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〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!えーかげんにせーよ共同行動が抗議文を打ち出す

 5月19日、麻生政権は、天皇賛美を強制するために「天皇陛下御即位二十年をお祝いする各省庁の記念事業」の概要を明らかにした(資料参照)。さらに総務省は各地方自治体に対して「慶祝記念事業の実施」を強要するとともに、わざわざ「(1)記念式典の開催、記念植樹、パネル写真展、記帳所の設置など(2)民間の奉祝事業への後援(3)各省庁の記念事業、特に県民参加が可能と思われる事業について(学校を含む)県内各関係方面への周知」を具体的にあげ、国民総動員を行っていくことを打ち出した。



 各省庁の66事業は、かなり大規模であり、当然巨額な費用をかけることは間違いない。現在のところその全貌は明らかになっていないが、奉祝しない!税金の無駄使い、勝手にカネを使うな!の声を上げていこう。天皇賛美強要を通した新たな派兵国家への統合に抗議し、天皇制廃止にむけた取り組みの一環として反「天皇即位20年奉祝」運動を広げていこう。

 〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!えーかげんにせーよ共同行動は、麻生政権、総務省による「天皇即位20年奉祝」通達を厳しく批判する抗議文を出した。以下、抗議文を転載する。

■抗議文

内閣官房長官 河村建夫殿
総務大臣 鳩山邦夫殿

 天皇即位20年をめぐって、政府は、11月12日に記念式典を強行しようとしているのみならず、各府庁で奉祝行事を準備し、5月19日には、総務省を通して、地方自治体等にも奉祝行事の周知と独自の奉祝行事の実施をもとめる通知を出している、と聞き及んでいる。
  
 これは、一部右翼勢力を除いて盛り上がりに欠けている「天皇即位20年奉祝」を、政府自らが必死になって盛り上げようとしている「火付け役」を果たしているのであり、まさに官製奉祝運動であると言えよう。私たちは、20年前の天皇代替わりの際、昭和天皇に対する「治癒見舞」、逝去後の「哀悼」「服喪」、現天皇に対する「即位奉祝」を、政府や自治体によって押しつけられてきたが、そのことを彷彿させる行為である。


 私たちは、象徴天皇制の存在そのものを疑うものではあるが、憲法の天皇条項(第一章)をみとめたとしても、「即位」に対する勤続表彰は明らかに憲法から逸脱するものである。たとえば三権の長の勤続表彰が公的に行われることを憲法が認めていないことを考えると、天皇の特別扱いは憲法14条「法の下の平等」に違反し、「奉祝」の国民への強制は憲法19条「思想・良心の自由」に違反するものである。したがって、「奉祝」行為を政府が率先して行い、さらに、国民に押し付けることを断じて許すことはではない。

 私たちは、このような「天皇即位20年奉祝」のおしつけに抗議し、記念式典ならびに一連の奉祝行事の中止、地方自治体等への「周知」の名による奉祝行事実施強制をとりやめるよう強く求める。

 2009年6月1日

〈天皇即位20年奉祝〉に異議あり!えーかげんにせーよ共同行動

■(資料)
「天皇陛下御在位20年記念」 各省庁の取り組み
 (首相官邸HPから)


 「天皇陛下は、本年1月7日で御在位満20年を迎えられました。政府としては、本年11月12日(木)(平成2年の「即位の礼」が行われた日)に内閣が主催する記念式典を挙行することとし、内閣官房及び内閣府が関係省庁の協力を得て、必要な諸準備を進めることとしております。また、各府省が予定している慶祝行事等は、以下のとおりです。
●内閣府
・天皇陛下御在位20年記念内閣府青年国際交流事業50周年記念
・平成21年度「国際青年交流会議」(第16回)(仮称)
・天皇陛下御在位20年記念日本・ASEANユースリーダーズサミット(仮称)
・迎賓館赤坂離宮前庭公開
・迎賓館赤坂離宮一般参観時における写真の展示
・天皇陛下御在位20年記念公文書特別展示会(仮称)
・みどりの式典及びみどりの学術賞
●宮内庁
・「皇室の御活動記録(仮称)」の編集(映像)
・「皇室の御活動記録(仮称)」の編集(書籍)
・皇居東御苑における御即位20年記念特別展及び儀装馬車運行(仮称)
・ 三の丸尚蔵館 御結婚50年記念及び御即位20年記念特別展覧会(仮称)
・ 天皇皇后両陛下御結婚50年記念及び天皇陛下御即位20年記念春季雅楽特別演奏会、

天皇陛下御即位20年記念秋季雅楽特別演奏会(仮称)
・ 御即位20年記念京都御所特別公開(仮称)
・御即位20年記念特別展「皇室の名宝-日本美の華-」
※上記のほか,一般参賀(記帳),宮中茶会等を行うことを予定している。
●総務省
・「天皇陛下御即位20年記念」の記念切手の発行
●外務省
・諸外国向け特別広報の実施
●財務省
・天皇陛下御在位20年記念貨幣の発行
●文部科学省
・博物館・美術館等の無料観覧
・ 天皇陛下御在位20年記念展示「ハゼの多様性」(仮称)
・「平成における科学技術の進展」(仮称)
・特別展「天皇陛下と日本学士院賞,宸翰英華」
・特別展覧会「御即位20年記念 京都御所ゆかりの至宝-甦る宮廷文化の美-」
・御即位20年記念特別展「第61回正倉院展」
・ 恩賜賞・日本芸術院賞受賞美術作品特別公開
・歌舞伎公演
・雅楽公演
・「国立中央青少年交流の家」開所50周年記念事業の実施~天皇陛下御在位20年及び
両陛下御成婚50年記念~
・ 第64回国民体育大会
・日本武道祭
・日本スポーツマスターズ2009
・全国スポーツ・レクリエーション祭
●厚生労働省
・障害者スポーツ大会関係事業(1)第9回全国障害者スポーツ大会(2)''09ジャ
パンパラリンピック(3)第38回日本車椅子バスケットボール選手権大会
・社会福祉法人こどもの国協会(1)記念入園券発行  (2)御在位20周年慶祝「記念植樹」
・第47回技能五輪全国大会(技能五輪全国大会・アビリンピックいばらき大会2009)
・第31回全国障害者技能競技大会(技能五輪全国大会・アビリンピックいばらき大会2009)
●農林水産省
・農林水産祭「実りのフェスティバル」における特別展示
・ 蚕糸文化に関するシンポジウムの開催
・「愛馬の日」の実施
・ 第12回全国農業担い手サミットin埼玉
・カイコ研究特別展示および公開シンポジウムの開催
・緑化関連行事での記念植樹,記念展示等
・国土緑化に関する写真集の編纂
・ 自然休養林の記念整備
・記念分収造林
・第29回全国豊かな海づくり大会
●国土交通省
・国営公園記念無料入園の実施
・国営公園記念植樹の実施
・練習船の満船飾等
・実習船の満船飾等
・巡視船艇等の満船飾又は船飾
●環境省
・皇居外苑における外灯,案内標識整備及び植樹の実施
・皇居外苑濠の水環境の改善事業の実施
・新宿御苑の無料開放及びガイドウォークの開催
・新宿御苑菊花特別展
・新宿御苑御休所の特別開放
・新宿御苑新温室の整備
・ 新宿御苑桜樹育成・植栽事業
・「那須の森(仮称)」の保全整備
・「那須の森(仮称)」の自然観察会
・ 国立公園ビジターセンター等における記念植樹
●防衛省
・艦艇の満艦飾及び電燈艦飾
・自衛隊の中央式典等における記念パンフレット等の作成

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