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2月23日、立川・反戦ビラ弾圧救援会は、「立川・反戦ビラ入れ裁判 5年目も大がんばり集会」を行い、101人が参加した。

集会は、救援会代表の大沢豊さん(立川市議会議員)の挨拶からはじまった。大沢さんは、この間の沖縄海兵隊員による少女性暴力事件、海上自衛隊イージス艦の漁船破壊と人命軽視を厳しく批判し、立川反戦ビラ裁判無罪判決の勝利をめざそうと訴えた。

 最高裁闘争の現状について救援会は、日本共産党の「赤旗」(07年10月12日)が「反戦ビラ弾圧への陸自情報保全隊の関与を証明する内部文書を暴露」を通して、最高裁に自衛隊と警察の協力による事件化を批判する上告趣意書補充書を提出したことを報告した。さらに、救援会が立川自衛隊宿舎の住民に対してアンケート調査(70通)を行ったところ、二通の回答があり、いずれもビラ配布を「犯罪だと思わない」と明記していることを明らかにした。そのうえで「住民は、イラクは兵に関する多様な意見を『知る権利』を、警察・自衛隊によって一方的に奪われたのである。・・・住民の憲法上の権利をも侵害しており、最高裁は無罪判決を下すべきである」と補充書で結論づけた。

 また、最高裁無罪判決署名15265筆、上申書329通を裁判所に提出し、今後も署名・上申書提出運動への協力を訴えた。 

「日本の公安警察」(講談社新書)の著者である青木理さん(ジャーナリスト)は、「公安警察とは何か」をテーマに講演した。公安警察による自作自演の交番爆破を行った菅生事件(1952年)、共産党国際部長宅盗聴事件(1986年)、微罪逮捕を繰り返したオウム真理教事件などを取り上げ、事件に関与したサクラ・チヨダ・ゼロと称する公安警察の秘密部隊の存在、「尾行、視察、盗聴、盗撮、投入、協力者の獲得・運営」の実態、わざと転び公務執行妨害罪をでっちあげるなど「なんでもあり」の逮捕手法を厳しく批判した。

さらに青木さんは、「公安警察の人員は減少傾向にある。かつてのような強大さは減退しているようにみえる。しかし、交番勤務の制服警官にまで公安警察の役割を広げており、一人一人の市民、様々な市民運動に対する弾圧をねらっている」と指摘した。

 立川反戦ビラ弾圧被告のさっちゃんは、全国から寄せられた上申書を朗読し、無罪判決に向けて反戦歌でアピールした。

続いて、葛飾ビラ弾圧事件被告の荒川康生さん、国家公務員法(政治活動の制限)弾圧事件被告の堀越明男さん、板橋高校卒業式事件被告の藤田勝久さん、世田谷国公法弾圧事件被告の宇治橋眞一さんが裁判闘争の現状と今後の取り組みについて報告した。救援連絡センター、国民救援会が連帯発言を行った。

立川反戦ビラ入れ裁判弁護団と被告三人が決意表明し、無罪判決をかちとるために反戦運動、署名、上申書、社会的アピールなどの取り組みを強化していこうと呼びかけた。最後に集会宣言を採択し、今後の行動を確認した。



解説・ビラ配布弾圧事件と裁判闘争

 

04年2月27日、立川自衛隊官舎に「イラク反戦」ビラを配布したことを理由に立川自衛隊監視テント村のメンバー3人が不当逮捕された。裁判闘争に入り、一審無罪(04年12月)、二審逆転有罪(05年12月)を経て、現在、完全無罪判決をめざして最高裁闘争を展開中だ。被告と立川・反戦ビラ弾圧救援会は、「あの日の悔しさを、怒りを、恐ろしさを忘れることなく、無罪判決を勝ち取るために」、「立川・反戦ビラ入れ裁判 5年目も大がんばり集会」を行った。

