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 4月21日、裁判員制度はいらない!大運動は、日比谷野外音楽堂で「裁判員制度実施をみんなで阻止しよう!」全国集会と銀座デモを行い、1850人が参加した。

マ


 5月21日の裁判員制度の実施強行を阻止するために参加者は、あらためて裁判員制度が思想・信条・良心の自由を侵害し、明らかに憲法に違反していること、さらに被告人の人権を侵害し、防御権の行使をする余地もなく、えん罪がますます増えることなどを厳しく批判し、会場は残された一カ月間を全力で反対運動を展開しいこうとする緊迫感に満ちていた。国会、法務省、最高裁、日弁連にむけて抗議のアピールが次々と行われた。

●制度実施強行を全国の力で阻止しよう

 開会宣言を今井亮一さん(ジャーナリスト)が行い、「この制度は、裁判をよくするため、えん罪をなくすためのものではない。国民に司法の信頼を求めるというなら、過去のえん罪事件を徹底検証することだ。八割の国民が制度をいやだと言っている。ところが国民を罰則付きで強制参加させようとしている。どこまでもでたらめな制度だ。廃止しかない」と宣言した。


 池内ひろ美さん(家族問題評論家)は、「家族が壊れやすい時代にもかかわらず裁判員制度に参加させられて秘密を持ち続けなければならなくなる。娘に強かん殺人事件の裁判員をやれと言えますか。親として子どもを守りたい。『裁判長!話が違うじゃないですか』という本を出した(小学館新書)。裁判員制度を批判していこう」と呼びかけた。

 足立昌勝さん(関東学院大学教授)は、会場周辺にいる公安刑事にむけて「出ていけ」と一喝し、「一九九九年の司法改革を通してロースクール、裁判員制度の導入が柱であった。ロースクールは、すでに形骸化しているのが実情だ。裁判員制度は誰でもが事実認定、量刑判断をせよと強制するひどい制度だ。断固として阻止しよう」と発言した。

 仙台から駆けつけた織田信夫弁護士は、「この制度は憲法違反であるにもかかわらず、過日、まともに論議せず国会では全会一致で可決してしまった。国会議員たちの審議能力を疑う。基本的人権を守らなければならない最高裁が実施しようとしている。弁護士会も協力している。なんとか止めるために頑張っていこう」と訴えた。

 さらに大分哲照さん(真宗本願寺派福岡時対協会長)、蛭子能収さん(漫画家)も制度実施強行に反対する発言を行った。

 裁判員候補者名簿通知の受け取りを拒否した男性は、「裁判員になりたくないので通知書を返した。昨年12月、実名で抗議の記者会見を行った。多くのメディアが取材に来て、制度反対を伝えることができた。私は人を裁きたくありません。死刑や無期懲役の判決を出したくはない。一生、心に傷を残すことになる。司法の国民参加などと言って騙そうとしている。権力や支配者の手先になってはならない。全国裁判員候補の皆さん、いやものはいやだ、やりたくないものはやりたくないという声を大きくあげていこう。最後まで裁判員拒否の姿勢を貫く」と力強く表明した。

 高山俊吉弁護士が「主催者からの檄」を行い、制度実施阻止にむけた熱烈なアピールを行った。続いて、各地の運動紹介、集会宣言を行い、銀座デモに移り、沿道の人々に裁判員制度反対を訴えた。(Y)

 今後の行動 
/4月27日(月)全国一斉行動(東京 11時から13時まで、国会前集会
/5月14日(木)霞ヶ関デモ(最高裁~法務省~日弁連 11時社会文化会館集合)
/5月21日日(木)全国一斉行動

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