者がクビを切られ、住まいも奪われて野宿に追いやられている。渋谷駅近くの宮下公園でも十年以上前から野宿を強制された人びとがテントや段ボールでの生活を送っており、現在も約三十人が宮下公園を寝場所としている。
ところがこの宮下公園について、スポーツ用品メーカーの多国籍企業であるナイキがネーミングライツ(施設命名権)を買い取り、「宮下ナイキパーク」とする計画が進んでいる。九月から来年の四月まで公園の使用が禁止され、住まいを奪われた人びとの避難場所が奪われようとしているのだ(本紙前号参照)。この日の集会とデモはWTO閣僚会議に反対するとともに、多国籍企業に公共空間を売り渡し、野宿者の人権・生活を破壊する「ナイキ化」の攻撃を阻止するために開催された。
一時半から恵比寿公園で開催された集会では、WSF2010実行委員会から鈴木ふみさん(スペースあらいず)が報告。鈴木さんは「シアトルから十年」の今日において新自由主義グローバリゼーションの破綻が金融・経済恐慌、気候変動、食糧危機などとして深刻化している現実を指摘し、そのツケを支払わされているのが一般民衆である、と訴えた。そしてナイキのような劣悪な労働条件を強制している多国籍企業の利害のために貧しい人びとの生活と権利が奪われていることを厳しく批判した。
渋谷のじれん(渋谷・野宿者の生活と居住権を勝ち取る自由連合)の黒岩さんは、金融・経済危機の勃発以後の失業・貧困と抑圧、とりわけ野宿の仲間たちが置かれている深刻な状況を報告し、宮下「ナイキパーク化」攻撃の現在について語った。
集会後のデモには五十人が参加して、元気よくコールを繰り返してWTO、新自由主義、宮下公園ナイキ化を批判した。この日、渋谷ハチ公前広場では右翼の日本会議系が動員をかけ、「日本解体阻止!」などと銘打って、外国籍住民への地方参政権反対の宣伝を行っていたが、宮下公園近くで私たちのデモの脇を通った日本会議の大型宣伝カーの拡声器がデモのトラメガが発するコールを電波でキャッチしてしまい、右翼の宣伝かーから「WTO反対」「宮下公園のナイキへの売り渡しを許さないぞ」というスローガンが大音量で流れてしまうという面白いエピソードもあった。
デモ終了後の宮下公園での集会では、デモの途中で合流したATTACフランス、SUD-PTT(連帯・統一・民主労組―フランステレコム)のクリストフ・アギトンさんもアピール。アギトンさんは「今日ジュネーブでも、アメリカでも、WTO閣僚会議に反対するデモが行われるが、日本のこのデモは時差の関係で、世界で一番早い行動となる」と紹介。さらにジュネーブのデモからキャラバンを編成してフランス、ベルギー、オランダなどに向かい、コペンハーゲンでのCOP15に向けて「気候変動阻止」のための大動員をかけようとしている、と力強く語った。
さらに持たざる者の国際連帯行動、山谷の労働者、夜廻り三鷹の会、宮下公園の野宿の仲間、ATTACジャパンからの発言を受けた。その後、近くの公園で行われた共同炊事にも多くの仲間が合流した。(K)
渋谷のじれん(渋谷・野宿者の生活と居住権を勝ち取る自由連合)の黒岩さんは、金融・経済危機の勃発以後の失業・貧困と抑圧、とりわけ野宿の仲間たちが置かれている深刻な状況を報告し、宮下「ナイキパーク化」攻撃の現在について語った。
集会後のデモには五十人が参加して、元気よくコールを繰り返してWTO、新自由主義、宮下公園ナイキ化を批判した。この日、渋谷ハチ公前広場では右翼の日本会議系が動員をかけ、「日本解体阻止!」などと銘打って、外国籍住民への地方参政権反対の宣伝を行っていたが、宮下公園近くで私たちのデモの脇を通った日本会議の大型宣伝カーの拡声器がデモのトラメガが発するコールを電波でキャッチしてしまい、右翼の宣伝かーから「WTO反対」「宮下公園のナイキへの売り渡しを許さないぞ」というスローガンが大音量で流れてしまうという面白いエピソードもあった。
デモ終了後の宮下公園での集会では、デモの途中で合流したATTACフランス、SUD-PTT(連帯・統一・民主労組―フランステレコム)のクリストフ・アギトンさんもアピール。アギトンさんは「今日ジュネーブでも、アメリカでも、WTO閣僚会議に反対するデモが行われるが、日本のこのデモは時差の関係で、世界で一番早い行動となる」と紹介。さらにジュネーブのデモからキャラバンを編成してフランス、ベルギー、オランダなどに向かい、コペンハーゲンでのCOP15に向けて「気候変動阻止」のための大動員をかけようとしている、と力強く語った。
さらに持たざる者の国際連帯行動、山谷の労働者、夜廻り三鷹の会、宮下公園の野宿の仲間、ATTACジャパンからの発言を受けた。その後、近くの公園で行われた共同炊事にも多くの仲間が合流した。(K)
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