アジア連帯講座のBLOGです
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9月25日、米軍・自衛隊参加の東京都総合防災訓練に反対する荒川・墨田・山谷&足立実行委呼びかけの「関東大震災時朝鮮人虐殺を忘れるな!地域から戦争動員訓練と差別・排外主義を撃つ!9・25講演集会」がすみだ生涯学習センターで行われた。
8月29日、東京都総合防災訓練が文京区で強行された。今回の防災訓練の特徴は、大学(東大、東洋大)、高校(小石川)を拠点にして町内会、高校生、ボーイスカウト・ガールスカウトが「ボランティア」とか、授業の一環などと称して強制動員した。白山通りでは四車線を通行止めし瓦礫、横転車を配置し救出訓練を行いつつ、しっかりと陸自装甲車が登場するという演出をやってのけた。
米軍ヘリも負傷者・物資運搬任務として位置づけて共同作戦を展開した。このように防災訓練は、国民保護条例下、防災・防犯・防テロの一体化をめざし、戦争動員訓練として確実に強化してきた。実行委は、2000年の「ビッグレスキュー」防災訓練=戦争・治安訓練に抗議するとともに、石原都知事による「外国人が災害時に騒擾を起こすおそれがある」などという差別・排外主義発言を糾弾し続け、荒川・墨田区での関東大震災時の朝鮮人虐殺が集中した歴史にこだわり防災訓練反対運動を取り組んできた。集会は、今年の防災訓練の総括と今後の方向性をたぐり寄せるために行われた。
戦争動員訓練の実態
集会の冒頭、29日の防災訓練監視行動、抗議デモのビデオが上映された。東大安田講堂前の会場では倒壊家屋のセットが設置され、消防団の指揮の下に動員された住民たちがバケツリレーが行われている。東洋大学では自衛隊の炊き出し車をポイントにもっぱら宣伝活動を繰り広げる。小石川高校では、自衛隊の指揮でトリアージ(戦時医療)をメイン訓練として行った。迷彩服姿の自衛隊員が大学・高校校内で自由に作戦を展開しているのだ。抗議の監視活動を行いつつも、公安政治警察が大量に動員され、途中で取り囲まれるという不当弾圧を行ってきた。仲間たちは、デモを行い文京区一帯に響きわたる抗議のシュプレヒコールを行った。このようにビデオの各シーンは、訓練の全貌を暴き出していった。
池田五律さん(米軍・自衛隊東京都総合防災訓練訓練に反対する実行委員会2010)は、防災訓練の監視・抗議行動を報告し、「今回の訓練を通して大学・高校へ『国民保護態勢』の裾野が広げられ、それへの学生・生徒の動員態勢も本格化した。バケツリレー訓練は、かつての戦争の空襲で何も役に立たなかった。その狙いは隣組であり、相互監視の強化だった。今日、それが復活し、不審者=テロリストの摘発として機能させようとしている。その延長が関東大震災時に朝鮮人虐殺を行った自警団にある。差別・排外主義の強化を許してはならない」と批判した。
排外主義右翼の跋扈を許すな
池田浩士さんは、「排外主義右翼の跋扈を問う」といいテーマで講演が行われた。
池田さんは、この間の排外主義右翼の在日特権を許さない市民の会を取り上げ、「在特会は、「You Tube右翼」として自己宣伝している。その主張は、『弱者』に向かう暴力に貫かれている。『弱者の思い上がった人権を許さないぞ!』と叫び、自己確認するという手法だ。ところが絶対に『反米』を言わないのだ。歴史の偽造も『強制連行されてきた朝鮮人などいない。いたら出てこい!』などという居直りだ。つまり、現在への絶望と怒りが、現在の正体を見えなくさせる。そのことが不安の『はけ口』としての仮想敵を生み出す。仮想的を抑圧するために歴史がゆがめられる。ゆがめた歴史をみずから信じ込み、現在への絶望と怒りを合理化する」と分析した。
さらにナチスのウソとデマの手法、関東大震災時の朝鮮人虐殺などの歴史を捉え返しながら「学童たちが防災ボランティアによって訓練に動員されている。ナチスが青少年を組織していったそのねらいが一致しているように見える。社会のためにいいことをしているという自負心が、いったいどこに向けて操作されていくのか。非常に危険性な状況にある」と強調した。
