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 8月14日、「ヘイトスピーチは許せない!『行動する保守!?』にどう向き合うか」(主催・実行委員会)が文京区民センターで行われ、202人が参加した。

 4月11日、差別・排外主義を撒き散らし、右翼「市民運動」として街頭に登場している在日特権を許さない市民の会(桜井誠会長)は、埼玉県蕨市で「不法入国・不法残留外国人」追い出しキャンペーンの一環としてフィリピン・カルデロン一家を狙ったデモを強行した。さらに蕨に続いて「外国人参政権」反対デモを京都(6・13)、大阪(7・18)、福岡(7・20)でも行っている。

 この外国人排斥主義者たちの暴挙を許さず、人権侵害に満ちたデモに対する抗議行動を取り組んだ仲間たちが中心となってこの集会が準備されてきた。


 第一部の冒頭は、在特会や主権回復を目指す会などによる外国人排斥デモ、三鷹ロラネット「慰安婦」企画に対する妨害行動などに抗議するDVD上映が行われた。

 続いて、「生きることは犯罪じゃない」in蕨(わらび)行動、外国人排斥を許さない6・13行動(京都)、排外主義によく効く表現行動実行委員会(福岡)、大阪7・18集会の仲間たちによるパネルディスカッション。

 各地での取り組み報告後、次々と問題提起が行われた。

 蕨行動の仲間は、「入管法に違反していたとしても、外国人たちもこの地域で暮らし、働き、さまざまなつながりを築いている。多様な文化や価値観に開かれていることを否定し、切り裂いてしまうのが在特会の連中だ。このような排外主義者たちが「市民運動」として街頭に立ち現れている。この現実をどのように評価していくのか。歴史観、国家観まで含めて対象化していく必要がある。現在の閉塞状況下、自虐的でありながらニヤニヤしながら差別主義言動、野次を飛ばしてくる。放置することはできない」と批判した。

 京都の仲間は、「外国人参政権問題だけではなく、新しく現れた排外主義な動きとして緊急行動を取り組んだ。反戦・入管法・戦後補償問題を取り組む仲間たち、労働運動の仲間たちが駆け付け排外主義デモを包囲することができた。このような行動をしっかりと取り組み、外国人排斥の風潮を許さないのだという強い意志を全国的に示していくことが重要だ」と力強く報告。さらに「外国人参政権断固反対デモは、『全ての外国人に生きる権利を』『私たちに生きる権利を』『人らしく生きられる社会を』のプラカードを掲げて排外主義デモに抗議のシュプレヒコールをたたきつけていった。この成果を確認し、今後の戦後補償、日本軍性奴隷制問題を告発する集会を成功させていきたい」と呼びかけた。

 福岡の仲間は、「在特会らは、日本において人々の生や労働が不安定化し、分断と差別が生じる現実を覆い隠すために『日本人』という人種的なまとまりや『国民としてのプライド』をでっち上げゆく政治に連なるものだ。外国人労働者をさんざんこき使い、不要になったら排除し、犯罪者扱いにしている。改悪入管法と連動している。私たちは労働者として分断を乗り越え、共に自由に生きていくことをめざして行動した。排外主義、ナショナリズムの強まりは楽観できる状況ではない」と指摘した。

 大阪の仲間は、「在特会は、福岡の直前に大阪で排外主義デモを強行した。大阪の闘う仲間たちは緊急行動だったが、こんな連中は絶対に許せないと集まってくれた。集会は『君が代』を唄って始めていたが、デモ出発まで時間があったらしく間がもたないようだった。どう見てもネットに載せるためにやっているようなふざけた取り組みでしかなかった。今後も監視を強め、街頭登場を許さない取り組みをしていこう」と発言した。

 報告後、パネラー、参加者で討論。さらに第二部のリレートークも含めて在特会が

 1.国策としての排外主義と連動していること
 2.女性差別主義に貫かれており
 3.人種差別撤廃条約違反団体であり
 4.ジェンダーフリーバッシング、反DV法、家族主義

であることなどが指摘された。参加者全体で評価、構え方について論議を深めていった。(Y)

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