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現在、欧米のメディアではイスラエルあるいはアメリカによるイランへの空爆あるいはミサイル攻撃の可能性と危機が大きなトピックとなっている。


stop war on iran

アメリカとEU諸国およびイスラエルは、イランの「核保有」を口実とした圧力を強めているが、前提としてアメリカやイスラエルなどの「核大国」が、小国に核の保有を禁ずる道義的な大義などあるはずがないのである。この「矛盾」こそが、戦争の危機を加速させる。

そして、挑発的な言動を繰り返すイランのアハマディネジャド大統領だが、「イランの核兵器保有計画」は確定した事実ではない。ここで思い出されるのは、存在しない「大量破壊兵器の保有」をでっち上げイラク侵略戦争を実行したブッシュ政権の手口である。

以下、参考資料として、アメリカのイラン攻撃に反対する反戦ネットワークであるStop War On Iran.orgの緊急行動の呼びかけを翻訳・転載する。

::::::::::::::::::::::::::::::


ニューヨークでの大衆的マーチを
http://stopwaroniran.org/aug2.html

日時:8月2日(土)12時
場所:タイムズ・スクエア

全国・全世界のオルガナイザーと活動家へのアピール

8月2~3日の週末に、皆さんの地域で「ストップ・イランへの戦争」抗議行動を組織できるのなら、できるだけ早く知らせてください。皆さんの行動予定をリストに加えます。


●米国はもう一つの戦争を始めるのか?

 米国のイラクとアフガニスタン占領は、当地の民衆によって憎悪の的となっている。この戦争は自国でも支持されておらず、国内経済を破局に陥らせている。しかしブッシュ政権は撤退ではなく、別の戦争を準備している。次はイランに対してだ。こうしたことを止めなければならない。

●イランへの攻撃がエスカレートしている

 6月4日、ジョージ・ブッシュとイスラエルのエフド・オルメルト首相は、イランを「平和への脅威」と呼んだ。2日前、ペンタゴンの代理人として活動しているイスラエルは、米国製の新型戦闘機を使った大規模な軍事演習を行った。メディアはそれをイランの核施設への攻撃のための「予行演習」と呼んでいる。米国の圧力の下で、EUは6月23日にイランへの制裁措置を発表した。米国がイランに対するいっそうの制裁、さらには封鎖をも行う法案が議会に提出されている。

●イランの「脅威」は悪い冗談だ

 イランの「核の脅威」は、イラクでの戦争を正当化するために使われた「大量破壊兵器」というブッシュの主張と同様の悪い冗談にすぎない。イランの核施設を査察した国際原子力エネルギー機関(IAEA)は、イランには核兵器計画はなく、石油が枯渇した時に備えて原発開発を行っている、と述べている。ワシントンの十六の上級スパイ機関でさえ、イランは核兵器テクノロジーを保有していないとの共同声明を発表した!
 米国とイスラエルこそ真の核の危険である。ペンタゴンは、イランに狙いをつけて、ペルシア湾・アラビア海に巨大な核装備能力を持った海軍部隊を配置している。中東におけるペンタゴンの代理人であるイスラエルは、200に達する核弾頭を保有し、核不拡散条約に署名していない。イランは署名しているのだ。

●戦争は米国経済にとって打撃だ

 数十億ドルもが戦争に使われている一方で、国内の失業率はこの23年間で最高になっている。家屋の抵当流れ処分と立ち退きが増大している。石油と食料の価格は高騰している。状況が多くの人びとにとって悲惨きわまるものになっている中で、ワシントンは国内の社会計画を削減し続けている。米国の新しい戦争は、いっそうの苦しみをもたらすだけだ。

●私たちがいま行動することで、違った事態を作りだせる

 この夏は抗議行動を呼びかけるにはむずかしい時だ。八月の議会休会期間は、誰にも反対されずにイランへの攻撃を行う機会をホワイトハウスに与える。私たちはこんなことをやらせてはならない! 反戦運動と社会変革のためのあらゆる運動から、宗教組織、草の根組織まで、労働組合から学校まで、共に「イランへの戦争反対! 米国はイラクから撤退せよ! 戦争ではなく人間として必要なことのためにカネを使え!」と要求しよう。

 この呼びかけは、2006年3月以来、イランへの新たな戦争を止めるために闘ってきた、幾千もの憂慮する人びとと組織のネットワークである「StopWarOnIran.org 」によって行われている。

さあ、今すぐ行動しよう。

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