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チュニジアからはじまった北アフリカ・中東における民衆蜂起を支援する行動が香港で呼びかけられた。呼びかけ団体は「左翼21」など複数のグループ。「左翼21」のブログではエジプトの民衆蜂起を支援する署名なども呼びかけ、エジプト社会主義者の声明などが翻訳・掲載されている。中国本土では「ジャスミン革命」に対して連帯を表明する行動など一切が権力の監視・弾圧下にある状況において、香港における連帯アクションの呼びかけは重要な意味を持つだろう。以下は、「左翼21」のブログに掲載された2月28日のアクションと連帯署名の翻訳。原文はこちら。(H)

left21_0228.JPG

【香港】
中東・北アフリカの民衆蜂起を支援し、
民主主義と自由のための闘いに連帯しよう

2月28日の支援行動に参加を

15:00~ 駐香港・バーレーン領事館、イエメン領事館 抗議行動
18:30~ キャンドル集会 尖沙咀文化センター 自由戦士像の広場

呼びかけ

今年初めのチュニジア革命の成功に鼓舞され、エジプト、イエメン、リビア、バーレーンなど中東およびアフリカ各地で人々が次々に立ち上がり、独裁者とその利益集団に抵抗する決意を行動で示している。喜ばしいことにエジプトの人々は2月11日に独裁者のムバラク大統領を追放し、初歩的な勝利を獲得した。同時に、その過程で360人余りの人々が政府の弾圧で命を落としたことに深く心を痛めている。

リビア、バーレーン、イエメンの権力者は独裁政治を維持するために、血の弾圧を以って民衆の抗議に応えている。わずかばかりでも良心というものを持つ者にとっては激怒せずにはいられない!リビアの状況はさらに劣悪である。一切の人間性を殲滅する最高指導者カダフィは戦車、迫撃砲、サブマシンガン、戦闘機などで庶民を大量に虐殺するだけでなく、完全装備の外国人傭兵を動員して自国の民衆に対する大虐殺を繰り広げているのだ。この一週間ですでに300人以上もの人命が失われており、千人以上が負傷している。

バーレーンでは軍の戦車が街頭を巡回し、ヘリコプターから庶民に対して掃討射撃が行われ、真珠広場に座り込んでいる抗議の民衆に対して実弾射撃が行われている。イエメンでは、警察が地方議会に侵入しようとした人々に対して発砲した。だが「民(たみ)死を畏(おそ)れざれば、奈何(いかん)ぞ死を以(もっ)て之を懼(おそ)れしめん」(人々が追いつめられて死すら恐れなくなれば、どうして死で彼らをおどすことができよう。)〔老子「徳経」〕。人々は権力者の武力弾圧に屈することなく、万にのぼる抗議者が再度街頭に繰り出し、集会広場を占拠し、闘志を燃やしている!

抑圧あるところに抵抗あり。長年の間、中東およびアフリカは帝国主義からの侵略を受けてきた。一部の豊かな西側諸国からのプレッシャーと利益誘導のもと、経済的には庶民は搾取され、政治的には国民が享受すべき自由な民主的権利が剥奪され、反対の声が押しつぶされてきた。リビアでは41年もの長きにわたって在位し、かつては「反帝」およびポピュリズム的にアフリカにおける「革命」を呼びかけていたカダフィは、近年では西側に従順になっていた。カダフィは2006年にアメリカと関係を修復し、2009年にフランスを訪問した際には、サルコジから厚遇され、ベルサイユ宮殿での野営を許された。今回、首都トリポリで抗議者に爆撃を行った戦闘機ミラージュは他でもないそのフランスから購入したものである。

西側の厚遇に対してカダフィーは新自由主義で応えた。国有経済を民営化し、国家のエネルギー市場を開放し、昨年初めには世界貿易機関(WTO)に加盟申請を行った。アフリカ第二の産油大国であるリビアは北アフリカでももっとも豊かであるが、富は少数者に集中し、貧富の格差、住宅問題、青年の失業などが深刻であった。2004年の全国の失業率は30%で、現在は人口の三分の一が貧困ライン以下での生活を余儀なくされている。

バーレーンやイエメン等で発生している抵抗も、その原因は基本的にはリビアとおなじである。長期にわたる政府の腐敗、独裁支配、社会的不平等、失業、貧富の格差、インフレなどが耐え難いレベルに達し、独裁を打倒し、未来を切り開くには運を天に任せるのではなく、民衆自身が団結して街頭に繰り出すしかないということがはっきりとしたからである。われわれは暴政に対して断固として抵抗する人々に敬意を表し、すべての香港人が2月28日に中東およびアフリカの人々の決起に応えること呼びかける。

われわれは訴える。

独裁者の退陣を!
デモ参加者への弾圧を即時停止せよ!
反対派の逮捕を停止し、すべての政治犯を釈放せよ!
血の弾圧を指令した殺人者に裁きを!
インターネット遮断を解除せよ!
人々の生活を保障し、それを優先する経済に再編し、失業と貧富の格差とインフレを引き起こす新自由主義政策を中止せよ。

2011年2月24日

署名発起団体
左翼21、FM101、社会主義行動、青台、社会民主連線、街工青年組

注意:この行動は、中東・アフリカの民衆の自主的抵抗と自由と民主主義を取り戻す行動を支援するものです。なので、人民主権の実践と民主的自由を制限する不当な条例である香港公安法に定めるところの、行動の7日前までに警察の通知書に反対しないという事前申請しなければならない、という不公正な要求を拒否して行われます。それゆえ警察によって違法行動と認定される可能性もあります。参加を予定されているみなさんはそれぞれの事情に応じた参加や現場協力を通じて、真のピープルパワーを発揮し、一切の不公正な暴政に対してNOの声を突きつけましょう!

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