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オバマ米大統領訪日一週間程前から、警察が首都圏は主要駅ターミナルを中心に、「対テロ警戒」を名目に厳しい監視・尋問・検問体制を敷く異様な「人権侵害」状況が作り出された。そんな中、オバマが11月13日に訪日するにあたり、11月12日、WORLD PEACE NOWは米大使館へ申し入れ・パフォーマンス行動を行った。

WPNの高田健さんが司会を務め、申し入れの主旨を次のように述べた。
オバマ米大統領へ「全面的な核軍縮を」「アフガン戦争の終結を」「パレスチナ・中東に公正で永続的な平和を」「沖縄から米軍基地の撤去を」「対話と交渉による朝鮮半島の平和の実現を」――要望する。

続いて参加した団体の仲間たちが次々にアピールした。日本山妙法寺は「沖縄での反基地行動に参加してきた。沖縄の米軍基地キャンプハンセンでは毎日実弾訓練が行われている。これをなくしていかなければならない。アメリカ軍内で銃乱射事件が起きた。全世界中の戦争をやめろ」と訴えた。

憲法を生かす会は「オバマがノーベル平和賞をもらったのに違和感を覚えた。オバマは具体的行動を起こし成果を挙げていないからだ。オバマは軍縮を一度も言っていない。危ない普天間基地は即時に閉鎖、新基地はいらない。オバマは新基地建設をあきらめていない。民主党は基地の見直しを公約して政権についた。鳩山政権が問われている。2001年のアフガン戦争以来、私たちは『武力で平和はつくれない』と訴えてきた。オバマはアフガンへ軍隊の増派をしている。これは平和に逆行している」とオバマの政策を批判した。

 キリスト者平和ネットは「沖縄のキリスト者からも怒りが起きている。県民の声は、基地はいらないだ。歴史を振り返ると、天皇制の存続と引き換えに沖縄を米軍政の下においやった。いま、予算の仕分けが行われているが、軍事費こそ削減すべきだ。憲法九条がいかに日本の平和を守っているか。軍隊はいらない、基地はいらない」と語った。

 この後、オバマ米大統領の仮面を被った仲間に対して、WPNの要望書を読み上げ、「市民ノーベル平和賞」の賞状とメダルを授与し、オバマがそれを受けるパフォーマンスを行った。次に、代表団がアメリカ大使館へ様々な団体の申し入れ書を届けに出かけた。残ったノーベース・ノーレイプ女たちの会や許すな憲法改悪!市民連絡会の仲間が、当初米大使館が今回、直接の申し入れ書の受け取りを拒否し郵送するように強要した経過を明らかにし、ブッシュ政権の時代さえなかったこうした、民主主義を否定する態度を厳しく批判した。申し入れ代表団が戻ったところで、全員で米大使館に向けて、「軍事ではなく、平和を」「基地の撤去を」を訴えて行動を終えた。

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