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 7月19日、横須賀・ヴェルニー公園で「原子力空母の横須賀母港化を許さない7・19全国集会」が行われた。主催は、全国集会実行委員会でフォーラム平和・人権・環境をはじめ自治労、日教組、私鉄、各ユニオン、反戦市民運動グループなど北海道から沖縄の仲間たちが参加している。集会は、一万五千人以上が参加した。米軍と海上自衛隊の拠点である横須賀軍港を包囲しぬいたのである。

 
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 5月22日、原子力空母ジョージ・ワシントンは、太平洋上で空調、冷蔵室、補助ボイラー室付近から火災事故を起こした。火災は空母内の数カ所に広がり、負傷者も発生し、鎮火に数時間もかかるという大事故だった。なおこの情報は、米軍当局による一方的な広報によるものであり、事故原因、火災状況と空母内の広がりなど軍事機密に関わる事項などと称して隠蔽し続けている。しかも二基の原子炉、航空燃料、弾薬への引火はなかったのか、どれだけ危険性があったのかなど最も重要な事項についても明らかにしていない。米軍は事故の原因も含めた全貌を開示せよ。


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 なお米軍当局は、八月十九日にジョージ・ワシントンの横須賀配備を予定していたが、火災事故の破損修理を理由に一ヶ月ほど延期することを通告してきた。事故原因も明らかにせず、あくまでも配備強行を居直り続ける米軍を許してはならない。原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会は、このような住民無視、安全軽視に貫かれた米軍を厳しく批判。7月26日に「原子力空母G・ワシントン火災事故真相等を求める市民シンポジウム」(午後六時/ウエルシティー5F〈JR横須賀駅〉)を開催する。原子力空母の横須賀母港化を許さない取り組みをさらに強化していこう。

 梅雨明けの炎天下をはねのけ全国から参加者が集まり、組合旗、反戦横断幕・プラカードを掲げて公園は満杯だ。すでにプレイベントが始まり、反戦バンドと寿の演奏、檄辛風刺ライブを通して戦争反対を訴え、福田政権を批判する。
 集会の司会は、中森圭子さん(平和の白いリボン神奈川)、佐藤治さん(神奈川県高等学校教職員組合)。

 主催者あいさつが福山真刧さんから行われ、「原子力横須賀母港化は、東京湾に情報公開もない、安全性も確認されていない原子力発電所を作ることと同じだ。絶対に許すことはできない。米軍はアフガニスタン、イラクで侵略戦争を続けている。多くの民衆、環境を破壊し続けている。米軍再編のもとに中東から東アジアまでの軍事力体制を強化しようとしている。その一環として原子力空母の横須賀母港化がある。私たちは米軍の侵略戦争に加担することはできない。なんとしてでも阻止していこうブッシュ政権、福田政権を打ち倒していこう」と訴えた。

 続いて宇野峰雪さん(神奈川平和運動センター代表)が地元あいさつ、メッセージの紹介。

 国会情勢報告と連帯アピールが那谷屋正義参議院議員(民主党)、福島みずほ社民党党首、山内徳信参議院議員(社民党)、日森文尋衆議院議員(社民党)から行われた。

 ピープルズ・プラン研究所の山口響さんから海外の反戦反核二十団体から連帯メッセージが届いていることが紹介された。

 アトラクションと神奈川平和行進団の紹介後、参加団体の呉東正彦さん(原子力空母の横須賀母港化の是非を問う住民投票条例を成功させる会共同代表)、鈴木保さん(厚木基地爆音防止期成同盟委員長)、山城博治さん(沖縄平和運動センター事務局長)からアピール。

 集会アピールを参加者全体で採択し、デモに移り、米軍基地前で「原子力性空母母港化反対!米軍再編による軍事力強化を許さない!戦争がない世界を」などのシュプレヒコールを繰り返していった。(Y)
 

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