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 十月十六日午前十一時から午後五時まで、明治公園で「反貧困世直し大集会2010 いいかげん変えようよ! 希望のもてる社会へ」が同実行委員会主催で行われた、延べ二千人以上が参加した。


そ


 少し暑いくらいの陽気にも恵まれ、明治公園は反貧困の克服のために活動している仲間たちのテントブースが四十一並び活気に溢れていた。「夜明けの会」や企業組合あうんなどが無料の焼きそば、焼き鳥、天丼や飲み物を提供した。参加者は心のこもったふるまいに感激しながら食事を楽しんだ。「野宿の仲間の命と誇りを奪う、アルミ缶・新聞の持ち去り条例に反対します」のテントはこの間の闘いの写真パネル、むしろ旗、アルミ缶や新聞紙を集めるパフォーマンスで注目を集めた。反貧困ネットワーク栃木、埼玉、神奈川、愛知、愛媛、京都、女性や子どもたちの貧困問題のブースや郵政ユニオン、郵産労や首都圏青年ユニオン、東京医労連、連合 非正規労働センターなどの労働組合のテントや国際連帯のテントなど十七の分科会を主催した人たちもテントを張りキャンペーンを行った。

 十一時に開会が宣言され、宇都宮健児代表(弁護士)があいさつした。

 「反貧困集会は三回目になる。昨年政権交代が起こったが反貧困状態はなかなか変わっていない。非正規は仕事すらない。では、希望はないのか。政府は去年貧困率を戦後初めて発表した。平均で一五・七%、一人親世帯では五四・三%だ。これまでの政府は日本には貧困はないと言っていたから、われわれは昨年衆院選前に、貧困率を発表し、その削減目標を発表すべきだとせまっていたからだ。しかし、現政権は貧困率を発表しただけで、削減目標や体系的政策を打ち出していない」。

 「次に、反貧困運動が全国に広がっていることだ。湯浅誠は著書で『貧困をなくすのは、広くて、深くて、解決など岩盤に穴を開けるたいへんさがある』と書いている。これに立ち向かう人がいなければ穴は開かない。一人では無理だがたくさんの人がいれば、穴は開けられる。この間の運動によってつながりが出来ている。新しい仲間と交流を深め、その経験を全国へ」。

 続いて中央ステージでは、反貧困運動を行っている仲間たちが自己紹介を行った。参加したのは埼玉、神奈川、北海道、栃木、岐阜、愛知、愛媛、京都、広島。それぞれ相談会、学習会、ハンドブックの発行とねばり強く活動を続けていることを紹介した。来年三月に愛知で全国反貧困フェスタを開くことが報告された。

 そして、「売買春をなくそう、学校に行けない子どもたちを支援しよう」というタイ人たちの踊りや路上のおじさんたちのダンスパフォーマンス、フラメンコなど多彩な踊りや歌が披露された。

 ほかに今回初めての試みである反貧困TV(レイバーネットTV・OurPlanet-TV・PARC TVで構成)では、「教えておじさん」「本音トーク 松元千枝、宇都宮健児、湯浅誠、伊藤みどり、松本哉」や各分科会の実況中継など、ユーチューブで全国同時放送された。

各種分科会

 午後一時から三時まで、十七の分科会が設けられ、熱心な討論が行われた。社会保障の分科会には、福島みずほさん(社民党党首)、小池晃さん(共産党政策委員長)、初鹿明博さん(民主党衆院議員、厚生労働委員)、牧原ひできさん(自民党前衆院議員)が問題提起、一番多い参加者を集めた。以下の分科会が行
われた。

