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11月3日、三里塚ワンパック野菜の収穫祭に参加した。その際、遠方から訪れた知人を案内して、木の根共有地を訪ねた。

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 80年代に大地共有運動で、再共有されたのが、木の根の共有地。農業用の灌がい施設として「ため池」が作られ、夏にはプールとして子供達の歓声が響いた。ため池は今も、水を湛えている。水草に覆われて、まるで芝生の広場のように見えた。ため池の脇には、わくわくツアーが立てたイラスト看板も残っている。

 かつて大風車があったところには、白壁の瀟洒な家がある。木の根ペンションだ。団結小屋であったが、より多くの人に来てもらおうと、改築しペンションとなった。「木の根」という地名は、戦後の開拓で、木の根っこを手で掘り返して、畑にしたことに由来する。

 木々に囲まれ、のどかな農村の一風景に見えるが、残念ながら今は空港の真ん中だ。建物の周りをジェット機が行き交っている。しかし、ここには人が住み、さまざま活動に利用されている。今年6月には、NO-G8!のライブも行なわれた。

 ペンションの2階からは、空港のターミナルが正面に見える。第一ターミナルの第五サテライトだ。尾翼に青くANAと描かれたジェット機が並んでいる。空港が一望できるこの建物は、当然、空港や航空機からも、見えるようだ。

 誘導路の真ん中に建つこの建物は、空港が農民を追い出し、農地をつぶしたことを、思い出させる。そして、空港問題は今も終わっていないことを象徴する場所だ。

 空港会社はこの土地を奪おうと動き出した。空港をさらに大きくしたいのだ。農業をつぶして、空港を拡大することが、私たちの暮らしをよくするのだろうか。空のかなたから、経済危機がやってきた今、木の根に立って、あらためて考えさせられた。(T)

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