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INTERNATIONAL VIEWPOINT 08年2月号から翻訳
LCR 新しい反資本主義政党を呼びかけ
フランソワ・デュバル
三カ月におよぶ一般党員の討論と、地方会議(さまざまな都市と産別・階層別連合組織の会議)を経て、革命的共産主義者同盟-Ligue communiste révolutionnaire(LCR-第四インターナショナル・フランス支部)の第17回大会が1月24日から27日までの四日間にわたりラ・プラン・サンドニで開催された。大会には313人の代議員と多くのゲストが出席した。
17回大会の最初のセッションは、前大会(2006年1月)以後のLCRと全国指導部の活動の評価にあてられた。これは社会的動員(CPE〔新規採用契約〕反対闘争、年金方式防衛闘争、レイオフに反対し給与引き上げを求める闘争、証明書を保持しない移民を防衛し、差別に反対する闘争など)、国際主義的連帯運動(ベネズエラ、パレスチナ)、さまざまな部門による理論的活動(とりわけ女性書記局、エコロジー委員会)へのLCRの関与に焦点をあてるものとなった。もちろん、大統領選挙キャンペーンと議会選挙、そして「統一候補」構想をめぐる論議の総括もふくめてである。
それに続く政治テーゼについての大会討論は、多くの代議員が政治情勢の基本線について発言する場となった。サルコジ勝利の背景、サルコジ路線の政治的意味、制度圏左派の政治的敗北、昨年11月に行われた特別年金方式をめぐるストライキと抵抗運動の状況についてのバランスシートなどに関する討論である。
しかし当然にも、「新しい反資本主義政党」を建設する政治的プロジェクトがこの討論の中心に据えられていた。LCRの中では、資本主義システムとの闘いをあきらめないすべての人びとを結集し、労働界を政治的に代表する新しい組織を建設する企図の背後にある構造的な理由について、きわめて広範な合意が存在している。にもかかわらず、重要な違いも残っている。その定義、欠くことのできない政治的境界線、それを実現するための手段、このプロジェクトのパートナーとなる可能性のある他の政治的潮流が存在するのか否か、そのためにどれほど速やかに行動するのか、などの点に関してである。提出された三つの潮流的政綱(プラットフォーム)は、これらの違いを反映している。代議員投票でプラットフォームAは83.01%、プラットフォームBは14.10%、プラットフォームCは2.88%を獲得した。
大会の第三の部分は、いわゆる「実践的課題」とされる部分について扱った。LCR全国大会から新しい反資本主義政党に向けた提案の草案である。この提案は、代議員の81.2%の賛成(反対14.8%。保留4%)で採択された(別稿参照)。この討論は、今から前へ進めるために取られるべきイニシアティブとともに、2008年末ないし2009年初めまでに終わらせることができる結成プロセスの入口と出口を含んでいる。それは、LCR解消に先立って大会を開くことを必要とする。このプロセスの進行状況報告のための全国会議を六月に開催することを目指して、地方委員会の設置、部門別・地域別会議の開催などの側面からの動議もなされた。これらの提案とともに、LCRは労働界(公共部門、民間部門)、青年、社会的住宅団地や居住地域での関わりについて、三つの広範な公開会議を組織する。
また大会は、LCRの規約を今日的なものにする若干の改正、われわれの活動を社会的住宅団地や居住地域に向ける動議を採択した。それとともに、エコロジー、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の権利の擁護、カナキー(ニューカレドニア)における弾圧反対、グランランジュサイトでミッタル・グループが発令したレイオフ反対、そしてパレスチナ人民の闘いとの連帯メッセージなど、LCRの活動分野を反映する一連の動議も採択された。
またLCRとJCR(革命的共産主義青年同盟)指導部が共同で提出した動議も、賛成63.23%、反対22.58%、保留8.39%、棄権5.80%で採択された。この動議は、すべての青年活動家――JCRで活動しているか、LCRの「青年」部門で活動しているかにかかわりなく――を、政治闘争の中で他の人びとを新党に獲得するために共同で責任を持つことを具体化し、自立的な青年部門が新党の中で活動できるようにする方法についての提案を定式化するものである。
大会は、最後に新しい全国指導部を選出した。大会での得票に比例して各政綱グループが指導部に選ばれている(プラットホームAが80人、プラットフォームBが14人、プラットフォームCが3人)。指導部会議はただちに組織の執行部(政治局)を選出した。執行部は大きく刷新された。全国指導部の第一回会議は3月15、16日に設定された。
