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 立川反戦ビラ裁判と微罪弾圧 

10月20日(土) 
午後6:30~


講師 大洞 俊之さん(立川反戦ビラ弾圧被告)

テキスト・
「立川反戦ビラ入れ事件」(立川・反戦ビラ弾圧救援会編著/明石書店)

ビデオ上映 「立川反戦ビラ弾圧」 

場所/
文京シビックセンター・シルバーセンター4階A会議室(地下鉄三田線春日駅下車5分)

主催 アジア連帯講座、「10.24免状等不実記載弾圧を許さない!国賠裁判に勝利する会」

 2006年10月24日、アジア連帯講座の仲間であるAさんは免状等不実記載罪(運
転免許証に記載されている住所〈実家〉と現住所が違っていた)で神奈 川県警に
よって令状逮捕され、自宅は7時間に及ぶ家宅捜索を受けました。Aさ んは小田原
署に10日間勾留されました。逮捕、家宅捜索が不当であるというばか りでなく、Aさん
の活動基盤に打撃を与え、何よりその家族などに拭いきれない生活破壊の痕跡を残しました。 

 このような微罪逮捕は各地での反戦運動、労働運動にかかわる人たちに対して
ますます質量ともに不当性をエスカレートさせています。ところが人権侵害の深
刻さが、かすみがちな事態ともなっています。私たち、10.24国賠訴訟勝利する
会、アジア連帯講座はこの事態に対決する姿勢を鮮明にしようと、Aさんを原告
として国・神奈川県警を訴える国家賠償請求訴訟に取り組んできました。 

 この中でテーマとして浮かび上がったことは、神奈川県(県警)が展開している
「過激派に人権なし」という宣伝をいかに打ち破るのかということです。公安警
察が収集した材料をかき集めて作った「過激派」を強引に描き出し、支持を広げ
る可能性のある運動体に対して「過激派」のレッテ ルを適用して不当弾圧する
手法を繰り返しています。この手法の延長線上にやりたい放題の違憲・違法捜
査・逮捕・勾留を行っています。「テロリストとの闘い」などと称してイラク・
アフガニスタンを侵略し続けるアメリカ政府と日本政府の進む道が重なります。
人権侵害を見過ごし、分断を許さない社会を作っていきたいものです。 

 内田弁護士(免状不実記載弾圧国賠裁判原告代理人弁護士)は、5.17アジア連
帯講座「治安弾圧と改憲」において「公安警察の微罪逮捕と裁判所の令状乱発こ
そが、侵略戦争の「銃後」の備えを固め、戦争推進に都合の良い治安社会強化を
後押ししている」と厳しく裁判所の無責任な役割を批判しました。
 今回、2004年に立川・自衛官官舎で反戦ビラを配って住居侵入罪の弾圧を受け
た立川自衛隊監視テント村の大洞俊之さんを講師に迎えます。
 立川自衛隊監視テント村の仲間三人が立川市内の自衛隊官舎へのイラク反戦ビ
ラ入れを「住居侵入罪」だとして立川署・警視庁公安二課に不当逮捕されたのが
2004年2月27日。3年目を迎えています。一審は無罪判決(04年12月16日)をかち
とり、二審の高裁は、「表現の自由が尊重されるべきものであるとしても、他人
の権利を侵害していいことにはならない」などと主張 し、罰金有罪刑の不当判決
を言い渡してきたのです(05年12月9日)。 

 三人の被告と弁護団は、高裁判決に対して(1)防衛庁官舎の敷地・階段・玄
関前は「人の監守する邸宅」ではない (2)住民の意思ではなく管理権者の意
思でビラまきが違法化されている (3)住民がビラまきに刑罰で対処してほし
いと思っていたかは証明できない (4)多数の住民がビラまき禁止を望んでい
ても、住居侵入罪は成立しない (5)本件のビラまき態様においても害を与え
ていない (6)「表現の自由」と可罰性(刑罰をもって罰するに値いする程度
のものか)についての論議を避けている──などを批判した弁護団上告趣意書を
最高裁に提出しました(06年5月31日)。 

 最高裁の審理は、公判が開かれず、文書のやりとりで進行し、ある日、判決が
出るというシステムだ。被告と救援会は、最高裁での無罪判決を実現するため
に、上申書運動、無罪要求署名運動、最高裁情宣行動を軸に取り組んでいます。
07年1月31日には、最高裁情宣と同時に、第五次の署名(提出計1万4204
筆)・上申書(計276通)提出行動が行われています。
 私たちは、立川反戦ビラ裁判の経過に再び学び、警察・司法の横暴を許さない
人々の共通の利益となる行動は何か、探っていきたいと思います。



 講座のテキストは、『立川反戦ビラ入れ事件』(著:立川・反戦ビラ弾圧救援会 出版社:明石書店 定価:1800円+税)です。おそらく注文しないと購入できないかもしれません。

<内容紹介>
 自衛隊官舎にイラク戦争に反対するビラを投函しただけで市民団体メンバーが
逮捕された事件。逮捕された3人は75日にもわたる勾留を受け、アムネスティ
から日本初の「良心の囚人」と認定された。
 全国の法学者や市民団体から抗議の声が上げられ、先日12月16日に地裁で
無罪判決が言い渡されたが、検察は控訴した。
 この事件は、表現の自由、言論の自由という基本的人権の侵害であることはも
ちろん、異なる意見をあらかじめ排除しようとする住民心理、そしてそれを口実
とした警察による微罪逮捕など、さまざまな面で昨今の社会情勢を象徴してい
る。各分野の専門家の見解と、当事者たちの体験を組み合わせ、本質に迫る。

<目次>
序 文 もし奴らが朝にきたら……(鵜飼 哲)
序 章 テント村とは何か
第1章 無罪判決までの294日
第2章 反戦ビラ入れ弾圧とは何だったのか
第3章 法学者が見た反戦ビラ入れ裁判
巻末資料
[資料1]1月17日に投函されたビラ
[資料2]2月29日に出された勾留状
[資料3]立川駐屯地周辺図
[資料4]防衛庁立川宿舎周辺図
[資料5]マスメディア報道記事一覧
[資料6]団体・個人からの声明一覧
[資料7]主要四声明(全文)
テント村声明/立川自衛隊監視テント村への弾圧に抗議する法学者声明/二議員
呼びかけの共同声明/アムネスティ声明
[資料8]立川反戦ビラ入れ事件日録
[資料9]地裁判決(全文)
[資料10]最終意見陳述(全文)

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