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 2月21日、国賠ネットワークは、渋谷勤労福祉会館で「第20回 交流集会」を行い、約45人が参加した。

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 国賠ネットは、1989年に「さまざまな国家賠償請求訴訟が各地で進んでいます。国や地方自治体から不法な損害を受けた人々が国家賠償法に基づき、その責任を問うて賠償や謝罪を求める訴訟です。無実の罪で逮捕・勾留され、長い間、刑事裁判を強いられた冤罪被害者を中心に、あれこれの国賠訴訟を繋ぐネットワーク」として立ち上げ、「毎年、さまざまな国賠訴訟の原告や支援者が集まって、互いに報告し語り合い、知恵を出し合いそれらを共有する」取り組みを積み上げてきた。

 集会は、事務局の土屋翼さんから「この1年」を振り返りながら、「国賠ネットワーク会員の勝訴は残念ながら、なかなかない。十月に入会した微罪逮捕国賠(10・24免状等不実記載弾圧を許さない!国賠裁判)の一審勝訴だけである。『救援ニュース』には、08年民事裁判判決一覧には11の判決があり、そのうち七つの国賠はすべて勝訴している。富山冤罪事件、志布志冤罪事件、映画『それでも僕はやっていない』効果があるとおもう。皮相的にいうと、このようなチャンスはそうないだろう。それゆえ、厳しい国賠裁判が続くのが予想される。さらなる、闘いを、心をつなげてがんばりましょう」とアピール。

 次に、国賠裁判を取り組む仲間たちから以下のように報告が行われた。


 ●冨山冤罪国賠を支える会─2002二年、富山県永見市で起きた強かん事件と強かん未遂事件で逮捕、起訴された柳原浩さんは冨山地裁高岡支部で懲役三年の有罪判決をうけ、服役。ところが、満期釈放後の06年になって、別の容疑により鳥取県警に逮捕された男性がこの事件の真犯人だった。冨山地検は再審を請求。07年4月に検察・弁護側双方が無罪判決を求める再審裁判が開始され、10月無罪判決。08年9月、支える会を結成。

 会の仲間は、「柳原さんはいま、この冤罪の成り立ちやその責任を明らかにし、被った損害の賠償を求める国賠裁判の準備をすすめています。そこには冤罪被害からの名誉回復のみならず、同じような冤罪の再発をふせごうという強い意志があります。さらに、この冤罪をただすべきだった裁判所や弁護士の果たした役割がどのようなものであったかも、明らかにしなければなりません」と強調した。

 ●沖田国賠事件─沖田光男さんは、1999年9月、帰宅途中、JR中央線の車内で携帯電話を使用中の若い女性に「携帯を止めなさい」と注意。約10分後、「痴漢された」という女性のウソを鵜呑みにした警察官によって「痴漢の現行犯」だとして逮捕。21日間も拘束されたが不起訴。沖田さんは、02年4月19日 東京地裁八王子支部に提訴。国(検察)、東京都(警察)、女性を相手どり東京地裁八王子支部に損害賠償訴訟を起した。03年10月、地裁却下。高裁、06年4月10日、棄却判決。最高裁第二小法廷で異例の口頭弁論が開かれる。08年11月7日、最高裁は、「客観的証拠を調べなかったのは法令違反」だとして原判決を「破棄、差し戻し」とした。

 沖田さんは、「検察官は、女性の携帯相手である男性を取り調べたが、この調書の内容と女性の説明は重大な違いがあった。痴漢行為はありえないことを明確にするためにも男性の証人尋問を実現することだった。ところが高裁はこの男性の証人尋問を却下した。最高裁は証拠調べを行えと判断した。原判決の誤りを正されなければならない」と発言した。

 ●Nシステム国賠─Nシステム(自動車ナンバー自動撮影システム)によるプライバシー侵害の問題に取り組んでいる市民団体。Nシステムの設置や運用の実態が明らかにされないままに全車両のデータを収集保管することはプライバシー権の侵害であると、国を訴える訴訟をおこしてきた。第一次Nシステム訴訟は、結果は最高裁で敗訴確定となっている。さらに第二次Nシステム訴訟を取り組む。ドイツでNシステムに対して違憲判決が出ていることがわかり、補充書を提出したが高裁判決は09年1月17日に棄却判決を言い渡した。

微罪逮捕国賠 東京高裁第一回国賠裁判(八二〇号法廷/4月20日〈日〉、午後一時半)へ

 ●微罪逮捕国賠(10・24免状等不実記載弾圧を許さない!国賠裁判)-2006年10月24日、神奈川県警公安三課は、Aさんを免状等不実記載罪(運転免許証に記載されている住所〈実家〉と現住所が違っていた)で不当逮捕。Aさん宅と実家、越境社と新時代社、関西新時代社を家宅捜索した。国と神奈川県(県警公安三課)を相手に国家賠償請求を横浜地方裁判所民事部に起こす(06年12月25日)

 08年12月16日、横浜地裁第6民事部は、被告神奈川県に対して原告Aさんに金33万円、原告越境社に金11万円、原告関西新時代社に金11万円を支払えという判決を言い渡した。

 原告Aさんは、「神奈川県警公安三課は、免状不実記載が日本革命的共産主義者同盟、日本共産青年同盟の『武装闘争路線の一環として、組織活動を推進する目的のために行われた、組織的、計画的な犯罪だ』とでっち上げ、弾圧を強行した。その根拠は、荒唐無稽のストーリーであり、とんでもない稚拙な内容だった。勝利判決は当然だった。県は控訴したが、同じような主張を繰り返しているだけだ。高裁闘争勝利判決をかちとるために奮闘していきたい。裁判所は、違法捜査、人権侵害の観点から令状発付請求の内容を点検しなかったにもかかわらず、令状乱発主義について「違法性はなかった」と棄却したことは厳しく批判していきたい」と決意を語った。

 また、東京高裁第一回国賠裁判(八二〇号法廷/4月20日〈日〉、午後一時半)が始まることを紹介し、共に闘っていこうと呼びかけた。

国賠ネットワーク大賞と最悪賞を決定

 さらに、沖縄密約事件西山国賠、バレンタイン国賠(新宿警察署 逮捕時の傷害・医療拒否 国賠訴訟)、自衛隊護衛艦たちかぜ国賠、仙波さんを支える会(愛媛県警裏金問題告発)、国賠ネット・自由権規約委員会(CCPR)への取り組み、菅家さんを支える会(えん罪足利事件)、水俣国賠、よど号青年国賠から裁判取り組み状況と今後について提起があった。

 恒例の〇八年度国賠ネットワーク大賞と最悪賞の選考に入った。主催者は志布志事件踏み字元原告の川畑幸夫さんに大賞、高知白バイ衝突事件で不当判決を出した柴田秀樹・高松高裁裁判長に最悪賞の推薦した。参加者全体で挙手裁決で決定した。

 最後に国賠ネットの磯部忠さんから閉会挨拶が行われ、今後もネットワーク活動の豊富化にむけて諸提案を実現していこうと集約した。

(Y)

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