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 6月28日、「SHUT DOWN!貧困と環境破壊のG8サミット」集会(主催・実行委員会)が都内で行われ、約五百人近くが参加した。集会の前段では、G8サミットを多面的に批判、分析する八分科会が行われた。

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 集会は主催者挨拶から始まり、「呼んでもいないのに勝手にやってくるG8に対抗アクションを準備してきた。たった八カ国で密室で世界のことを決めてしまおうという集まりです。そこから生み出されるものは、新自由主義経済政策、原子力の増強、対テロ戦争、抑圧と社会保障の切り捨てです。私たちは生活を営む視点から人権、平等、民主主義、社会的公正の観点からG8に異議を唱え、新たな世界に向かって知恵を絞っていきたい」と呼びかけた。

 「各地のG8対抗アクション報告」では、神戸環境大臣会合(5月24日)と新潟労働大臣会合への行動に参加した仲間たちからアピールが行われた。山浦さん(日本消費者連盟)は、「環境大臣会合では温暖化対策のために原子力発電が有効などと業界にとって有利な対案しか出ていなことが明らかになった。こんな会合に対抗して市民のための環境サミットが行われ、リレー形式による提案と論議が展開された」ことを紹介した。

 続いて労働大臣会合対抗アクションに参加した北島さん(フリーター全般労組)が労働と環境問題について問題提起、活動を報告した。

8分科会の報告

 次に、以下の分科会から論点・論議・課題について報告が行われた。
●「貧困と不安定雇用と社会的排除はもうたくさんだ!反G8東京行動」(主催・G8サミットを問う連絡会貧困労働WG)
●「非正規の仕事に正当な評価を!」(主催・均等待遇アクション21、CAWネット・ジャパン)
●「生命特許」(主催・聖コロンバン会)
●「私たちの税金が貧困を作る│アジア・アフリカの債務問題」(主催・聖コロンバン会、アジア太平洋資料センター、ATTAC Japan(首都圏)、債務と貧困を考えるジュビリー九州、ジュビリーサウス)
●「生活の営みを破壊する『軍事化』を許すのか?」(主催・アジア女性資料センター、新しい反安保行動をつくる実行委員会、ピープルズ・プラン研究所)
●「公共サービスと労働運動の再生」(主催・ATTAC Japan〈首都圏)公共サービス研究会)
●「自由貿易が食料危機を招く!」(脱WTO/FTA草の根キャンペーン)
●「対テロ治安弾圧と戦争協力体制を問う」(主催・戦争協力を許さない東京ネットワーク)

 北海道の仲間から現地のG8サミット対抗アクションの取り組み報告、七月四日~九日にわたる諸企画・行動への参加を呼びかけた。

スーザン・ジョージさんの講演

 全体会のメインスピーカーであるスーザン・ジョージさん(仏・反グローバリズム運動活動家)の講演が行われた(別掲)。テーマは、「G8サミットの何が問題なのか」。彼女は、この日の講演を皮切りに諸メディア、大学、7.4札幌フォーラムなどでG8サミットを批判するアピールを行う予定だ。なお彼女は、午前七時に成田空港に到着したが、入管は不当な「調査」を四時間にわたって強行した。断固抗議し、集会に駆け付けたのだった。

 北海道のNGOフォーラムの活動の紹介と呼びかけ。最後に明日のオルタナティブサウンドデモへの参加が呼びかけられた。(Y)

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スーザン・ジョージさんの講演
テーマ「G8サミットの何が問題なのか」 (要旨)
 

G8は違法・不当な存在だ

 G8は、不当な存在であり、自らがリーダーだと名乗っている人たちの集まりです。

地球の人口のわずか14%を代表しているにすぎない。そのリーダーたちは、なるほど自分たちの国で選挙で選ばれたかもしれないが、世界を支配するような役割に選ばれたわけではありません。

 このリーダーたちは、自分たちの国においても正当に国民を代表していないということが、ジョージ・ブッシュ、ブラウン首相、サルコジ大統領、福田首相が国民に人気がないことで明らかです。

 G8に集まっている国は、世界の軍事支出の四分の三を占めています。世界経済の産出額の三分の二を占めています。そういう力を維持したいと考えています。彼らの存在は、非常に違法な存在であり、非民主主義的な存在です。

 皆さんは、G8コミュニケ全文を読んだことがありますか。四百~五百人いると思いますが、たった一人です。これには理由があります。コミュニケは、全くおもしろくないからです。

 G8の人たちは、一度も予測できたことがありません。フランスには格言があって「政治、統治は予見することである」と言われています。G8の人たちは予見することができないのに自分たちは統治できると思っています。彼らは気候変動を予測できませんでした。また、一九九〇年代後半、主にアジア諸国を襲った最初の金融危機に対しても予見することができませんでした。

