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 2月11日、2・11反「紀元節」行動は、「天皇制の植民地支配責任を追及する 訪韓で幕引きをさせない!」をテーマにしてデモと集会を行った。


▲「天皇訪韓を許さないぞ!」と90人がデモに参加

 「建国記念の日」は、神話をもとに侵略戦争を美化し天皇を賛美する象徴的な日だった戦前の「紀元節」を引きついで1967年に自民党政権が制定した「祝日」だ。政府式典は2006年から中止したが、神社本庁、日本会議などが「紀元節奉祝中央式典」を開催してきた。

 この日も神社本庁内系の「日本の建国を祝う会」は、「建国記念の日 奉祝記念行事 」として原宿で奉祝パレードを強行し、明治神宮会館で渡部昇一(上智大学名誉教授)が「日本の建国と日本人の感性」と題する講演と式典を行っている。街宣右翼らは、日本青年館で紀元節奉祝式典を開催している。とりわけ注意しなければならない天皇主義右翼の動向として2月2日、 外国人地方参政権阻止を軸に「頑張れ日本!全国行動委員会」結成大会を日比谷公会堂で行った。行動委員会の代表は、天皇・戦争賛美の田母神だ。 安倍晋三(元内閣総理大臣)、平沼赳夫(衆議院議員)、日本会議地方議員なども発言している。

 差別・排外主義・レイシスト運動をメインとする主権回復を目指す会、在特会などによる暴力主義的突出も拡大している。この日は、大阪の主権回復を目指す会と在特会が西村修平を報告者にして「反日極左と朝鮮人の横暴から立ち上がった関西 『水曜デモ』粉砕 朝鮮学校の公園不法占拠を総括する」と題する差別・排外主義集会を行い、今後の意志一致を行っている。「従軍慰安婦」・戦後補償運動に対して「反日極左・犯罪左翼」などと規定して暴力主義的挑発を繰り返している。

靖国神社、神保町一帯に反天皇制シュプレヒコール

 鳩山連立政権下による天皇制強化という局面において、天皇主義右翼、レイシストらの動きが活性化しており、右翼との対決は避けて通れない情勢に入っていることを踏まえつつ、共同のスクラムではね返していこう。

 今年は「韓国併合」から百年だ。天皇制の犯罪、戦争責任、アジア・太平洋民衆の戦争犠牲者に対する謝罪と補償を問うことなく、「過去清算」を求める立場から天皇訪韓を求める勢力がある。そもそも「皇室外交」は違憲であり、皇室一族の皇室外交に対して厳しく批判していかなければならない。天皇の「外交元首」化の既成事実化を許してはならない。具体的な動きを一つ一つ批判していくことが求められている。

 西神田公園でデモ出発前の前段集会が行われ、呼びかけ団体の反天皇制運動連絡会、連帯社、国連・憲法問題研究会、労働運動活動者評議会からアピール。

 アジア連帯講座は、「昨年の<天皇即位20年奉祝>に異議あり!え-かげんにせーよ共同行動は、約八ヶ月間にわたる共同行動の蓄積によって、11・12闘争は、首都の国家権力2万人という厳戒体制を許さず、式典抗議のシュプレヒコールをたたきつけることができた。天皇制賛美に抗して大きな風穴を開けた。今年の反天皇闘争のスタートにあたって、国家権力は右翼の妨害行動を利用しながらデモ規制などの妨害を許さないこと。第二は、街宣右翼、主権回復の会、在日特権を許さない市民の会らによる反天皇制運動に対する攻撃を『任務』の一つとして繰り返しているが、右翼の攻撃をはね返していく陣形を構築していくことを確認しよう」と訴えた。

 集会後、デモに移り、靖国神社に向けて、神保町一帯にわたって「建国記念の日」反対!「紀元節」はいらないぞ!天皇の韓国訪問反対!天皇の戦争責任を忘れないぞ! 「皇室外交」反対!のシュプレヒコールを響かせた。天皇主義右翼は、街宣車でデモ妨害を繰り返してきた。都条例違反、道路交通法違反を完璧に繰り返しているにも関わらず、警察権力はやらせ放題の「泳がせ」対応である。権力・右翼が一体となった闘争破壊を糾弾する。

天皇制の戦争・戦後責任清算許さない! 天皇訪韓反対

 デモ終了後、文京区民センターで集会が行われた。

 実行委から基調報告が行われ、1.「紀元節」と右派の動向 2.安保・基地移設問題3.皇訪韓で植民地支配の清算をさせるな 4.排外主義と反天皇天皇制運動について提起した。

 さらに基調の中では右翼らが亡国法だと攻撃する「永住外国人の地方参政権」についても触れ、民主党で検討されている法案に対して「『朝鮮』籍保持者には付与しない方針だという。日本に暮らすどの人にも、あって当然の権利である参政権と思うが、『政治的判断』によって排除されてしまう人たちがいる」と批判するとともに在特会や主権回復を目指す会などの反対派たちの暴力主義的反対運動を糾弾した。そして「さまざまな違いを認め合い、共存していく社会を構築していく努力を、いろいろな観点から行っていかなくてはならない」と呼びかけている。

 「お話」では吉澤文寿さん(日韓会談文書・全面公開を求める会共同代表)が提起し、1.岡田外相訪韓と日韓関係の現状 2.天皇の名による植民地化、植民地支配 3.敗戦後の天皇の植民地責任不問 4.天皇訪韓問題をめぐる諸意見と批判を行った。

 「第44回なくそう!建国記念の日、許すな!靖国国営化 2・11東京集会」からの連帯アピールの紹介。

 発言は、「韓国併合」100年 真の和解・平和・友好を求める2010年運動、新しい反安保行動をつくる実行委員会、「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会、沖縄一坪反戦地主会関東ブロックから行われた。

(Y)

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