(フランソワ・デュバルはLCRの指導的メンバー)
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新しい反資本主義政党の呼びかけ
LCR(革命的共産主義者同盟)のアピール
2007年5月6日、政権の座にありつこうとしていた左派の敗北は、資本家や億万長者の友であるサルコジに体現された最も反動的な右派のために道を切り開いた。彼らが進めている社会的戦争は、日々の暴力と抑圧を意味している。それは、全世界の労働者を相互に闘わせ、すべてを搾取する資本主義的グローバリゼーションの本質的部分である。世界の主人たちは、われわれの生存そのものを脅かし、地球を収奪し、破壊しながら、利潤のための異常な競争に乗り出してきた。このシステムは規則的に危機を生み出し、人びとはつねにそのツケを負担させられている。帝国主義戦争は、社会的・環境的戦争を伴っている。
政権の座にありつこうとする左派の政策は、無力なものである。なぜならそれは、利潤、競争、公共サービスへの挑戦の論理に同意しているからである。住民の多数に対する矢継ぎ早の攻撃を遂行するために、サルコジは国家権力を所有し、資本家はMEDEF(フランス経営者協会)を所有している。そして民衆の期待を政治的分野に持ち出すために、われわれはどのような効果的な手段を呼びかけることができるのだろうか。異なった形での富の分有を確保する大衆的動員を行うために、われわれはどのような手段を取らなければならないのだろうか。
この攻撃を跳ね返すことが緊急に必要である。ここ数年、反乱や新たな抵抗へのコミットメントが登場している。広範な動員、賃金取得者の闘争、教育機関や貧しい人びとの居住地域における若者たち、「持たざる者」の闘い……の中に希望がある。しかし、経営と協力する労働組合主義が、階級闘争と社会変革のための労働組合主義を引き継いだ時、これらの闘いは、あまりにもしばしば袋小路に直面して終焉させられている。
権力を後退させ、力関係を変えることを可能にするような、闘争の中での合流を促進する手段が絶対に必要だ。もう一つの世界は可能だとイメージすることも、希望を喚起するために不可欠である。われわれの間で、こうした手段を求めている人はたくさんいる。それは現在の動員の必要性に見合った党である。それは、社会のラディカルで革命的な変化、つまり資本主義、生産手段の私的所有、われわれの地球の略奪と自然の破壊を終わらせることを準備するような党である。
われわれは、社会的必要に見合い、階級、ジェンダー、年齢、出自に基づく搾取と抑圧のあらゆる形態をなくすことができる社会を求めている。それは民主主義が投票箱で止まることなく、すべての人びとが決定に参加するような社会である。
LCR全国大会は、すべての人びと――活動的で、全国的で、民主主義的に組織された政治的枠組み、こうした展望を擁護する勢力と国際的な連携を築き上げる党に共に参加することを望む諸個人、活動家グループ、政治的潮流――に呼びかけを発する。
われわれは居住許可証の有無にかかわりなく、あらゆる出自の女性と男性に呼びかける。自分たちの将来を不安定なままに委ねようとする企図に対して「抵抗を!」と答える青年たちに呼びかける。毎日、自らの居住地区で、そして職場で行動しているコミュニティーグループの活動家や労働組合活動家に呼びかける。以前の分裂を超えて統一する時だと思っている社会主義、反新自由主義、共産主義の活動家、すべての全国的・地域的政治組織や潮流の活動家、とりわけ自ら参加するに十分なアピール力を持った党を見つけられなかったすべての人びとに呼びかける。
われわれは、労働運動、グローバルジャスティス運動、国際主義的運動、エコロジスト、フェミニスト、反レイシスト運動など、過去と現在の闘いの経験に基づいて建設される党をめざしている。それは搾取に反対し、あらゆる形態の抑圧と差別に反対し、個人的かつ集団的な人間解放を求めて闘う党である。それはグローバル・サウスを収奪する政策やフランス、欧州連合、そして米国の軍事的論理を拒否する国際主義的な党の建設である。それは例えば社会党に対抗し、このシステムを共同で管理することを拒否する党である。それは、資本主義や支配階級の制度と決別する党である。それは民衆が社会と経済の責任を取る位置につくために、彼ら自身の動員を可能にするプロジェクトを持った民主主義的な党である。それは21世紀の社会主義を創造する党の建設を意味する。
この呼びかけを通じて、われわれは、新しい反資本主義政党の創設にまで至る結成プロセスを遅滞なく進めることを望んでいる。
