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4月21日TICADを考える会学習会報告。反戦・反G8からアフリカに関心をもち始めた人、もともとアフリカ問題に詳しい人など50人が集まった。

勝俣誠さん(明治学院大学)はアフリカの紛争地域を概観し、食糧暴動の背景、累積債務がアフリカ諸国を苦しめた経緯を簡単に説明した。エジプト、カメルーンをはじめとする地域での食糧・燃料「暴動」について、勝俣さんが配布した米、麦、とうもろこしの物価高騰の資料は分りやすかった。話を聞いて、「暴動」が起こったからといって民衆の中に何かが起ころうとしているという観察だけに終わってはいけないということを考えた。


すなわち、勝俣さんは今回の食料騰貴と「暴動」が、「国際社会」の食糧援助注入を呼びこむ事の仕かけにすぎなくなることを最も危惧しているのだった。それは「穀物メジャー」と呼ばれる多国籍企業による支配、依存体質の強化を意味する。勝俣さんは債務に苦しむアフリカが変わっていくためにも、単一換金作物特化による森の破壊を食い止め、自給の原則を大事にする小農業、他の産業の育成の必要を訴えた。
 
次に木元茂夫さんはスーダンPKO派兵と自衛隊の関係を説明した。過去モザンビーク、ルワンダに派兵されている自衛隊は、ルワンダでは日本人NGOを武装して「救出」して迷惑がられるなどの経験もしているという。スーダンに行くとなれば、これまでの2回とは違って無期限の派遣になる。そういった観点で、今国会の提出がもくろまれる「恒久派兵法案」の問題点を木元さんは解説した。
 
冒頭,G8の問題点を指摘した小倉利丸さんは、TICADに関して宣伝している外務省の印刷物は、突っ込みどころも多いが、参考にしてほしいと指摘した。
 勝俣さん言った。これまでは、債務を返し、自国で食べない作物を作り、外国のために存在するアフリカだった。「元気なアフリカ」なんて日本の外務省が言うのは失礼千万、もともと元気なのを「国際社会」が吸い取って、今があるだけなのだと。

5月25日に横浜でアフリカ開発会議に反対するデモが行なわれますのでよろしく。
(M)

政府、100億円を緊急援助=食糧問題で途上国支援
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date3&k=2008042500307

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