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2月25日、反貧困ネットワークは、日本経団連前(千代田区)で「反貧困フェスタ2009プレ企画『切るな』」行動を取り組み、約150人が参加した。
厚生労働省は、3月までに124800人の非正規労働者が「雇い止め」や契約期間中の解除によって職を失うと発表している。事業者団体の調査によれば40万人の派遣労働者が失職する数字まで明らかになっている。07年3月の「労働者派遣法」の改正によって製造業の派遣可能期間が最長3年となったが、この3月が三年の派遣期間となり大量の失業者が出ることが予想されている。
やめろ!使い捨て労働
集会の司会は、湯浅誠さん(自立生活サポートセンター・もやい)。寿のメッセージソング、参加者全体の合唱から始まった。
宇都宮健児代表は、「大量失業が直前に迫っているにもかかわらず政府はなにもやっていない。トヨタ、キャノンなど製造業大手は、33兆6000億円の内部留保を貯め込んでいる。派遣労働者が汗水流して働いた成果が内部留保になっている。経営者は具体的に責任を果たすべきだ。内部留保を放出し労働者の生活を守るべきだ。経団連は、違法な派遣切りをやめさせるべきだ。監視を強め、3月の大量解雇を阻止していこう」とアピール。
日産ディーゼルユニオンの仲間(昨年末、中途解雇された派遣労働者)は、「派遣切りされたが、会社と交渉を行っている。頑張っていこう」と発言。
三菱ふそうで派遣で働いていた仲間は、「二月までに寮から出ることになってしまった。だけど金も仕事もないので寮から出ることはできない」と訴えた。
東部労組の仲間は、「ホンダの下請けの正社員で働いていたが、3月で解雇される。親会社の減産が理由だ。団体交渉を行っているが解雇を撤回しないと言っている。あまりにも無責任だ」と厳しく批判した。
松元ヒロさんによる無策な政府や麻生首相をはじめ歴代の総理大臣を批判するパフォーマンス。参加者全体で抗議の笑いが巻き起こった。
安部誠さん(全国ユニオン)は、「2月28日と3月1日に全国十箇所で『第二回派遣切りホットライン』を行う。前回のホットラインでは私たちが予想する以上に悪質な派遣切りが横行し、膨大な数になっていることがはっきりした。とりわけ住居問題が深刻だ。08年末以上に三月は拡大する。しかし派遣村でもはっきりしたように政府・財界がひどいことをすれば反撃を行い、みんなで助けて合いあって希望を広げることも学んだ。年度末、共に頑張っていこう。京品ホテルの闘いは続いている。2月27日には品川で集会とデモが行われる。ぜひ参加を」と訴えた。
続いて不当解雇撤回の闘いを報告するパート労働者(女性ユニオン)、「妊娠・出産」「育児休業」の女性労働者をターゲットにした解雇圧力の強まりに抗議する働く女性の全国センターの伊藤みどりさん、外国人労働者の大量解雇問題を訴える全労協の遠藤一郎さん、労働相談活動を行っている弁護士グループ、野宿者運動を取り組む山谷労働者の仲間から発言が行われた。
五十嵐正史とソウルブラザーズの唄によるアピール後、参加者全体は道路を横断し、経団連ビル前に移動。「もうガマンできない 広がる貧困」「フツーの仕事がしたい!やめろ!使い捨て労働 過労死をなくせ!」「人間らしい暮らし求めてつながろう」の横断幕、「切るな」のプラカードを掲げ、抗議した。(Y)
★反貧困フェスタ2009
【とき】3月28日(土)10:00~16:30
【ところ】千代田区立神田一橋中学校 東京都千代田区一ツ橋2│6│14(神田神保町、岩波書店となり)
地下鉄「神保町」または「竹橋」より徒歩5分