労働現場で、職場と学校で、われわれの居住地域で、すべての地区、地域、全国レベルで、今こそこの集団的手段の建設に参加する行動委員会を組織する勢力に加わる時である。これらの委員会は、町から町へ、あらゆる地区で、それぞれの部門で、そしてフランス中で、あらゆるレベルで連合するだろう。それらの委員会は、効果的な集団的ダイナミクスの建設をめざした討論を行い、イニシアティブを取るとともに、自らの政治的活動や関与を実行するよう呼びかけられるだろう。
われわれが最初に自らの前進を検証する時から、意見やあり方の相違を尊重し、新党の結成大会への準備活動を開始しながら、地域フォーラム、全国会議がこれらの活動機能の民主主義的様式に貢献することになるだろう。
この党は、それに関与するすべての人びとのものである。それは、自らのものとして共に決定し建設する党を望んでいる、すべての人びとに委ねられている。
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LCRの討論が広範な関心を呼び起こす
フランソワ・デュバル
LCR17回大会に出席したフランスと国際的な代表の数と広がりは、われわれの現在の討論についての関心を立証している。
フランスからは、非常に多数の政治、労働、ボランティア組織と個人が、出席あるいはメッセージを送るという形で、LCRの招待に応えた。CGT(労働総同盟)、CFDT(仏民主労働同盟)、SUDなどが参加する労働組合連合のSolidaires(連帯)、CNT(全国労働連合)、CGT全国失業労働者コレクティフ、A.Masconi (コルシカ労働者連合)などの労働者組織と共に、人権同盟、公共サービス防衛のためのコレクティフ、エイズ患者同盟のAides 、フランス共産党(PCF)、ル・オルタナティフ、ゴーシュ・レボルショネール(革命的左翼)、ルット・ウーブリエ(LO、労働者の闘争)、ラルタナティフ・リベルテール(リバータリアン・オルタナティブ)、LOエティンセル派、緑の党、MARS―共和派左翼、「社会共和国のために」(PRS)、統一反自由主義コレクティフ調整委員会、A manca nazuinale (コルシカ島)、Maron(レユニオン島新自由主義秩序に対するオルタナティブ運動)、雑誌「レガルド」が参加、あるいはメッセージを送った。
国際ゲストとしては、左翼ブロック(ポルトガル)、エスパシオ・オルタナティヴォ(スペイン)、OKDE―スパルタコス(第四インター・ギリシア支部)、シナプシモス(ギリシア)、NAR(新左翼潮流、ギリシア)、連帯(スイス)、社会主義と反資本主義左翼のための運動(スイス)、ドイツのRSB(革命的社会主義同盟)とISL(国際社会主義左翼)、イギリスの社会主義労働者党(SWP)と社会主義党(SP)、LCR-SAP(革命的共産主義者同盟―社会主義労働者党、ベルギー)、キューバ共産党、GCR(革命的共産主義グループ、第四インター・レバノン支部)、レバノン共産党、パレスチナ解放民族戦線(PFLP)が参加した。
最後に、大会の最終セッションで、イタリアの下院議員サルバトーレ・カンナヴォがイタリアの政治危機と中道左派の敗北の概括的評価を行い、「シニストラ・クリティカ」(批判的左翼)が進めているプロセスについて提起した。彼は、LCRの新しい反資本主義政党をめざすプロジェクトとの合流を強調して発言をしめくくった。
しかし当然にも、「新しい反資本主義政党」を建設する政治的プロジェクトがこの討論の中心に据えられていた。LCRの中では、資本主義システムとの闘いをあきらめないすべての人びとを結集し、労働界を政治的に代表する新しい組織を建設する企図の背後にある構造的な理由について、きわめて広範な合意が存在している。にもかかわらず、重要な違いも残っている。その定義、欠くことのできない政治的境界線、それを実現するための手段、このプロジェクトのパートナーとなる可能性のある他の政治的潮流が存在するのか否か、そのためにどれほど速やかに行動するのか、などの点に関してである。提出された三つの潮流的政綱(プラットフォーム)は、これらの違いを反映している。代議員投票でプラットフォームAは83.01%、プラットフォームBは14.10%、プラットフォームCは2.88%を獲得した。
大会の第三の部分は、いわゆる「実践的課題」とされる部分について扱った。LCR全国大会から新しい反資本主義政党に向けた提案の草案である。この提案は、代議員の81.2%の賛成(反対14.8%。保留4%)で採択された(別稿参照)。この討論は、今から前へ進めるために取られるべきイニシアティブとともに、2008年末ないし2009年初めまでに終わらせることができる結成プロセスの入口と出口を含んでいる。それは、LCR解消に先立って大会を開くことを必要とする。このプロセスの進行状況報告のための全国会議を六月に開催することを目指して、地方委員会の設置、部門別・地域別会議の開催などの側面からの動議もなされた。これらの提案とともに、LCRは労働界(公共部門、民間部門)、青年、社会的住宅団地や居住地域での関わりについて、三つの広範な公開会議を組織する。
