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主催は、日弁連。参加者は、約200人。
司会は、角田由紀子さん(日弁連両性の平等に関する委員会副委員長)。
角田さんには、過日、アジ連で「性差別と暴力」というテーマで講師をしていただいた。ご挨拶しておきました。


さて、キャサリン・マッキノンさんの講演は、米公民権、国際人権法をとりあげながら形式的平等論の歴史と現在を批判。 

とくに日本の形式的平等論批判として、憲法14条「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」をとりあげ、「こういった文言にもかかわらず、性差別など不平等が再生産されてきた」ことを批判した。 

さらに、「日本の性的いやがらせ法律に心配しています」と強調し(改正均等法のこと)、「性差別の問題であるにもかかわらず、裁判所はそのように認識していない。雇用契約違反という認識となってしまっている。性差別問題であるという認識がなければ、勝訴であっても、社会的変化を作り出すことはできない」と結論づけた。 

そのうえで「法律を作り変えていくめに新たな力学を作り出していくこと。男女間の平等を認識し、真の平等が必要なんだと認識する法律体系へと作り変えていくイニシアチブが必要だ」と訴えた。 


今後の課題としては、「女性が社会変革の手段として法をどのように活用してきたか。また,法がどのように女性抑圧の手段でもあったかを掘り下げていくことが必要だ」と問題提起した。 

(Y)


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感想 本日のマッキノン講演では、ジェンダーの問題を男か女かという二分法的発想の範ちゅうを突き抜けて提起しなかった。つまり、同性愛者の権利、性同一性障害、性転換と法的権利等の問題についてのアプローチをしなかった。おそらく、こういった面も含めて網羅して今後、考察していくことが重要だと感じた。

 

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