G8には気候変動・金融危機など解決ができない

 現在、私たちが目の前にしている金融危機についても、彼らは予見することができませんでした。今になって二〇〇七年のハイリゲンナム・サミットで気候変動の問題について認識しました。

 私もエコロジーの危機について気付くのが遅かったけれども、最初の著作を一九八八年に出しました。すべての人が知っているようなことを二十年前に言ってました。

 またATTACをはじめ多くのグループが世界の金融問題についてなんとかしなければならないと言ってました。

 しかしG8諸国は、この2二十年間、金融を規制するのではなくて緩和することを続けました。その結果が、どこまで続くかわからない、第二次大戦後、最も深い金融危機を前にしています。

 G8は、現在直面している食糧危機についても一切やってきませんでした。これまで貧困だった人に加えて一億人以上の人が貧困層になりました。この食糧危機に対する彼らの解決策は、食糧を作るための土地をバイオ燃料のために使うことでした。これは環境に対しても有害です。

 このようなことから、私たちは、この人たちを信じていいのでしょうか。金融危機が突然、議題になるまで十年以上も闘わなければなりませんでした。

 債務問題について。ジュビリーの運動をやってきた人たちによって、一九九九年に初めてサミットで議題となりました。バーミンガムで開かれたG8の会議において、最も貧困な国の債務を帳消しにして負担をなくすことを約束しました。それから十年たっていますけども、彼らは約束をいまだに守っていません。このように約束を守らない人たちをどのように信用することができるでしょうか。

 二〇〇五年、イギリで開かれたサミットでは、アフリカへの援助を増やすと約束しました。しかし、それ以降の援助は減っています。

 二〇〇八年のサミットで一つだけいいことがあります。それはジョージ・ブッシュにとって最後のサミットになるからです。私たちの目的は、今回のG8を最後のG8にすることです。サミットは、勝手にいろんな会議が開かれ、大量の警備を投入してやられています。

 G8のプロセスは、相互に招待し合っているが、これは自分たちのコミュニティーがどれだけ豊かであるかを誇示するために取られている習慣です。サミットは、そういう小さなコミュニティーが招待し合い、大きくなっていく可能性があります。

社会運動の対案

 これに対する私の提案は、簡単です。G8は出ていけ。誠実に考える人が解決策を提案すべきだ。各国で発展している様々な社会運動は、重要な解決策を提案して来ました。一九九九年のシアトルでのWTO反対運動から始まったということです。歴史的尺度からすれば短い期間だが、その中であるべき国際システムについて非常に豊かな提案をしてきました。G8のような非民主的な機構ではなくて、民主的な方法によって作られる団体です。

 解決しなければならない問題は、一つの国だけではなくてもっと大きな地域、地球全体にわたって解決されなければならない問題です。世界的な規模で解決しなければならない問題について国際的な規模での民主主義が必要とされています。

 私たちは非常に重要な課題に直面しています。温室効果ガスを一九九〇年を基準にして百%減らさなければならない。

 さらに世界の多くの地域で襲っている飢餓の危機が食糧の投機によってもたらされていることを知ってます。つまり、国際的な投機基金が、不動産に対する投資バブルがはじけた結果、そこに回っていた投機基金が食糧に回っています。その結果、投機の基金が食糧の先物市場に流れ、食糧の価格が上昇することになっています。

 私たちは、国際的な課税システムを通じて債務の帳消し、タックスヘイブンの廃止(金持ち、大企業が税金を払わなくてもいいシステム)をめざしています。これらは現時的であり、実現していく方法もすでに明らかにしています。つまり、私たちは誠実に考えているが、彼らはそうではないと言えると思います。

さらに勝利に向かって進んでいこう

 私は数年間言ってきましたが、G8の会合に対して笑おうじゃないかと。すべての文化の中には、それぞれのユーモアのセンスがあります。これをG8に対しても行おうじゃありませんか。まじめな政策という観点から言えば、G8の人たちは全く「無能力」です。日本の人たちはお互いに尊重し合うということを知っていますが、このG8についてだけは例外にしようではありませんか。

 私たちの強みは何か。多くの人々が私たちを信じています。考え方、理論においても優位にあります。エネルギーも一杯あります。多くのイベントが札幌でも行われます。たくさんの若い人たちも運動に参加しています。1980年代のころには、社会的運動に若い人たちが参加するということはあまりありませんでした。それに比べれば若い人たちが運動に戻ってきています。

