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根津さんを解雇させるな! 君が代強制反対! 不当処分許さない!

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 三月七日、東京都公立学校教職員組合、東京都障害児学校労働組合の共催で「3・7『君が代』解雇を許さない東京集会」を日本教育会館で行い、百五十人の参加者があった。

 東京都教育委員会は、2003年「10・23通達」を出し、卒業式・入学式等に「日の丸」を掲揚し、「君が代」を起立して斉唱することを強制し、起立や伴奏の強制に従わない四百人近い教職員を処分してきた。

 都教委の暴挙に抗して闘う教職員たちは、反処分闘争をねばり強く押し進め、「予防訴訟裁判」(東京地裁、2006年9月21日)で「10・23通達は違憲違法」であり、 「会場の指定された席で国旗に向かって起立しないこと及び国歌を斉唱しないこと、ピアノ伴奏をしないことを理由としていかなる処分もしてはならない」という判断をかちとった。

 しかし都教委は9・21判決後も「日の丸・君が代」処分を強行し続けている。この三月~四月の卒・入学式時を迎え、新たな大量処分弾圧をねらっている。とりわけ三月の卒業式時に「君が代不起立」を宣言している根津公子さん(都立南大沢学園養護学校)への免職処分(解雇)策動、河原井純子さん(八王子東養護学校)の累積処分強行の恫喝を繰り返してきた。

 さらに根津さんに対しては、「OBJECTION HINOMARU KIMIGAYO」のロゴ入りのトレーナーを着用したことでも、職務命令違反として不当な事情聴取を行っている。集会は、「根津さんを解雇させる!」「君が代強制反対!」を掲げ、不当処分阻止にむけてスクラムを打ち固めた。

 川角書記長(東京教組)の発言から集会は始まり、「『君が代』強制に対する不服従で解雇しないことを求める署名」(〈1〉「10・23通達」を撤回すること 〈2〉「君が代」強制に対する不服従で解雇をしないこと)が九万四千百七十三筆に達していることが報告された。

 丸子都障労組委員長から主催者挨拶が行われ、都教委が根津さんに対して地域と支援者、生徒から切り離すために不当な異動を強制し、こんどはトレーナー弾圧を行ってきたことを厳しく批判した。

 三宅晶子さん(元教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会・呼びかけ人)から特別報告が行われ、ドイツ・ナチスが暴力的に国民統合を押し進めていった時代と都教委の「日の丸・君が代」強制のやり方の類似面を浮き彫りにした。そのうえで「現在のドイツ、日本が派兵大国として『出会う』状況に入っており、新たな帝国主義と植民地主義、新自由主義が進行している。個人の自立した連帯を土台にし、『日の丸・君が代』強制を許さない反戦教育を創りだしていくことが求められている」と呼びかけた。

 神奈川高教組の佐々木執行委員は、県教委が「日の丸・君が代」強制に抗議して不起立する教員の「氏名」収集活動を県個人情報保護審議会が「思想信条に該当する個人情報で氏名収集は『不適』」と答申(一月)したにもかかわらず、松沢県知事の指示もあって居直り的に継続していることを糾弾した。さらに、県教委は主導主事を県内十高校の卒業式を監視するために派遣することも明らかになったことを報告した。

 連帯のあいさつが和久田弁護士(河原井さん根津さんらの「解雇」をさせない会)、 馬場都議会議員、佐久間多摩市議会議員、「君が代」不当処分撤回を求める会の水谷辰夫さん、自由の風・東本久子さんから行われた。

 次に河原さん、根津さんが力強くアピール(別掲)した。

 集会の最後に東京集会決議を参加者全体で採択し、「『君が代』不服従で解雇という暴挙を絶対に許さず断固闘っていこう」と確認し、団結ガンバローを行った。(Y) 

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河原井純子さん(八王子東養護学校)の発言要旨
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 八王子東養護学校は、酸素吸入が二十四時間手放せなかったり、食事を鼻から注入している子どもたちが学ぶ養護学校です。戦時下になれば一早く命を持っていかれてしまう子どもたちとともにいます。口先だけで「日の丸・君が代」強制反対って言ってられないんです。体を張って「日の丸・君が代」に反対していくことだと思っています。障がいがあってもなくても、地域で当たり前に学べる、暮らせる学校と社会の実現をあきらめずにいる一人です。

 停職三ヶ月の不当処分を受けた時、私に何ができるか。全国行脚に出掛けました。根津さんは、すでに停職六カ月でした。崖っぷち。根津さんの「君が代」解雇を絶対に阻止するという思いで一杯でした。これは改悪基本法の具体化を許さない。戦争への道、改憲への道を阻止する思いでした。

 全国行脚をして東京の河原井、根津のことは、二人の特有なことではない、明日の私のことだということが共有された。共闘の輪が広がった。広島の青年教員は、「『君が代』斉唱時、起立して下を向いて四十秒我慢してました。しかし一度座った時、 すがすがしい気分でした。これを隣りに伝えたい」と言ってました。この発言に熱くなりました。厳しい教育状況下、もっと若者たちとつながっていきたいと思っています。

 「君が代」強制に反対することの具体化を一人一人が作っていかなければならない。 大きなうねりとなって、かならずこの体制を変えることができる。北村小夜さんが「戦争は教室から始まる」と言ってました。すでに始まっています。しかし、平和思想の変革も教室から始まります。わが子を戦場に送らないために具体的に何をするのか問われている。

 「君が代」不起立は、ささやかな教育実践だと思っています。根津さんの解雇を許すことは、かなり末期症状だ。阻止していきましょう。頑張らない、諦めない、楽しみたい、繋がりたい。おかしいことは態度で表現していこう。

根津公子さん(都立南大沢学園養護学校)の発言要旨

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 決意表明なんてものはありません。この時点になって初めて、組合の集会が開かれる。これで終わるのではなくて、一人一人、組合がどうしていくのか。首になる心境について、みなさんどのように考えますか。

 子どもたち最後の授業だと思いながら過ごします。来年はいないんだなと涙が出てきます。その涙は、首になるという涙ではないということがわかりました。皆さんから孤立させられている、その寂しさなんです。みんなで一緒に進んでいったなら辛いものではありません。

 教員みんながおかしいと思っていながら、「麻痺」した状態で起立している。子どもたちが戦前の子どもたちのようにさせられている。というよりも私たちがしてしまっている部分があるのじゃないか。

 それを鶴川二中で体験しました。地域から私に対してバッシングがありました。大人たちは「ルールを守れないならば教員を辞めればいい」と言ってました。子どもたちも同じようなことを言ってきました。同僚たちは黙っていました。みんな同じような状態なんです。次は自分がターゲットにされてしまうんだと思っているのでしょう。
 悩みながら起立している人と首になるような状態にある私との間には、大きな隔たりがあります。色々な事情があるのでしょう。しかし、その結果が内心は問わない。起立すればいいんだ」不起立をゼロにしたい都教委、石原教育行政に加担している。

 どうして思いが同じなのに、行動としては全く逆のことが出てくるのか。一人一人が問い直し、論議をしたい。組合員同士でもタブーとなっている。組合としてどうするのか。授業の一つとして不起立をしてほしい。子どもたちを再び戦場に送ることになってしまう。後で遅すぎたと言うのはやめたい。皆さんとともに行動していきたい。

現実の闘いを通して強くなっていく機会としてほしい。たとえ首になったとしても、みんなで闘い返すことにつながる。そうすれば確実に東京の教育は、私たちの手に奪いかえすことができると思います。

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