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石原都知事は即刻辞任しろ!
都教委包囲・首都圏ネットは、8月28日、都教委がある都庁第二庁舎前で「石原都知事は即刻退陣せよ!東京都杉並区の『つくる会』教科書採択弾劾!改悪教基法の実働化と闘おう!」をメインスローガンに掲げ、集会と都知事、都教委への申し入れ行動を行った。全国の闘う仲間たちも駆けつけ250人が参加した。
石原都知事と都教委は、グローバル派兵国家建設と連動して新自由主義的教育破壊、愛国心教育を強行してきた。しかし首都圏ネットをはじめ闘う教育労働者は、「日の丸・君が代」強制の10・23通達撤回、不服従の不起立・ピアノ伴奏拒否の闘いを押し進め、職務命令違反と証する懲戒処分者が420人以上におよんでいるが、粘り強く反処分・「日の丸・君が代」反対の闘いを展開している。
次々と巻き起こる闘いに対して都教委は、教職員の差別・分断にむけて主任教諭制と五段階職務賃金制度の導入、管理強化のための業績評価(人事考課制度)、言論弾圧をねらった職員会議での挙手・採決禁止、「日の丸・君が代」に反対する教職員の労働権を奪う分限免職処分強行などによって闘いを押し潰そうと攻撃のスピードを加速化させている。7月21日都議会選挙で石原都知事をバックアップしてきた自民党・公明党が過半数割れした。都議選結果は、石原新銀行の破綻、教育・医療・福祉破壊、ムダな東京オリンピック誘致運動、築地市場移転問題に対して明確な反対と抗議の現れだ。石原都政を包囲していく陣形が確実に拡がっている。さらに追撃を行っていこう。石原都知事は辞めろ!
都知事、都教委に要請行動へ
集会は、永井栄俊さん(「日の丸・君が代」強制反対 予防訴訟をすすめる会代表)の開催あいさつから始まり、 「日の丸・君が代」不当解雇撤回を求める被解雇者の会、「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会、「日の丸・君が代」強制反対・嘱託採用拒否撤回を求める会、河原井さん根津さんらの「君が代」解雇させない会の根津公子さん、不当処分撤回の闘いを行っている渡辺厚子さん、最高裁闘争を闘う板橋高校元教諭の藤田勝久さんから闘いの報告と決意表明が行われた。
参加者全体で石原・都教委の「教育破壊」糾弾と石原退陣をつきつける力強いシュプレヒコールを都庁にむけて行った。
前半の集会終了後、石原都知事と都教委に向けて要請団が組織され、「10・23通達」と処分撤回、不当解雇やめろ、不起立者への思想転向を強要する人権侵害に満ちた「服務事故再発防止研修」中止などを求める要請書を提出するために行動に入った。ガードマンや職員による不当な妨害・規制が繰り返されたが、結局、石原知事の秘書(副参事)に要請書を渡し石原に渡す確約を確認した。また教育庁は、不誠実対応に終始した。要請行動と都庁前で待機していた仲間たちと合流し、報告集会が行われ、8・28都教委包囲アクション決議(別掲)を採択し、新たな闘いにむけてスクラムを強化していくことを誓い合った。(Y)
8.28都教委包囲アクション決議
石原都政が発足してから10年が経過しました。この10年間で都政と都民生活はずたずたに引き裂かれました。なかでも教育の反動化と福祉の切り捨てのすさまじさは群を抜いています。このような都政は1日もはやく終わらせなければなりません。
石原都政の下で都教育委員会は、何一つ教育のためになることはやってきませんでした。定時制高校の統廃合をよりいっそう進めるなど生徒の教育の場を次々に奪ってきました。一方で、進学重点化や数値目標などを導入し、自由な伝統のある都立高校の予備校化を進めています。
なかでも際立っているのが、10・23通達による卒業式・入学式での「日の丸・君が代」の強制です。2005年の予防訴訟9・21判決によって違憲・違法と宣告されたにもかかわらず、職務命令違反を理由とする懲戒処分が続けられその数は420名以上にものぼっています。さらに処分された教員には分限処分の脅しがかけられています。
それだけではありません。
2006年4月に開設した「学校経営支援センター」は、教育活動の監視を毎日のように続けています。都教委は加えて、職員会議での採決の禁止をさらに徹底させ、学校で自由にものが言えない状態にしています。そして、主幹制に加えて主任教諭制度も導入し、教職員を上下の命令・服従関係のもとに置こうとしています。加えて、残業に次ぐ残業で教職員は疲れ果てています。
石原都政下の都教委はいったい何をしようとしているのでしょうか?
都教委は、改悪教育基本法の実働化を全国に先駆けて行おうとしているのです。かつての安倍反動内閣がかかげていた「戦後レジームからの転換」を安倍が辞めても性懲りもなく東京でなおも実施しようとしているのです。戦後の民主的な教育の体制を根底から覆し、教員と教育の統制を通じて、国家のために進んで命を投げ出す国民を作り出す教育ができるような仕組みに変えようとしているのです。東京の公立学校全体を愛国心で洗脳しようとしているのです。都立の中高一貫校や特別支援学校全校に「つくる会」社会科教科書を採択したのもそのような理由からです。
都教委の暴走はとどまるところを知りません。しかし、決してあきらめてはいけません。10・23通達は、教職員の抵抗を根絶やしにすることをねらいとしていました。しかし、抵抗し抗議する声を絶やすことはできませんでした。
いま、石原都政は新銀行問題や築地市場移転問題、それに都議会議員選挙の歴史的敗北などでかつてないほど動揺しています。
都知事を最大の後ろ盾とする都教委に抗議し、都教委を糾弾する声は、以前にもまして広がっています。私たちはこの闘いの意義に確信を持ち、都教委を糾弾する声を全国に広げて行こうではありませんか。そして石原都知事を一日も早く退陣に追い込み、10・23通達の撤回及び処分撤回を勝ち取って行こうではありませんか。
2009年8月28日