 この集会には、藤田さん(板橋高校卒業式事件被告)、堀越さん(国公法弾圧事件被告)、荒川さん(葛飾ビラ弾圧事件)、宇治橋さん(世田谷国公法弾圧事件被告)が参加し、ビラ配布弾圧被告たちが再会し、あらためて力強いスクラムを打ち固めた。〇八年の反弾圧戦線のスタートだ。このステップは、国家権力のビラ配布弾圧を通した治安弾圧体制作りへの強烈な楔である。

04~05年にかけたビラ配布弾圧の政治性格を再度確認しておこう。04年、当時の小泉政権と公安警察は、グローバル派兵大国化とセットである治安弾圧体制の構築をビラ配布弾圧を用意周到に準備し、計画的に強行することを通して実現しようと狙った。2月の立川反戦ビラ弾圧を皮切りに3月には、社会保険庁職員の堀越さんが休日に日本共産党の「赤旗」号外を配布したことを「国家公務員法、人事院規則違反」で不当逮捕し、共産党千代田地区委員会など6カ所を家宅捜索した。
 さらに都立板橋高校卒業式で「日の丸・君が代」強制と都教委を批判する週刊誌コピーを保護者に配布した藤田さんに対して「威力業務妨害罪」だとして在宅起訴攻撃(12月)を強行した。

反弾圧運動の広がりによって立川・反戦ビラ弾圧事件は、一審無罪判決(04年12月16日)を勝ち取った。しかし、12月23日に国家権力は、東京都葛飾区内のマンションで日本共産党の「都議会報告」「区議団だより」を配布していた荒川さんを「住居不法侵入」容疑で不当逮捕した。この弾圧は、明らかに立川反戦ビラ弾圧無罪判決への報復であり、国家権力の意志として弾圧を強行したのである。

05年に入っても権力の暴挙は続いた。9月、世田谷区にある警察職員官舎に「赤旗」号外を配布したとして建造物侵入罪で逮捕された宇治橋さん(厚生労働省職員)を国家公務員法違反で不当起訴した。

このように公安政治警察は、市民運動から共産党までも含めた弾圧シフトを強化していった。だが弾圧に対していずれも反撃の立ち上がりは早く、全国的な反弾圧運動の広がりによって立川反戦ビラ裁判の一審は無罪判決を実現したのである。ところが高裁は05年12月9日、立川反戦ビラ弾圧の一審無罪判決から逆転罰金有罪刑の不当判決を出し、「表現の自由が尊重されるべきものであるとしても、他人の権利を侵害していいことにはならない」などと国家権力防衛のみを目的とした手前勝手な「珍説」をでっち上げ、反戦ビラ・ポスティング規制を支持した。

この逆流は藤田裁判、堀越裁判へと続いた。5月30日、東京地裁は、藤田さんに対して「威力業務妨害罪」だと決めつけ罰金20万円の不当判決を言い渡した。6月29日、地裁は、堀越さんのビラ配布を罰金10万円だとする不当判決を出した。

この不当判決の連続に対して反弾圧運動は、再度、裁判所包囲を強化した。この成果として8月28日、葛飾マンションビラ裁判で地裁無罪判決を勝ち取った。ところがまたしても高裁段階では罰金5万円の不当判決を強行した(07年12月11日)。高裁は、国家権力の意志を忠実に代弁し、自らの国家権力防衛の任務の観点からビラ配布裁判において不当判決を連続して出したのである。この攻撃は、改憲を先取りし、表現の自由に対する集中した圧殺をねらい、その定着化をめざしたものだ。

高裁をはじめたとした司法の反動化を許さず、この攻撃性格を社会的に暴き出し、さらなる包囲を強めていかなければならない。立川反戦ビラ裁判最高裁闘争をはじめビラ配布弾圧裁判闘争に連帯していこう。無罪判決にむけて支援を強めていこう。福田政権と公安政治警察は、G8サミット治安弾圧体制の強化にむけて、「微罪弾圧」、違法捜査・逮捕を駆使しながら反対運動を圧殺しようとしている。国家権力の暴挙を許さず、ビラ配布弾圧裁判闘争の取り組みとセットで反弾圧戦線を強化していこう。(Y)

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