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天皇即位20年奉祝に異議あり!え~かげんにせーよ共同行動のニュース「Anti20 第4号」の紹介です。ぜひ購読を
『Anti20 第4号』
【4号/目次】
岡田剛士(派兵チェック編集委員会)「インティファーダと日本の派兵 国家化─この20年を、ごく個人的に振り返る」
天野恵一(反天皇制運動連絡会)「『大衆天皇制』の成立と『終わり』 (?)」
菅孝行(評論家)「恐るべき昭和天皇賛美│松本健一『畏るべき昭和 天皇』」
キム チョンミ(東アジア近現代史研究)「1910年に東アジ アで、なにがあったか」
荒井克浩(「平和の灯を!ヤスクニの闇へ!」キャンドル行動実行委員 会)「東アジアからヤスクニを見る」
K(814集会実行委)「排外主義者のヘイトスピーチを許すな!」
遠藤陽二(会社員)「天皇を頂点とする祭祀共同体という危険性」
北野誉(反天皇制運動連絡会)「8・15行動に右翼の襲撃、反撃の声を!」
よびかけ団体から(天皇の即位20周年「奉祝」を許さない九州行 動/アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会)
コラム「鳥の目・虫の目」(ハダシの鶏/お馬車の轍の中のフンコロガ シ)
共同行動から(山下一夫/アジア連帯講座)
●12月まで毎月月末刊行、A4判16ページ、8号分 2000円(送料とも)。一部200円でばら売りもしますが、確実に 入手するため、ぜひぜひ、定期購読を申し込んで下さい。0号からお送 りします。
◆郵便振替口座
加入者名:天皇即位20年奉祝に異議あり!え~かげんにせーよ共同行動
口座番号:00180─7─564826
天皇即位20年奉祝に異議あり! え~かげんにせーよ共同行動
東京都千代田区三崎町3-1-18 近江ビル 市民のひろば気付
FAX 03-5275-5989
Eメール:igiari20@ten-no.net (@を半角に書き換えて送信してください)
●転載「共同行動から」
民主党も天皇制勢力だ
山下一夫(アジア連帯講座)
本号が読者の皆さんに届いているころには、衆議院選挙結果が出ているはずだ。各メディアの世論調査によると「民主党圧勝」で与党の敗北、そして民主党を中心とする連合政権が誕生することになっている。どのような政権が成立し、権力機構がどのように再編されていくのか未定だが、いずれにしても新たな情勢転換であることは間違いない。反天皇制闘争は、これまで以上に新局面と真っ向から格闘していく協働作業が求められている。
その取り組みの第一弾が9月6日の『「ハンテン展」〈まつろわない者たちの祭〉─私たちの20年とはどんなものであったのか〈展示〉と〈表現〉』だ。「天皇20年奉祝」賛美の強制に抗して、この20年はどのような現実であったのかを「戦争責任」「日の丸・君が代」「靖国」「沖縄」「貝原浩絵画」「格差社会」「天皇制」のアプローチから掘り下げようとする。さらに表現セクションでは「まつろわぬ者たちの20年」「まつろわぬ者のまつろわぬ宣言」、パフォーマンス、詩の朗読、まつろわぬ者たちの映像情勢、歌などがくり広げられる。展示と表現を媒介にしながら天皇制がいかに生き延び、戦争に加担し、国民統合装置として変質してきたのかを浮き彫りにさせていきたい。その各パーツを整理しながら、次のステップに向けた討議資料として共有化できればなと思う。
「ハンテン展」の成果を打ち固めつつ、第二ステップの取り組みが10月12日の「反天皇制フォーラム」。11・12「天皇20年奉祝」反対闘争の一カ月前だ。丁寧」すぎるともいえる論議を蓄積していくのが反天皇制運動には欠かせない。天皇制廃止を目指し、流れに抗する闘いは、6分科会で論議を交わしながら基調を練り上げていくプロセスでもある。
ジャンプの闘いは、前段の都内ポイント情宣パフォーマンスをバネにしながら、11月12日、「天皇20年奉祝」反対全国集会とデモを準備している。各地で闘う仲間たちからのアピールをメインとして全国総決起集会として成功させていきたい。新政権下による政府式典を厳しく批判し、奉祝派の日本列島賛美押しつけ演出に鋭角的な楔を打ち込むデモを貫徹しよう。政府式典を逆包囲するのだ。
炎天下だった8・15反天皇・反靖国デモでは、天皇制廃絶・靖国解体・「20年奉祝」反対をメインとした巨大パペット・皇室骸骨、横断幕・吹き流し、プラカード、「日の丸」×旗を掲げ、元気一杯に水道橋~神保町~九段下一帯に渡ってシュプレヒコールを響かせた。危機と混乱に陥った主権回復を目指す会、在日特権を許さない会、街宣右翼らのデモ破壊挑発をはねのけ闘争を断固として打ち抜いた。11月12日の奉祝反対デモに対しても右翼らの破壊攻撃が予想される。8・15闘争を参加者全体で教訓化する努力を行いつつ、11・12闘争に生かしていくことが重要だ。デモは、ハデハデ、賑やかに、創意工夫に満ちた大パフォーマンスとして登場させよう。同時に、国家権力の不当な規制を糾弾し、右翼の挑発を許さない闘争前・中・後の態勢を構築していこう。
冒頭、新たな情勢転換を強調したが、やはり民主党を中心とする新政権が「天皇20年奉祝」をどのように演出し、統合装置として押し出してくるかに注目し、分析していく必要がある。すでに鳩山民主党幹事長 (当時)は、「即位20年奉祝委員会設立総会」(昨年の6月5日)で「憲法に『日本国は国民統合の象徴である天皇を元首とする』とうたうべきではないか」と公言し、11・12祝日法制定をめぐって「皇室のことでぎくしゃくしてはいけない。党内をまとめたい」(今年の6月4日)などと改憲・靖国派の政治性格を押しだしていた。
結局、祝日法案は、衆院解散で廃案に追い込まれたが、新政権のもとで鳩山が先頭となってイニシアチブをとり、民主党、自民党など改憲・靖国派を勢いづかせながら、新政権のもとで制定を強行してくる。これ だけではない。鳩山は、新たな戦没者追悼施設についても「一定の宗教によらない、どなたでもわだかまりなく追悼できる国立施設に取り組みたい。天皇陛下が心安らかに参拝できる施設が好ましい」(同8月12 日)などと述べ、民主党政策集において「新たな施設設置」を明記させた。
おまけに社民党も「四年以内に追悼施設の建設計画をまとめる」と幹部会(同8月13日)で決定し、総選挙マニフェストに書いてしまった。グローバル派兵国家建設途上の延長において、この新施設建設は、戦争動員へとつながってしまうのである。また、アジア・太平洋民衆、 日本軍性奴隷制の被害者などへの真摯な謝罪と戦後補償をせず、天皇制の戦争責任・戦後責任を棚上げしたままではないか。天皇制廃絶の観点から厳しく新政権を監視し、批判していかなければならない。