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ドイツ北東部のハイリゲンダムに近接するロストックで2日、主要国(G8)首脳会議(ハイリゲンダム・サミット)に反対する集会とデモが8万人の労働者・市民・反戦・反核・エコロジー・反資本主義の団体・グループによって行われた。日本からATTAC-Japanの仲間たちもロストック現地に駆けつけて「NO! G8」と意思表示した。
ドイツの放送局ZDFのニュース映像
この「大国の不当な世界支配」の政治イベントである「G8サミット」に対する、巨大な意思表示を、日本のマスメディアはことさら「デモ隊と警官隊の衝突」を取り上げて、「警官襲撃を目的とした過激派集団」というキャンぺーンを展開している。しかし、参加者による現地報告や当日の映像を観ても、集会への乱入を繰り返し混乱を引き起こしたのはドイツの警備当局であることはあきらかである。
「暴動」を引き起こすドイツ機動隊
この事態は、「衝突」を演出することで「反G8は暴力デモ」というネガティブキャンぺーンを張り、なおかつ反G8運動陣営を分裂させようとするドイツ当局の策略であり、その挑発行為を許すことは出来ない。また、ドイツ政府は、「反G8」を掲げるグループの事務所などを法的根拠もあいまいなままに一斉に家宅捜索を行い、「予防弾圧」を行ってきた。あるいは、マスメディアさえも「ナチや旧東ドイツの秘密警察を彷彿とさせる」と評したような、活動家の留守宅を急襲して体臭がついた衣類などを押収して捜査に利用しようとし、また、一般市民の郵便も開封するなど数々の人権侵害を平然と行ってきた。そして、サミット会場の周囲半径12キロを高さ2・5メートルの鉄条網で包囲し、「NO! G8」の意思表示を可能な限り「権力者の饗宴」から遠ざけようとしている。私たちは、このようなドイツ当局の「予防弾圧」と6月2日のデモ参加者に対する機動隊の暴力に断固抗議する。
メルケルは負傷者に謝罪し、即刻G8開催を中止せよ!
ハイリゲンダム-ロストックでは、6日からのサミット本番に向けて、第二波・三波の行動が予定されている。注目しよう!そして、来年は日本での開催である。日本での開催を「8年に一度の平和なG8」にさせてはならない。反戦・反核・貧困是正・エコロジーな世界を掲げ、「G8は消えてなくなれ!世界は60億の民衆のもの」と訴えG8を包囲する巨大なアクションを準備しよう!
「G8に逆風を!世界はもっと違っていい」(ハイリゲンダム-ロストックでの反G8のスローガン)
(6月5日 F)