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 12月7日、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会は、東峰共同出荷場で「平行滑走路の延長、発着数の増加に反対! 東峰住民の追い出し攻撃をやめろ! 一坪共有地を堅持しよう! 12・7三里塚・東峰現地行動」を行い、50人が参加した。

ハキ

 成田国際空港会社は暫定滑走路を2500メートルに延伸し、2010年3月供用を強行するために新誘導路建設、東峰地区をフェンス囲い込みなど立て続けに生活・環境破壊を繰り返している。さらに、現在年間20万回の発着回数を30万回増加、B滑走路3500メートル計画なども明らかにした。大型ジェット機の轟音を撒き散らすというどう喝を繰り返しながら東峰地区住民を追い出そうとしている。こんな人権無視の暴挙を許すことはできない。

 空港会社の生活・環境破壊攻撃は、これだけではない。暫定平行滑走路の早朝と深夜の時間帯に設定している離着陸制限が05年3月以降、午前6時半~午後10時に設定していたが、09年3月29日実施の夏ダイヤから午前6時~午後11時に設定することを東峰住民をはじめ騒音地域住民に一言も説明することもなく一方的に打ち出した。空港会社は「空港の能力を最大限に生かすための措置で、内外の情勢を勘案して決めた」
などと居直り発言を行うだけだ。


空港を寸断する開拓道路からシュプレヒコール


 このような反動姿勢は、空港会社前社長だった黒野(会社特別顧問)が日本航空協会が開催した航空セミナー(11月27日)の報告で許し難い発言を行っていることにも現れている。成田空港サーバーで掲載されている黒野報告要旨によれば、以下のような暴言とウソを行った。「成田空港問題では用地の取得が問題とされてきたが、今や、用地の取得は機能拡充の障害にはならない。反対派の人が住んでいてもらって結構」、「地元の雰囲気も劇的に変わっている。私が最初に30万回を持ち出すときは、怒鳴られるのを覚悟でやったが、地元に方々は静かに聴いてくれた」、「騒音被害を被っている人は周辺住民でもほんの一部、成田市でも多くの市民は住みよい街になり、感謝している」などと作り話をでっち上げた。東峰住民、騒音直下住民に対して謝罪を何
度となく繰り返してきたが、このように反動的正体を自ら暴露したのである。

 しかし黒野は、「『羽田空港国際化議論』と言う『関ヶ原の戦い』」などという表現を使をざるをえないほど危機意識が強まっているのだ。つまり三里塚農民の闘いによってアジア国際空港競争から遅れ、羽田空港の国際化によって成田空港の地位低下が決定的だからだ。これ以上の後退を暴力的に突破するためになりふり構わず東峰住民、騒音直下住民の生活・環境を破壊しなければならないほど追い詰められているのだ。

 空港会社の加速した攻撃に抗し、三里塚農民と連帯し、2010年3月B滑走路供用に反対していこう。

東峰出荷場を守る応援団を

 空港会社の連続的暴挙を許さず、断固抗議していく闘いとして集会は、湯村一美さん(東水労青年女性部長)の司会で始まった。

 山崎宏さん(労活評現闘)は、この間の空港会社の東峰住民追い出し攻撃を糾弾し、「敵は、これまでの反省や謝罪を一切反故にし、やりたい放題のことをやってきている。中山元国交相は、発言は、単に一個人の発言ではなく麻生政権の本音だ。農民圧殺攻撃を許してはならない」と強調した。

 石井紀子さん(東峰地区)は、「空港会社によって東峰地区の風景がこんなに変わってしまった。坂やカーブも増えて困っている。学校に行く子どもたちとかも大変だ。ここには島村さんたち、小泉さんたち、樋ケさんたち、らっきょう工場の皆さんたちがいます。人間の営みがあるんです。この出荷場は、ワンパックが引っ越してから無人になっています。大変心配です。昨日、田んぼくらぶの皆さんとここでサツマイモの出荷を行いました。久しぶりにここで出荷を行いながら、もっと使っていきたいと思います。田んぼくらぶの皆さんとサツマイモ、ジャガイモを育てていますが、来年はもっと多くの人達に呼びかけて、出荷場応援団みたいなものができればいいなと思っています。私個人でも応援団を作って管理していきたいなと考えています」と呼びか
けた。

 渡邊充春さん(関西三里塚闘争に連帯する会)は、関西新空港反対闘争、反空港全国集会の報告を行った。とりわけ静岡空港の三月開港が反対地権者と空港反対運動のスクラムで延期に追い込んだことが紹介され、その成果を全体で確認し空港廃港にむけて連帯していくことを確認した。

 続いて加瀬勉さん(三里塚芝山連合空港反対同盟)の「反空港全国集会へのメッセージ」が紹介された。

開拓道路から抗議のシュプレヒコール

 前半の集会を中断し、デモに移り、暫定滑走路が直近で見える開拓道路に向かった。

隊列は、滑走路にむけて「東峰住民の追い出し攻撃をやめろ!2010年3月供用を阻止するぞ!発着増加による騒音まき散らしを許さない!」とシュプレヒコールをたたきつけた。

空港会社の居直りを許さない

 デモは出荷場に戻り、後半の集会を再開した。
 らっきょう工場の平野靖識さん(東峰地区)は、「闘いの成果として、これまで暫定滑走路の航空発着時間がこれまで午前6時半から午後10時に制限させてきた。民主主義的手続をせず、住民の意志を踏みにじってきたのだから当然だった。ところが最近、この制限を取っ払いたいと言ってきた。さらに発着回数も三十万回増やそうという計画だ。東峰住民は、当然、拒絶している」と怒りを込めてアピール。

 次に参加団体の田んぼくらぶ、しいたけ運動、日米安保終了通告の会、10・24免状等不実記載弾圧を許さない!国賠裁判に勝利する会、プロレタリア青年同盟から取り組み報告と決意表明が行われた。

 最後に山崎さんから今後の闘いの方向性が提起され、全体で確認。団結ガンバローを行った。
(Y)

●09年三里塚反対同盟旗開きのお知らせ
 三里塚芝山連合空港反対同盟(代表世話人 柳川秀夫)

・日時 09年1月11日(日)
・正午(京成東成田駅地上 午前11:20頃迎えの車有り
     〈時刻表別掲〉)
~午後1時半頃 片づけ

・場所 横堀農業研修センター 

・発言 柳川秀夫、加瀬勉、支援など

・主催 三里塚芝山連合空港反対同盟

●旗開き終了後 呼びかけ・三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会
「木の根ペンション一坪共有地調査活動&加瀬勉さんのお話」

 旗開き終了後、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会の呼びかけで木の根ペンショ
ンに移動し、一坪共有地の調査活動を行います。さらにペンションで加瀬さんから
「今後の三里塚闘争と一坪共有地運動について」(仮)の問題提起を受け、交流を深
めたいと思います。
・三里塚現地連絡先 
〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田1314
電話&FAX0479─7─│0039

京成電鉄時刻表 特急 上野駅10:03発 京成成田駅11:10着 同駅で芝山鉄道に乗
り換え11:15発 京成東成田駅 11:20着 地上で迎えの車有り

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