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11月21日、京品ホテル闘争の「リーマンに負けず働き続けよう!廃業・解雇反対、自主営業30日集会」が打ち抜かれた。
今年5月、ホテル(京浜実業)社長から「会社を解散してここをがらんどう状態にして売却。10月20日まで雇用するが従業員は全員解雇する。買い手は決まっているが守秘義務のため言えない」と従業員へ解雇を予告してきた。昨年12月の決算では売上10億円、営業利益が7~8千万円あるにもかかわらずである。
この一方的な解雇の背景にリーマン・ブラザーズ系列の悪質金融資本サンライズファイナンスの債権回収にあることが、今年5月からの組合側の追及によって暴露された。ホテルの営業利益はすべてサンライズファイナンスへ吸い込まれ、累積債務は合計60億円にもなるという。従業員を路頭へほうり出しLCホテル(サンライズファイナンスのペーパーカンパニー)へ土地建物を売却するという暴挙に対して、従業員は東京ユニオン京品支部を結成。10月20日に品川駅前で「廃業反対・自主営業突入宣言集会」を行い、本格的な闘いが開始された。敵はすでに京浜実業から悪徳「ハゲタカファンド」へ変わった。組合はサンライズファイナンス、買い手のLCホテルとその社長宅などへの抗議行動を精力的に展開してきたのだ。
ホテル屋上で怒りの集会
ホテル前には「京浜ホテルの存続を求める」署名机が設置され、一日最大千人が署名。全国から1万8千5百人分もの署名が集まった。世界的金融危機と貧困と格差に苦しむ労働者と庶民は、この争議の核心をわがものとして感じとることができたのだ。
集会は初冬の木枯らしが吹くホテル屋上で行われた。連休前夜で繁忙のため当該組合員は参加できなかったものの、佐高信氏(評論家)や保坂展人氏(社民党衆議院議員)をはじめ多くの支援者・支援団体がかけつけた。東京ユニオン渡辺委員長からは「買い手であるLCホテルが売買契約を破棄した」という報告を受け、全員が拍手。全労金石田委員長は「勝てる闘いだ! 組合は自主営業で毎日闘う集団へ変わっている。勝利者になれる」と激励。また全日建連帯労組や派遣ユニオンからは、連帯メッセージとともに解雇攻撃との闘いが報告された。
さらに支援の輪をひろげ 勝利を
この闘いへの支援は確実に全国へ広がっている。しかし12日に「立ち退き」仮処分の攻撃をかけられ、まだまだ予断を許すことができない。京品ホテルの自主営業の闘いを守り、新自由主義との対決に勝利しよう! 格差と貧困を図り大資本を優遇する麻生自公民政権を打倒しよう!(かめ)