アジア連帯講座のBLOGです
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武力で平和はつくれない----もう一つの日米関係へ
やめさせようアフガン戦争、なくそう普天間基地、つくらせない辺野古新基地
国際共同行動
十月十七日、東京・芝公園23号地で「武力で平和はつくれない--もう一つの日米関係へ やめさせようアフガン戦争、なくそう普天間基地、つくらせない辺野古新基地」国際共同行動が10月「ピースウィーク」2010・東京実行委員会主催で開かれ、六百人が参加した。
米国らによるアフガン攻撃開始から九年目になる今年十月、米国のUNITED for PEACE and JUSTICEなどの平和運動ネットワークの世界的反戦の呼びかけに応えて、十月九日~十七日まで「ピースウィーク」として、米国の平和集会への参加や沖縄普天間基地撤去の街頭シール投票などさまざまな企画を行った。集会はその一貫として企画された。
オープニングに「月桃の花」歌舞団がエイサーを披露し、主催者あいさつをピースボートの野平さんが行った。
「本日の集会は武力で平和はつくれないことを確認し、発信していきたい。アフガン戦争では、いったんやめた兵士に武器を与えている。イラクでは戦争の終結をうたっているが、戦争を民間組織に委託して継続しようとしている。さらに、尖閣諸島問題では、日米同盟の範囲が及ぶところだと日米政府はしているが、中国では反日デモが再び起こっている。普天間基地の閉鎖、辺野古に新基地を作らない。日米安保ではなく、友好的な日米関係を築いていくことが重要だ」。
「本日の行動は国際同時行動として世界十カ国で取り組まれ、日本国では福岡、岡山、藤枝(静岡県)で集会が行われている。国際的な反戦集会の意義を確認しよう。そして十五カ所で辺野古新基地賛成か反対かでシール投票を行った。その結果、賛成四百十七、反対三千、分からない七百三十八だった。七割以上が
反対であった。沖縄の闘いに連帯していこう」。
次にスピーチに移った。最初に、星川淳さん(グリーンピース・ジャパン事務局長)が「日本では武力で平和はつくれないというのが常識だ。それは先の戦争で国と国との対立を力で解決することができないことを学んだからだ。それを過去の歴史に戻そう、戻そうという政治などの動きがある。われわれは人類共通の利益で、戦争を繰り返さない、地球全体をどうしたらよくすることができるのか、次を示していかなければならない」と語った。
長谷部貴俊さん(JVCアフガニスタン現地代表)が、アフガン現地情勢を報告した(別掲)。続いて、エミリー・マグローンさん。エミリーさんは、今年一月、US for OKINAWAを立ち上げ、沖縄米軍基地の縮小と撤廃を求め、日本人とともに活動する在日外国人のネットワークとして活動している。
「イラク、アフガン戦争に最初から反対していたが、その戦争で使われる外国の基地がどのようになっているのかを知らなかった。沖縄の二〇%が米軍基地であることを知って、普天間、嘉手納基地を訪れた。アメリカでは都市の近くには基地は存在しない。沖縄の住民の被害を知って愕然としたことは一生忘れえない。普天間基地は返還すべきで、土地は住民に返すべきだ」。
「辺野古の海は生物が密集していて、沖縄にしかいない生物がたくさんいる。希少生物のジュゴンが生息している。環境破壊など人間の安全保障への脅威が増えている。軍事基地は自然を破壊し、環境にやさしい資金を使いつくしている」。
「伊波さんの県知事選での勝利をかちとろう。そして、軍事基地を自然保護センターにしよう」。
福島みずほ社民党党首が「防衛相が武器輸出三原則の見直しを言い出している。菅首相は一応、三原則堅持を言っているが、年内に防衛大綱を出すとしている。そこでこの三原則を骨抜きにする内容が含まれるかもしれない。きわめて重要な課題だ。そして山口県の上関原発阻止行動が重大な局面に入っている。武器と原発輸出を景気浮揚の目玉としようとしている。こんな政策をやめさせよう。最後に、沖縄県知事選で伊波さんの勝利を」と訴えた。
次に、米国ピークアクションからの連帯メッセージの紹介と米大使館への申し入れ声明が読み上げられ確認された。パレードは芝公園からアメリカ大使館のある虎ノ門を通り、六本木まで行われた。
(M)
JVC長谷部貴俊さんの報告から
私たちがいるジャララバードでも事務所のすぐ近くでも爆撃音がするように
なった。状況は悪くなっている。この一年で民間人が二千四百人亡くなってい
る。例えば、米兵が夜中に来て、十代の男の子どもを外に出して射殺した。ゲリ
ラでも何でもない人たちがこんな目にあっている話をたくさん聞いている。オバ
マ大統領はこれからも米軍の増派をしようとしている。
現地の人はずーっと戦っている。もう戦争はこりごりだと言っている。暮らし
もたいへんだ。医療や教育も崩壊している。だから私たちは支援活動をしてい
る。子ども貧血や女性も病気に罹っている。五歳以下の五人に一人が死んでい
る。それも下痢などの単純な病気だ。
何をしたらよいのだろうか。日本は米国との関係が大切だとインド洋給油など
米軍の支援を行っていた。しかし、アフガンで何が起きているのか知らない。今
後、日本が行うべきことは第一に、タリバンとの和解の仲介をすることだ。日本
は加害者であるが陸上に軍隊を派遣していないので、良いイメージをもたれてい
るからだ。タリバンがカブールにきて、アフガン政府との対話が始まっている。
第二に、人々の暮らしを支援すること。その支援は軍事と政治にリンクしてい
ないことが重要だ。普天間基地移転問題で明らかにように、米政府一辺倒で軍事
