【オーストラリア】地球温暖化に反対して全国60ヶ所で15万人が同時行動

シドニー


11月11日、連邦議会選挙を二週間後に控えたオーストラリアでは、「次の選挙では遅すぎる。温暖化対策の早急で根本的な対策を」「すべての政党・候補者に温暖化問題を突きつける」として、WALK AGAINST WARMING(温暖化に反対するウォーク-WAW)が、全国60ヶ所の同時行動として実施された。この行動には、のべ15万人が参加した。

 WAWの発表で、主要都市の参加人数は以下のとおり。 

メルボルン　 50 000
 シドニー　　 30 000
キャンベラ    　9 000
アデレード　 　6 000
ブリズベーン    4 000
ホーバート     　2 500

 メルボルン

ケアンズ


このアクションは、日本によくある政府主導、あるいは政府と「NGO」が一体になった「環境イベント」などではない。そうではなくて、明確に「石炭、あるいは原子力の代替エネルギーの拒否」を打ち出し、「国中の個人が温室効果ガス削減に協力しても限界がある。私たちは政治指導者を動かし、政府・産業・地域を変革することで気候変動を止めよう」を趣旨に開催された。

 このアクションには、9月の反APEC行動に続いて、社会主義派青年組織:RESISTANCE（レジスタンス）を先頭に、Socialist Alliance（社会主義者連合）が多大な貢献を果たした。社会主義派はこのウォークを"Don't Change the Climate! Change the System!"（気候でなくシステムを変えよう！）、"Make Capitalism History"（資本主義を歴史にしてしまおう）、"Nuclear? No Thanx"（原子力はゴメンだ）などの主張を掲げて、オーストラリア全国で歩いた。（F）

キャンベラ


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