参加団体の韓国・朝鮮人殉難者追悼碑建立運動在日と日本人による市民団体「グループほうせんか」、朝鮮学校も無償化に!下町集会、山谷労働者福祉会館活動委員会、アイヌラマット実、部落解放同盟墨田支部から報告と連帯発言があった。
(Y)
8月29日、東京都総合防災訓練が文京区で強行された。今回の防災訓練の特徴は、大学(東大、東洋大)、高校(小石川)を拠点にして町内会、高校生、ボーイスカウト・ガールスカウトが「ボランティア」とか、授業の一環などと称して強制動員した。白山通りでは四車線を通行止めし瓦礫、横転車を配置し救出訓練を行いつつ、しっかりと陸自装甲車が登場するという演出をやってのけた。
米軍ヘリも負傷者・物資運搬任務として位置づけて共同作戦を展開した。このように防災訓練は、国民保護条例下、防災・防犯・防テロの一体化をめざし、戦争動員訓練として確実に強化してきた。実行委は、2000年の「ビッグレスキュー」防災訓練=戦争・治安訓練に抗議するとともに、石原都知事による「外国人が災害時に騒擾を起こすおそれがある」などという差別・排外主義発言を糾弾し続け、荒川・墨田区での関東大震災時の朝鮮人虐殺が集中した歴史にこだわり防災訓練反対運動を取り組んできた。集会は、今年の防災訓練の総括と今後の方向性をたぐり寄せるために行われた。
戦争動員訓練の実態
集会の冒頭、29日の防災訓練監視行動、抗議デモのビデオが上映された。東大安田講堂前の会場では倒壊家屋のセットが設置され、消防団の指揮の下に動員された住民たちがバケツリレーが行われている。東洋大学では自衛隊の炊き出し車をポイントにもっぱら宣伝活動を繰り広げる。小石川高校では、自衛隊の指揮でトリアージ(戦時医療)をメイン訓練として行った。迷彩服姿の自衛隊員が大学・高校校内で自由に作戦を展開しているのだ。抗議の監視活動を行いつつも、公安政治警察が大量に動員され、途中で取り囲まれるという不当弾圧を行ってきた。仲間たちは、デモを行い文京区一帯に響きわたる抗議のシュプレヒコールを行った。このようにビデオの各シーンは、訓練の全貌を暴き出していった。
池田五律さん(米軍・自衛隊東京都総合防災訓練訓練に反対する実行委員会2010)は、防災訓練の監視・抗議行動を報告し、「今回の訓練を通して大学・高校へ『国民保護態勢』の裾野が広げられ、それへの学生・生徒の動員態勢も本格化した。バケツリレー訓練は、かつての戦争の空襲で何も役に立たなかった。その狙いは隣組であり、相互監視の強化だった。今日、それが復活し、不審者=テロリストの摘発として機能させようとしている。その延長が関東大震災時に朝鮮人虐殺を行った自警団にある。差別・排外主義の強化を許してはならない」と批判した。
排外主義右翼の跋扈を許すな
池田浩士さんは、「排外主義右翼の跋扈を問う」といいテーマで講演が行われた。
池田さんは、この間の排外主義右翼の在日特権を許さない市民の会を取り上げ、「在特会は、「You Tube右翼」として自己宣伝している。その主張は、『弱者』に向かう暴力に貫かれている。『弱者の思い上がった人権を許さないぞ!』と叫び、自己確認するという手法だ。ところが絶対に『反米』を言わないのだ。歴史の偽造も『強制連行されてきた朝鮮人などいない。いたら出てこい!』などという居直りだ。つまり、現在への絶望と怒りが、現在の正体を見えなくさせる。そのことが不安の『はけ口』としての仮想敵を生み出す。仮想的を抑圧するために歴史がゆがめられる。ゆがめた歴史をみずから信じ込み、現在への絶望と怒りを合理化する」と分析した。
さらにナチスのウソとデマの手法、関東大震災時の朝鮮人虐殺などの歴史を捉え返しながら「学童たちが防災ボランティアによって訓練に動員されている。ナチスが青少年を組織していったそのねらいが一致しているように見える。社会のためにいいことをしているという自負心が、いったいどこに向けて操作されていくのか。非常に危険性な状況にある」と強調した。
参加団体の韓国・朝鮮人殉難者追悼碑建立運動在日と日本人による市民団体「グループほうせんか」、朝鮮学校も無償化に!下町集会、山谷労働者福祉会館活動委員会、アイヌラマット実、部落解放同盟墨田支部から報告と連帯発言があった。
(Y)
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