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4月10日、パリでサルコジ政府の教員削減案に反対して高校生による8万人ものデモが行なわれた(警察発表でも3万5千人)。教員削減に反対するデモは、4月10日までの二週間の間で五度目の実施であり、参加者は倍々ゲームに増え続けている。また、10日のデモでは、教員労組も高校生に連帯して参加し、リヨンなどフランス各地へも広がった。

 8万人の高校生の大デモンストレーション(4月10日-M6)

この教員削減案についてサルコジ政府は生徒数の減少を理由に説明しているが、高校生たちはすでに教員は削減され続けており、政府案が実行されれば「現状の一クラス32人制が34人以上になる」と主張している。また、選択科目が減ることも必至だとしている。現在週に二時間しかない英語の授業がさらに縮小されかねない状況だ。高校生たちと教員労組は、9月の新年度までに政府案を撤回させるとして、さらに運動を拡大させると宣言している。

 メトロ紙(地下鉄新聞4月11日付一面)
 ひ

昨年、フランスでは10月から11月にかけて、サルコジの「年金改革」に反対する公務員ストライキが全国的に波状して闘われた。最大で70万人もの労働者が全国一斉にデモを行い、大学生は自らの「大学自治法」(大学に企業の資本を導入し介入させる悪法)の反対と労働者の闘いを結びつけ、合流するという画期的な闘いに発展した。 

新自由主義に妥協的な既成指導部の屈服もあって「年金改革」を阻止することはできなかったが、サルコジ政府もまた「年金改革」と引き換えに公務員労働者の賃上げを認めざるを得ないなどの妥協を余儀なくなされた。そして、この労働者・学生の巨大な抵抗によって、「矢継ぎ早に改革を実行する」としたサルコジ政府は次の「改革」を打ち出せず、立ち往生している。サルコジの支持率は低下の一途をたどり、春の地方選挙ではサルコジ与党は大後退を喫した。あるいは、一度は国会で成立したCPE(青年初期雇用制度)を巨大な街頭デモでついには撤回させた2006年春の闘争も記憶に新しい。

 このように、怒りを意思表示し街頭に繰り出して闘うことで、「希望」を切り開くことは出来る。「希望は…連帯と闘争!」...フランスの民衆は、この合言葉を強風に乗せて世界に発信している。(F)

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