また大会は、LCRの規約を今日的なものにする若干の改正、われわれの活動を社会的住宅団地や居住地域に向ける動議を採択した。それとともに、エコロジー、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の権利の擁護、カナキー(ニューカレドニア)における弾圧反対、グランランジュサイトでミッタル・グループが発令したレイオフ反対、そしてパレスチナ人民の闘いとの連帯メッセージなど、LCRの活動分野を反映する一連の動議も採択された。
またLCRとJCR(革命的共産主義青年同盟)指導部が共同で提出した動議も、賛成63.23%、反対22.58%、保留8.39%、棄権5.80%で採択された。この動議は、すべての青年活動家――JCRで活動しているか、LCRの「青年」部門で活動しているかにかかわりなく――を、政治闘争の中で他の人びとを新党に獲得するために共同で責任を持つことを具体化し、自立的な青年部門が新党の中で活動できるようにする方法についての提案を定式化するものである。
大会は、最後に新しい全国指導部を選出した。大会での得票に比例して各政綱グループが指導部に選ばれている(プラットホームAが80人、プラットフォームBが14人、プラットフォームCが3人)。指導部会議はただちに組織の執行部(政治局)を選出した。執行部は大きく刷新された。全国指導部の第一回会議は3月15、16日に設定された。
(フランソワ・デュバルはLCRの指導的メンバー)
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新しい反資本主義政党の呼びかけ
LCR(革命的共産主義者同盟)のアピール
2007年5月6日、政権の座にありつこうとしていた左派の敗北は、資本家や億万長者の友であるサルコジに体現された最も反動的な右派のために道を切り開いた。彼らが進めている社会的戦争は、日々の暴力と抑圧を意味している。それは、全世界の労働者を相互に闘わせ、すべてを搾取する資本主義的グローバリゼーションの本質的部分である。世界の主人たちは、われわれの生存そのものを脅かし、地球を収奪し、破壊しながら、利潤のための異常な競争に乗り出してきた。このシステムは規則的に危機を生み出し、人びとはつねにそのツケを負担させられている。帝国主義戦争は、社会的・環境的戦争を伴っている。
政権の座にありつこうとする左派の政策は、無力なものである。なぜならそれは、利潤、競争、公共サービスへの挑戦の論理に同意しているからである。住民の多数に対する矢継ぎ早の攻撃を遂行するために、サルコジは国家権力を所有し、資本家はMEDEF(フランス経営者協会)を所有している。そして民衆の期待を政治的分野に持ち出すために、われわれはどのような効果的な手段を呼びかけることができるのだろうか。異なった形での富の分有を確保する大衆的動員を行うために、われわれはどのような手段を取らなければならないのだろうか。
この攻撃を跳ね返すことが緊急に必要である。ここ数年、反乱や新たな抵抗へのコミットメントが登場している。広範な動員、賃金取得者の闘争、教育機関や貧しい人びとの居住地域における若者たち、「持たざる者」の闘い……の中に希望がある。しかし、経営と協力する労働組合主義が、階級闘争と社会変革のための労働組合主義を引き継いだ時、これらの闘いは、あまりにもしばしば袋小路に直面して終焉させられている。
権力を後退させ、力関係を変えることを可能にするような、闘争の中での合流を促進する手段が絶対に必要だ。もう一つの世界は可能だとイメージすることも、希望を喚起するために不可欠である。われわれの間で、こうした手段を求めている人はたくさんいる。それは現在の動員の必要性に見合った党である。それは、社会のラディカルで革命的な変化、つまり資本主義、生産手段の私的所有、われわれの地球の略奪と自然の破壊を終わらせることを準備するような党である。
われわれは、社会的必要に見合い、階級、ジェンダー、年齢、出自に基づく搾取と抑圧のあらゆる形態をなくすことができる社会を求めている。それは民主主義が投票箱で止まることなく、すべての人びとが決定に参加するような社会である。
LCR全国大会は、すべての人びと――活動的で、全国的で、民主主義的に組織された政治的枠組み、こうした展望を擁護する勢力と国際的な連携を築き上げる党に共に参加することを望む諸個人、活動家グループ、政治的潮流――に呼びかけを発する。