同盟ではなくて、人々の信頼を勝ち取る援助だ。(文責編集部)
やめさせようアフガン戦争、なくそう普天間基地、つくらせない辺野古新基地
国際共同行動
十月十七日、東京・芝公園23号地で「武力で平和はつくれない--もう一つの日米関係へ やめさせようアフガン戦争、なくそう普天間基地、つくらせない辺野古新基地」国際共同行動が10月「ピースウィーク」2010・東京実行委員会主催で開かれ、六百人が参加した。
米国らによるアフガン攻撃開始から九年目になる今年十月、米国のUNITED for PEACE and JUSTICEなどの平和運動ネットワークの世界的反戦の呼びかけに応えて、十月九日~十七日まで「ピースウィーク」として、米国の平和集会への参加や沖縄普天間基地撤去の街頭シール投票などさまざまな企画を行った。集会はその一貫として企画された。
オープニングに「月桃の花」歌舞団がエイサーを披露し、主催者あいさつをピースボートの野平さんが行った。
「本日の集会は武力で平和はつくれないことを確認し、発信していきたい。アフガン戦争では、いったんやめた兵士に武器を与えている。イラクでは戦争の終結をうたっているが、戦争を民間組織に委託して継続しようとしている。さらに、尖閣諸島問題では、日米同盟の範囲が及ぶところだと日米政府はしているが、中国では反日デモが再び起こっている。普天間基地の閉鎖、辺野古に新基地を作らない。日米安保ではなく、友好的な日米関係を築いていくことが重要だ」。
「本日の行動は国際同時行動として世界十カ国で取り組まれ、日本国では福岡、岡山、藤枝(静岡県)で集会が行われている。国際的な反戦集会の意義を確認しよう。そして十五カ所で辺野古新基地賛成か反対かでシール投票を行った。その結果、賛成四百十七、反対三千、分からない七百三十八だった。七割以上が
反対であった。沖縄の闘いに連帯していこう」。
次にスピーチに移った。最初に、星川淳さん(グリーンピース・ジャパン事務局長)が「日本では武力で平和はつくれないというのが常識だ。それは先の戦争で国と国との対立を力で解決することができないことを学んだからだ。それを過去の歴史に戻そう、戻そうという政治などの動きがある。われわれは人類共通の利益で、戦争を繰り返さない、地球全体をどうしたらよくすることができるのか、次を示していかなければならない」と語った。
長谷部貴俊さん(JVCアフガニスタン現地代表)が、アフガン現地情勢を報告した(別掲)。続いて、エミリー・マグローンさん。エミリーさんは、今年一月、US for OKINAWAを立ち上げ、沖縄米軍基地の縮小と撤廃を求め、日本人とともに活動する在日外国人のネットワークとして活動している。
「イラク、アフガン戦争に最初から反対していたが、その戦争で使われる外国の基地がどのようになっているのかを知らなかった。沖縄の二〇%が米軍基地であることを知って、普天間、嘉手納基地を訪れた。アメリカでは都市の近くには基地は存在しない。沖縄の住民の被害を知って愕然としたことは一生忘れえない。普天間基地は返還すべきで、土地は住民に返すべきだ」。
「辺野古の海は生物が密集していて、沖縄にしかいない生物がたくさんいる。希少生物のジュゴンが生息している。環境破壊など人間の安全保障への脅威が増えている。軍事基地は自然を破壊し、環境にやさしい資金を使いつくしている」。
「伊波さんの県知事選での勝利をかちとろう。そして、軍事基地を自然保護センターにしよう」。
福島みずほ社民党党首が「防衛相が武器輸出三原則の見直しを言い出している。菅首相は一応、三原則堅持を言っているが、年内に防衛大綱を出すとしている。そこでこの三原則を骨抜きにする内容が含まれるかもしれない。きわめて重要な課題だ。そして山口県の上関原発阻止行動が重大な局面に入っている。武器と原発輸出を景気浮揚の目玉としようとしている。こんな政策をやめさせよう。最後に、沖縄県知事選で伊波さんの勝利を」と訴えた。
次に、米国ピークアクションからの連帯メッセージの紹介と米大使館への申し入れ声明が読み上げられ確認された。パレードは芝公園からアメリカ大使館のある虎ノ門を通り、六本木まで行われた。
(M)
JVC長谷部貴俊さんの報告から
私たちがいるジャララバードでも事務所のすぐ近くでも爆撃音がするように
なった。状況は悪くなっている。この一年で民間人が二千四百人亡くなってい
る。例えば、米兵が夜中に来て、十代の男の子どもを外に出して射殺した。ゲリ
ラでも何でもない人たちがこんな目にあっている話をたくさん聞いている。オバ
マ大統領はこれからも米軍の増派をしようとしている。
現地の人はずーっと戦っている。もう戦争はこりごりだと言っている。暮らし
もたいへんだ。医療や教育も崩壊している。だから私たちは支援活動をしてい
る。子ども貧血や女性も病気に罹っている。五歳以下の五人に一人が死んでい
る。それも下痢などの単純な病気だ。
何をしたらよいのだろうか。日本は米国との関係が大切だとインド洋給油など
米軍の支援を行っていた。しかし、アフガンで何が起きているのか知らない。今
後、日本が行うべきことは第一に、タリバンとの和解の仲介をすることだ。日本
は加害者であるが陸上に軍隊を派遣していないので、良いイメージをもたれてい
るからだ。タリバンがカブールにきて、アフガン政府との対話が始まっている。
第二に、人々の暮らしを支援すること。その支援は軍事と政治にリンクしてい
ないことが重要だ。普天間基地移転問題で明らかにように、米政府一辺倒で軍事
同盟ではなくて、人々の信頼を勝ち取る援助だ。(文責編集部)
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