●住まい「たちあがれ借家人!住まいを脅かす家賃滞納ブラックリストをとめろ!」

●女性「女役割返上!!ワークショップを通して男女の性別役割分業を皆で問い直します」

●子ども「なくそう!子どもの貧困」

●フェアトレード「フェアトレードを考える!!」

●司法修習生「お金がないと法律家になれないの? 司法修習生の給費制存続を!」

●保育問題「すべての子どもに安心できる保育を実現する」

●官製ワーキングプア「なくそう!官製ワーキングプア」

●地域主権「住民主権を考える --地域主権ってなに?--」

●労働「労働と貧困」

●移住者「移住者と貧困 外国人だから何されても仕方ない。これが「当たり前」?国籍を超えた連帯へ」

●シングルマザー 「私たちの望むこと!」

●奨学金問題「奨学金返還延滞者がブラックリストに!」

●連帯経済「連帯経済--仕事・暮らし・お金を私たちの手に取り戻す」

●高齢者 「高齢者と貧困」

●郵政非正規雇用「どうなる?どうする?正社員化!」

●所得再分配・社会保障 貧困を生まない「福祉国家」の諸条件とは

●自殺問題 多重債務と自殺

 分科会終了後、集会参加者全員でつくる企画。二〇〇八年はスタンドアップ、二〇〇九年は「ヒンキー」の人文字でした。今年は「いいかげん変えようよ!」「希望のもてる社会へ」の大きな横断幕を高く掲げるパフォーマンスを行った。

 集会宣言を湯浅誠さんが読み上げ(別掲)、原宿一週のデモを千二百人が行った。反貧困世直しを全国の闘いとして広めよう。

(M)
 
 
反貧困世直し大集会2010年
いいかげん変えようよ! 希望のもてる社会へ

集会宣言


 2008年に新自由主義が大きくつまずいて「百年に一度」の危機が起こったとき、私たちは社会が大きく変わっていく予感を抱きました。2009年の政権交代によって、それはカタチとなって表れました。「コンクリートから人へ」というスローガンの下、「家庭への直接支援」や「子育ての社会化」が強調されました。

 私たちは、そうした方向性をおおむね歓迎していました。国から企業、企業から正社員、正社員から家族へというお金の流れが細り、日本型社会モデル、日本型雇用モデル、標準世帯モデルはすでに機能しなくなっていたからです。景気の良し悪しにかかわらず、人々の雇用と暮らしの不安定化が進みました。標準世帯モデル中心の政策において切り捨てられてきた母子世帯や、日本型雇用において経済の調整弁として用いられ、不況時には仕事を失う日雇い労働者といった「元祖ワーキング・プア」の立場に近づく人たちが増え、日本社会における貧困問題が顕在化してきました。急激な少子高齢化による生産年齢人口減少が進む中、こ
のままでは社会の持続可能性がないことは明らかだと思ってもいました。

 しかし政権交代から一年が経過してみて、そうした方向性が着実に進められていないことに、私たちは不安と疑念を抱いています。子ども手当の半額支給や公立高校の授業料無償化、生活保護の母子加算復活や児童扶養手当の父子家庭支給は実現しましたが、人々の雇用・生活不安を払拭する多くの課題は残されており、しかもそれは進行途中にあるというよりは、かつての勢いを失って止まってしまっているようにも見えるからです。

 「いいかげん変えようよ! 希望のもてる社会へ」という本集会のスローガンは、そうした中で、私たちから政府や社会への呼びかけとしてあります。

 希望とは、何よりもまず生きる希望であり、働く希望であり、次世代を生み育てる希望です。そうした希望は、諸個人の生活状況・雇用状況から生まれます。人々の生活・雇用状況の改善なしに社会の持続可能性も、経済の活性化もありえません。どこを見て何を重視すべきなのか、社会全体がもう一度視点を据え直し、政府は所得再配分機能の強化や貧困率削減目標の設定など、人々の生活を支える姿勢を明確に打ち出すべきです。

 この呼びかけは、もちろん今日参加した私たち自身へのものでもあります。私たち自身が、希望の持てる社会に生まれ変わっていくために、政治や社会に対する具体的な提案や働きかけを怠っていなかったか。意見や立場が異なる人たちの話に耳を傾け、互いに理解し、協力しあう努力を怠ってはこなかったか。広く多様な人たちのいる社会で、周囲の「無理解」を乗り越える努力を十分にやってきたか。

 私たちは、今日改めて、「いいかげん変えようよ!」という呼びかけを広く政府と社会に伝え、かつ実践していくことを確認し、その証としてこの集会宣言を採択したいと思います。

 2010年10月16日 集会参加者一同

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