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 9月12日、文京シビックホールで「10.24微罪逮捕弾圧国賠裁判」の高裁判決報告会がおこなわれた。司会者が経緯を説明した後、川村理弁護士が判決の評価を述べた。川村さんは免状不実記載罪の適用、微罪逮捕の適用と左翼運動の関連にまず触れた。

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 そして「転び公妨が録画に残されたケースでも1審から逆転敗訴になったケースもあったので、今回の高裁判決は意義深い。1審後の集会で、高裁では攻めることが大事と私も言った。そのとおりにプライバシーに関わる、移動の記録、定期券の記録などを証拠として提出したが、このことは確かに判決に盛り込まれた。対抗控訴を出したことも今回の判決につながったかもしれない。捜索は政治弾圧であるということも主張したが、そこは否定され、情報収集であるという判断は原判決どおり維持された」と判決の成果を明らかにした。

 原告Aさんも支援の謝意を述べた後、根気あの判決と横浜地裁の原判決を比較して分析した。E社のCさんからは「内田・川村両弁護士の尽力で勝てた。以前、集会場で荷物検問が当然のようにおこなわれていた時期にも福富節男さんらは地道に抗議を繰り返していた事を思い出す。そういう姿勢で警察に対峙していきたい」と抱負が述べられ、F社のDさんからも書面でアピールが届き、読み上げられた。

 参加者から質問が相次いだ。神奈川県警の上告はあるのか、証拠写真の返還は求められるのか、賠償金は税金から出るが、捜索費用の情報公開は実現できるか、今後同容疑での弾圧はなくなるか、といった質問である。川村さんは慎重に答えを選んでいたが、判決勝利で状況が一気に好転しないのも現実だ。警察の人権侵害に対しては当然の要求をしていくということを、参加者は確認しあった。

 最後に国賠ネットワークの土屋翼さんから発言があり、国賠ネットワークの趣旨などを説明した後、「出来れば本を出してほしい。英語でのアピール作成も必要だ」と数々の訴訟に関わった経験を伝えた。長野から来た、たじまよしおさんも波崎事件(冤罪事件)の紹介などをして、閉会となった。

(海)

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