７・７ 公開講座を開催しました

公開講座、「 日本マクドナルドに見るサラリーマン社会の崩壊 本日より
『時間外・退職金』なし　Never-Ending Working Life」が本日開催されました。多数のご参加ありがとうございました。（席がたりず、申し訳ありませんでした）

講師の田中さんからはアメリカの本部主導によるマクドナルド内の過酷な労働環境、利益を出すために労働者の賃金はもちろん、福利厚生までもけずる実態が報告されました。

１００円マックや、「２４時間マック」、可愛らしい（？）キャラクターによってテレビなどで
ガンガンＣＭを打っている“マック”ですが、働いている人にとっては早朝から深夜まで
の勤務が強制され、「管理職」であるとして残業代もつかない、など世間のイメージと
は裏腹の世界です。

日本マクドナルドでは定年制の廃止や４０１Ｋ（企業年金を労働者の「自己責任」
によって株式などで運用する）導入などがすすんでいます。しかし、これは単に
マクドナルドだけの話ではなく、ホワイトカラー・エグゼンプションなど財界、政府
全体ですすめている労働者への攻撃の一環だ、と田中さんから報告がありました。

後半の質疑応答の時間には、会場から自分の職場実態の報告が相次ぎ、「週６０
時間の残業があるが、実質サービス残業の人もいる。組合は“残業を出す労働者が悪い”
という姿勢だ」「休日が３ヶ月なかった。残業代もでない」といった発言がありました。

経済のグローバル化にともない雇用の破壊、生活の破壊がすすんでいるにもかかわらず、
労働者を守るべき労働組合が上手く機能せず、なかなか反撃できない情況があります。
一人からでも、同じように疑問、怒り、悩みを抱えている人と団結して闘いをはじめることの
必要性を感じさせる講座でした。

（Ｈ）