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6月15日、ブッシュ米大統領のヨーロッパ訪問の一環として訪れたイギリス・ロンドンでは、約2500人のデモ隊によってブッシュは”熱烈不歓迎”の洗礼を受けた。
ブラウン英首相主催の「夕食会」が行われたロンドンの首相官邸に近いダウニング街にある国会前広場を出発したデモ隊は、「STOP! イラク・アフガン占領」「ブッシュこそナンバーワン・テロリスト」「ブッシュは温暖化対策に敵対するな」などのスローガンを掲げて平和的にデモンストレーションを行なった。
そして、デモ隊が首相官邸に向けて抗議文を届けようとしたところ、警官隊が阻止線を張り、警察の妨害に抗議する非武装のデモ参加者の頭部に警棒を乱打した。その結果、多数のデモ参加者が頭を割られ、25人が逮捕されるという流血の事態となった。マスコミは、「警官隊とデモ隊の”衝突”」などと報じているが、実際に起こったことは警官隊による一方的な挑発と襲撃である。反戦運動のネットワークであるSTOP THE WAR COALITIONは、「すべての責任は道路を封鎖して私たちの抗議文を届ける権利を妨げたロンドン警視庁にある」と語っている。
16日に行われた米英首脳会談は、主にイラク・アフガン占領とイラン・北朝鮮の「核保有」問題などをテーマにした。イラク占領部隊の撤兵について、ブッシュは「まだ、具体的な撤退計画は立てられない」、ブラウンは「英軍はイラクでまだやることがある」などとうそぶき、引き続いてイラク・アフガン植民地化を続行する意志を確認した。また、アフガン駐留についてブラウンは、2009年春までに駐留英軍を8千人規模に増派するとあきらかにした。
そしてブラウンはイラン銀行の在英資産を凍結するとし、「制裁強化」による戦争挑発の新たな段階に踏み出したといえるだろう。世界最大の核武装国家の大統領・ブッシュは、「北朝鮮やイランのような不透明な国家の核武装を許さない、というメッセージを送り続けなければならない」などと厚顔無恥にも語っている。
結局、中東における侵略と植民地化による「資源収奪戦争」のパートナー・シップを確認したのが、今回の米英首脳会談のすべてだといって、過言ではないだろう。そしてこの会談は、7月のG8洞爺湖サミットに向けた最後の「確認」であり、サミットもこの会談の基調で、各国にイラク・アフガンへの軍隊派遣、あるいは「復興」という名の占領ビジネスへの資金提供を迫るものとなるのは間違いない。
世界で持続する”イラク・アフガン占領NO!”の意思表示を6月29日の東京の街頭でも、そしてサミット開催にあわせた北海道現地行動でも大きく行なっていこう!
戦争会議・サミットとGang 8を日本でも包囲しよう!
終わらせよう!イラク・アフガン占領
(F)