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 国家権力、天皇主義右翼が一体となった反天皇制運動への敵対を許さない! 
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 二月十一日、東京・全水道会館で「許すな!戦争国家の『歴史偽装』 2・11反『紀元節』行動」(主催・実行委)が行われ、百十人が参加した。
 
一九六六年、政府・与党は、天皇制強化のために「紀元節」を「建国記念の日」と して復活させた。政府式典は二〇〇六年から中止したが、神社本庁、日本会議などは「紀元節奉祝中央式典」を開催してきた。今年も明治神宮会館の中央式典をはじめ全国で天皇制と侵略戦争賛美する日として取り組んだ。すでに日本会議は、昨年十月六日、「日本会議設立10周年記念大会」を行い、教育改革の推進、新憲法制定運動、「天皇陛下御即位20年奉祝」運動の全国展開を宣言している。2・11式典においても三大運動の取り組みを再確認し、改憲に消極姿勢をとる福田政権に対して圧力をかけていく ことを意志一致した。

 211-1.jpgこの間、日教組教研集会に対してグランドプリンス新高輪経営陣は、天皇主義右翼のいやがらせを口実に してホテル宴会場使用契約を一方的に解除し、中止に追い込んだ事件が発生(2・11) している。 

さらに「主権回復を目指す会」は、つくばみらい市のドメスティックバイオレンス講演会企画を妨害し中止に追い込み(1・16)、「女たちの戦争と平和資料館」へのいやがらせ挑発まで行っている(1・26)。二月六日には大日本壮士塾構成員が反中国を掲げて外務省に火炎瓶 を外務省に投げつけるパフォーマンスを演じている。
 
あげくのはてに天皇主義右翼は、関東規模の動員で、反天皇制集会とデモに対して計画的な妨害、破壊を繰り返している。いずれも権力の保護の下でやりたい放題の状態だ。
 
こういった天皇主義右翼の突出した行動は、単なるエピソードではなく、親中国路線と改憲消極姿勢をとり続ける福田政権に対する苛立ちと危機意識の表現だ。日本会議三大運動と連動して天皇主義右翼の動きが活性化していくことは間違いない。全国的な反天皇制運動、福田政権打倒にむけた取り組みを強化し、天皇主義右翼の攻撃を阻止する陣形を構築していこう。2・11反『紀元節』行動は、〇八年の天皇制を賛美する「祝日」を許さない闘いのスタートしてかちとられた。 


集会は、実行委の仲間から反『紀元節』行動の基調提起から始まった。
 
基調は、(1)「歴史偽装」という戦争・戦後責任回避を許さない(2)ポスト安倍で進む参戦国家化に抗議の声を(3)右派の動向と「天皇在位二〇年」(4)「環境」天皇制と洞爺湖サミット││について触れ、とりわけ「在位二〇年奉祝イベント」 、サミット開催時の各国首脳を歓迎する宮中行事と首都戒厳体制のセットでどのように演出しようとするか警戒し、「戦争も天皇制もいらない」運動広げていこうと呼びかけた。
 
北村小夜さん(元教員)は、戦争ができる国づくりにむけた「道徳」=愛国心教育の教材である「心のノート」や自治体による愛国心教育のための副読本が子どもたちに配布されていることを批判した。
 
さらに沖縄戦における日本軍の集団自決強制を否定する教科書記述や検定制度の問題、戦前の天皇主義教育の徹底である「尋常小學國史」の実態を取り上げ、現在の改悪教基法にもとづく教育現場への具体化に反撃していくための方向性を問題提起した。
 
中原道子さん(「女性・戦争・人権」学会代表)は、戦前のグアム島のチャモロの人々に対する日本軍の犯罪や性奴隷制を厳しく批判した。さらに昨年十月、UCLAカリフォルニアで行われた「日本軍『慰安婦』問題世界大会」を報告し、「国家犯罪として日本軍性奴隷制度が認識され、アジアの枠組みを超えた。戦時女性に対する
暴力の不処罰の連鎖を断つ取り組みが広がっている」と強調した。
 
さらに連帯アピールが「三・一朝鮮独立運動89周年 今こそ日朝正常化を!日韓民衆連帯集会」実行委、「日の丸・君が代」の法制化と強制に反対する神奈川の会、市民意見広告運動、立川・反戦ビラ弾圧救援会、反天皇制運動連絡会、辺野古への基地建設を許さない実行委員会から行われた。

集会終了後、参加者はデモに移った。すでに会場の反対車線には、右翼宣伝カーが四台以上が違法駐車し、大日本愛国党構成員たちがメガホンを抱えて差別・排外主義に満ちたヤジと挑発を行っている。交通渋滞となっているにもかかわらず、国家権力は弱々しく規制するだけだ。さらにデモ隊列に右翼宣伝カーが突入を何度も試みてき た。人身事故の危険性があり、交通妨害をしているにもかかわらず権力は、なだめるだけだ。 
 
機動隊はデモ隊列を二重に囲み、サンドイッチ規制を行ってきた。明らかにサミット警備を想定し、反天皇制デモをその訓練対象にしてきた。デモ隊列は、権力と右翼が一体となった妨害をはねのけ、毅然と闘争を貫徹しぬいた。

(Y)

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