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フランスでは、この4月はサルコジの支持率の低落に歯止めがかからない一方で、教員削減に反対高校生たちのストライキと街頭の闘いが話題を独占した。さらに下記論文に示されているように、5月15日に全国で高校生・中学生・教員による統一行動が呼びかけられており、また、22日にも年金改革(年金拠出期間の延長などを含む)に反対する全労組ナショナルセンターを横断した全国統一デモが予定されている。
五月革命からちょうど40年目の"フランスの闘う五月"に注目しよう!
4月29日の全国一斉行動
International Viewpointから翻訳
IV Online magazine : IV400 - May 2008
フランス
高校生はサルコジ政府の攻撃に大量動員で対決する
アレックスとヨーン
フランスの青年は、教育改革に反対する動員によって、かれらの潜在能力を示し続けている。今度は、それは高校生によって示されている。そして、かれらは連続して、高校の教員の仕事の抑制に反対して街頭に登場した。
すべては、来年の間に11,200の高校教員を削減するというサルコジ政権の発表から始まった。その際に政府は、教育の権利への正面からの攻撃と公共支出を減らす方針にさらに一歩踏み込んだ。その結果がもたらすものは、選択科目(芸術、ラテン語、外国語)の削減と教育実習生比率の削減、そして教員の労働時間強化を含むことになる。
最初に動員したのは、教員たちだった。3月18日に、SNES、FO、SudとCGT(訳注-いずれも労組のナショナルセンターもしくはネットワーク)の共闘の呼びかけに応じて、何千もの教員はストライキをして、パリでおよそ2.000人がデモを行った。そして、大規模な青年運動が再び高揚する最初の徴候を与えることになったのが、3,000人の高校生の参加だった。
他の運動とは対照的に、いまイニシアティブをとっているのは、大部分のデモ参加者同様に労働者階級の地域の高校生である。このように、フランスの学生の行動と組織力の巨大な動員力を実証し、パリ郊外からの闘志満々な青年たちのラディカル化によって集約され始めた。
この運動は瞬く間に、野火のように広がっていった。最初にパリで、何百もの高校が自発的にストライキに入った。そして、すべての政治団体と労働組合を圧倒した。しかし、高校だけではなく、運動は何十もの中学生(11~15歳)にも広がった。そして、それは授業も放棄して、デモンストレーションのために大規模に動員された。これらのデモンストレーションは、週に2回パリで最高50,000人を結集させた。
しかし、運動はパリだけにとどまらない。トゥールーズ、ライアンとグルノーブルでは、動員は歴史的に先例のない規模となった。4月18日にパリの学生は、二週間の「休学闘争」を始めた。それは、地方のハイスクールの転換をもたらした。(訳注-パリの学生による地方の学校のオルグ活動のこと)そして、現在かれらは休みから戻っている。そして、地方でも行動はすぐに始まった。4月22日には、15,000人(トゥーロンの2,500、リールの500とストラスブールの3,000)の学生がデモを行った。 パリの「休み」が終わるとき、これらの地方の行動がまた、パリの運動を後押しした。
行動のレベルの活性化を成し遂げるために、運動がそれ自体を組織して、民主主義の構築していくことは重要なことだ。闘争を調整する初の全国会議が4月に行われ、次に5月3日に行われる。
5月6日は、重要な日となるだろう。教員組合はFOのもとでゼネストを指令する考えだ。それは産業部門を越えたストライキの呼びかけとなる可能性を含んでいる。
追記:教員の労組であるFERC-CGT、SGEN-CFDT、UNSA-EDUCATION、SUD EDUCATIONは5月が行動の1ヵ月であると約束した。そして5月15日の大攻勢を呼びかけている。
■筆者は、パリ-ナンテールのJCR(革命的共産主義青年)のメンバーたちである。