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北中城村・海兵隊基地司令部前で300人が抗議集会(2月12日-QAB)

報道されているように一昨日の2月10日夜、沖縄県北谷(ちゃたん)町において米兵によるレイプ事件が発生した。被害者は14歳の少女だ。逮捕されたタイロン・ハドナット二等軍曹は「キスは迫ったが、レイプはしていない」(!)などと言い訳にもならない「言い訳」をして、容疑を否認している。

1995年の米兵3名による小学生への暴行事件がクローズアップされるが、この事件だけにとどまらず沖縄の人々は基地と軍隊による不当な支配と暴力に恒常的にさらされてきたのである。

                     

折りしも同じ日、山口県岩国市では米艦載機移駐を実質的争点とした市長選の投開票が行われ、1700票あまりの僅差で「移転容認派」の候補が当選したが、移転そのものには反対の市民はまだ多い。基地のあるかぎりこうした軍隊による暴力はなくならない。

日米安保体制の矛盾がもっともいびつな形で女性や子供へ向かっている。これは沖縄だけの問題ではない。沖縄に基地の矛盾を押し付け、アメリカとの軍事的一体化を推し進める「本土」の問題である。

 沖縄の基地・軍隊を許さない行動する女たちの会が声明を発表しているので以下に紹介する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



アメリカ合衆国ブッシュ大統領 殿
在沖米総領事 殿
在沖米四軍調整官 殿

海兵隊所属兵士による少女への性暴力に抗議し
軍隊の撤退を求める要求書
 



基地・軍隊の駐留を強いられている私たち沖縄県民・女性は、2月10日、またしても米兵による悪質な事件が起こったことに、強い憤りを覚えます。

基地・軍隊が存在するゆえに、女性・子どもたちが安心して暮らせない沖縄の状況が、62年も続いています。

今回の事件が連休の最中で市民の楽しむ場から連れ出されたということは、軍隊の存在によって県民の生活の場がいかに暴力と隣りあわせ、危険であるかを物語っています。しかも加害者の海兵隊員(キャンプ・コートニー所属)は、基地の外、住民地域に居住していました。どうして、米軍兵士がいつでも自由に、県民の生活地域に入ってくることが許されるのでしょうか。なぜ、子ども・女性が安心して生きられる環境が大事にされないのでしょうか。被害に遭った少女の恐怖、父母の悲しみと怒り、さらに地域の人々が受けた衝撃と不安は、計り知れないものがあります。

事件が起きるたびに米軍から繰り返し発せられる「綱紀粛正」の約束。しかし、それがいかに実態を伴わないものであるか、過去においても、アメリカ独立記念日など米軍の休日において米兵の暴力が弱い少女たちに向けられてきました。

今回の事件の背後に、被害を訴えられない女性や子どもがいることを忘れてはいけません。私たちは「軍隊は構造的暴力組織であり、地域においても、また国家間においても真の安全は保障しない」という立場から、暴力をなくすために軍隊の撤退をもとめます。

そして私たちは、以下のことを求めます。

一、暴力を受けた児童、生徒への精神的ケアーを充分に行うこと。
一、被害を受けた少女への謝罪と補償、加害米兵の厳正なる処罰を行うこと。
一、基地外に居住する米兵に対する行動の管理および規制を行うこと。
一、日米軍事再編は、沖縄の基地のさらなる強化にほかならない。沖縄の全ての基地・軍隊の撤退を求める。

2008年2月12日

基地・軍隊を許さない行動する女たちの会
共同代表 高里鈴代 糸数慶子
900-0015 那覇市久茂地3-29-41-402
TEL/FAX   098-864-1539

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