 私たちはいくつかの勝利を経験しました。WTOが挫折し、二年間に渡って進展がないことに対して、確かに私たちは貢献しました。IMFを信用しないということについても、いくつかの貢献をしました。世界銀行の面目を潰すということについても貢献してきました。新自由主義的資本主義に対する批判、大学の中でも、メディアの中でも、影響力を持つようになりました。

 また、私たちは様々な運動の連合、あるいは連携を作ることにおいても前進してきました。まだまだ発展しなければならないわけですけれども、この場に集まっている人たちが共通の目的で集まってきていることは非常に素晴らしいことだと思います。つまり運動の中味は、様々な運動があり、構成され、発展していくということです。

運動を発展させるために問われていること

 一つ注意することがあります。この運動が全体的に非暴力の態度をとり続けることです。私たちは多様な運動の連合を作り、すぐれたアイデア、思想を持ち寄ってメディアにも取り上げられるようになっていますけども。G8は、違法な不当な存在ですけれども、しかし多くのメディアをひきつけます。メディアの注目の中で行われています。

 一つの窓ガラスが割れたら、聴衆が逃げていくという状況にあります。メディアは、そこに注目し、伝えなくなる。具体的な例として、2003年、フランスのエビアンでG8サミットが行われた。八万人の人たちがG8反対のデモをしました。八万人のデモの後ろのほうに、一握りの若い人たちがいました。その人たちがガソリンスタンドの窓を壊す行為をしました。そうするとニューヨークタイムズは、そのことだけを記事にしました。八万人の人たちは、四日間にわたってデモや集会をやったことを知らされるのではなくて、一部の人たちの行為に注目されてしまった。

 ヨーロッパや北米のメディアは、人々が新自由主義に対して抗議することを細々としか報道しない。そういうメディアに絶好の機会を与えることをやらないでほしい。そういうことではなくて、私たちの力、私たちの笑い、私たちの唄、私たちの展望を通じて世界に訴えていく。G8を終わりにする。G8の墓を建てることをやろうではありませんか。

 会場からの質問
 
 ・成田の入管に止められたが、どのような状況でしたか。

 スーザン 入管で止めた理由の一つは、官僚的な手続きがあったと思います。すでに必要な書類は提出しています。反グローバリズム活動家だから止められたのでしょう。そもそも私は非暴力を訴えてきました。さらに、運動の中でブラック・ブロックという人たちを批判してきました。彼らの行為は運動を潰すものだと感じてきました。

 今日の集まりでも数十団体の人々が準備してきたことを知っています。この集まりのために多くの討論があり、準備が行われてきた。多くの人々の中で民主主義的な討論で決められたことを、後から極少数の人々によって、その成果を台無しにしてしまう活動は非民主主義的ですし、G8の非民主主義に対して批判すると同様に、運動の中での非民主主義に批判をしてきました。

 
 ・原油、食糧価格が高騰しているが、その背景には投機マネーが暗躍している。投資家、多国籍企業の民主的規制は、どのようにして可能か。

 スーザン 投資、金融を規制することは非常に重要ですけれども、残念なことですがこの二十五年間やられたことはその反対のことです。規制緩和をやられ、多くの公共サービスが民営化されました。最近、多くの国で起こっている飢餓、飢饉は、規制緩和によって起こったものです。

 一つの例としてニジェールの出来事を取り上げます。世界銀行やIMFは、政府に圧力をかけて様々なセクションを規制緩和させました。ニジェールの酪農家は、ワクチンの価格が上がって、家畜にワクチンを注射することができない状態になった。その結果、家畜が病気になって、全体に広がってしまった。交通機関が民営化され、交通費があがり酪農家たちはやっていけなくなっている。

 民間の銀行に関して言えば、とくにこの十年間、金融機関は次々と複雑な金融商品を作ってきました。二〇〇六年まで金融機関は、年間二〇%利益を出してきました。他の産業の利益率の三倍です。規制しようとすると自分たちでするからいいと拒否します。金融システムに規制を導入する法律下におくということは、社会運動にとって重要な課題です。それは簡単なことではない。政府、金融機関を相手にしているからです。

 ・G8がなくなったらグローバルな問題をどのような組織で解決をしていったらいいのでしょうか。

 スーザン すべての人が参加できる民主主義的なものでなければならない。国連の機能を強化しなければならないし、国連をアメリカの影響から救い出さなければならない。債務帳消しのためのシステム、労働者の権利、環境保全をする機関を作る必要があります。規制は必要であり、世界的にも拡大されるべきです。

 私は近代のソビエト型社会主義に賛成していません。私たちが取るべき道だとは考えていません。現実的なユートピアを目指していきたいと思います。

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