われわれは居住許可証の有無にかかわりなく、あらゆる出自の女性と男性に呼びかける。自分たちの将来を不安定なままに委ねようとする企図に対して「抵抗を!」と答える青年たちに呼びかける。毎日、自らの居住地区で、そして職場で行動しているコミュニティーグループの活動家や労働組合活動家に呼びかける。以前の分裂を超えて統一する時だと思っている社会主義、反新自由主義、共産主義の活動家、すべての全国的・地域的政治組織や潮流の活動家、とりわけ自ら参加するに十分なアピール力を持った党を見つけられなかったすべての人びとに呼びかける。
われわれは、労働運動、グローバルジャスティス運動、国際主義的運動、エコロジスト、フェミニスト、反レイシスト運動など、過去と現在の闘いの経験に基づいて建設される党をめざしている。それは搾取に反対し、あらゆる形態の抑圧と差別に反対し、個人的かつ集団的な人間解放を求めて闘う党である。それはグローバル・サウスを収奪する政策やフランス、欧州連合、そして米国の軍事的論理を拒否する国際主義的な党の建設である。それは例えば社会党に対抗し、このシステムを共同で管理することを拒否する党である。それは、資本主義や支配階級の制度と決別する党である。それは民衆が社会と経済の責任を取る位置につくために、彼ら自身の動員を可能にするプロジェクトを持った民主主義的な党である。それは21世紀の社会主義を創造する党の建設を意味する。
この呼びかけを通じて、われわれは、新しい反資本主義政党の創設にまで至る結成プロセスを遅滞なく進めることを望んでいる。
労働現場で、職場と学校で、われわれの居住地域で、すべての地区、地域、全国レベルで、今こそこの集団的手段の建設に参加する行動委員会を組織する勢力に加わる時である。これらの委員会は、町から町へ、あらゆる地区で、それぞれの部門で、そしてフランス中で、あらゆるレベルで連合するだろう。それらの委員会は、効果的な集団的ダイナミクスの建設をめざした討論を行い、イニシアティブを取るとともに、自らの政治的活動や関与を実行するよう呼びかけられるだろう。
われわれが最初に自らの前進を検証する時から、意見やあり方の相違を尊重し、新党の結成大会への準備活動を開始しながら、地域フォーラム、全国会議がこれらの活動機能の民主主義的様式に貢献することになるだろう。
この党は、それに関与するすべての人びとのものである。それは、自らのものとして共に決定し建設する党を望んでいる、すべての人びとに委ねられている。
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LCRの討論が広範な関心を呼び起こす
フランソワ・デュバル
LCR17回大会に出席したフランスと国際的な代表の数と広がりは、われわれの現在の討論についての関心を立証している。
フランスからは、非常に多数の政治、労働、ボランティア組織と個人が、出席あるいはメッセージを送るという形で、LCRの招待に応えた。CGT(労働総同盟)、CFDT(仏民主労働同盟)、SUDなどが参加する労働組合連合のSolidaires(連帯)、CNT(全国労働連合)、CGT全国失業労働者コレクティフ、A.Masconi (コルシカ労働者連合)などの労働者組織と共に、人権同盟、公共サービス防衛のためのコレクティフ、エイズ患者同盟のAides 、フランス共産党(PCF)、ル・オルタナティフ、ゴーシュ・レボルショネール(革命的左翼)、ルット・ウーブリエ(LO、労働者の闘争)、ラルタナティフ・リベルテール(リバータリアン・オルタナティブ)、LOエティンセル派、緑の党、MARS―共和派左翼、「社会共和国のために」(PRS)、統一反自由主義コレクティフ調整委員会、A manca nazuinale (コルシカ島)、Maron(レユニオン島新自由主義秩序に対するオルタナティブ運動)、雑誌「レガルド」が参加、あるいはメッセージを送った。
国際ゲストとしては、左翼ブロック(ポルトガル)、エスパシオ・オルタナティヴォ(スペイン)、OKDE―スパルタコス(第四インター・ギリシア支部)、シナプシモス(ギリシア)、NAR(新左翼潮流、ギリシア)、連帯(スイス)、社会主義と反資本主義左翼のための運動(スイス)、ドイツのRSB(革命的社会主義同盟)とISL(国際社会主義左翼)、イギリスの社会主義労働者党(SWP)と社会主義党(SP)、LCR-SAP(革命的共産主義者同盟―社会主義労働者党、ベルギー)、キューバ共産党、GCR(革命的共産主義グループ、第四インター・レバノン支部)、レバノン共産党、パレスチナ解放民族戦線(PFLP)が参加した。
最後に、大会の最終セッションで、イタリアの下院議員サルバトーレ・カンナヴォがイタリアの政治危機と中道左派の敗北の概括的評価を行い、「シニストラ・クリティカ」(批判的左翼)が進めているプロセスについて提起した。彼は、LCRの新しい反資本主義政党をめざすプロジェクトとの合流を強調して発言をしめくくった。
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