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2月23日、在日リビア人など100人
在日リビア人民局(大使館)前で
カダフィの退陣と民衆への虐殺の即時中止を求めて行動
リビアはカダフィの独裁が四一年も続いていたが、チュニジア・エジプト革命に触発されて、二月一五日、東部のベンガジで人権活動家の釈放を求めるデモが行われた。これに対して、治安部隊による発砲によって一〇人が死亡した。東部の動きはまたたくまに首都トリポリまで広がり、二月二一日には戦闘機やヘリによる無差別虐殺が行われ二五〇人が死亡したとされる。すでに、東部地区では軍隊が民衆側について、街の自主管理が始まった。さらに、治安担当相の辞任や国連次席大使など各国大使の離反が起きている。まさしく、民衆とカダフィによる「内戦」状態に突入した。
こうした事態に対して、亡命説も流れたカダフィは二月二二日、テレビを通して「リビアを離れない。血の一滴もまで戦う。天安門事件のようにデモをたたきつぶす」と、民衆の決起をあくまで、武力で鎮圧することを声明した。
リビア情勢が重大な局面に立っている二月二三日、午後四時から五時まで、渋谷区代官山にある在日リビア人民局(大使館)前で、在日リビア人など一〇〇人がカダフィの退陣と民衆への虐殺の即時中止を求めて行動を行った。在日リビア人は留学生を中心に日本全国から参加した、さらにチュニジア人、トルコ人、パレスチナ人なども加わった。日本人も数十人が参加。
住宅街の奥まった所にあるリビア大使館前には数人の日本の警察官がいるのみで、事実上機能停止にあるのか、リビア大使館からの対応は一切なかった。
アラビア語、英語、日本語で「カダフィに法の裁きを!」「虐殺をやめろ」「人権を尊重しろ」「国連よ!目を覚ませ!」「リビアに自由を!」「殺害をやめろ」「死者のことを忘れない」「リビアよ 共に戦うぞ」、と何度も何度もコールを行った。
最後に、声明文を三カ国語で読み上げた。「リビアと共に闘うぞ。今日、リビア全国からの留学生が日本全土から集まった。虐殺をやめるべきだ。沈黙している世界へ。沈黙は許されない。自分たちは四〇年間沈黙してきた。今や変革のとき、革命のときだ。チュニジアから始まりエジプトにまで至った。カダフィ政権との闘いはもう少しで勝てる」。
「私たちはリビアに残した家族の安否が確認できていない。虐殺をやめさせて下さい。カダフィの言っているように、民族・宗教がからんだ内戦は起こらない。なぜなら、全員がリビア人だからだ。死者は六〇〇人と言われている。まだまだ死者が出るだろう。命を救わなければならない。今後も抗議活動を行っていく」。
行動の最後に、死んだ仲間のために黙祷が呼びかけられた。そして、カダフィの写真を地面に置き、それを踏みつけながら流れ解散した。二月二六日(土)、午後四時から、代々木公園に集まり、渋谷のデモを行うと、呼びかけられた。
(M)
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