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川田龍平著 『川田龍平 いのちを語る』 明石書店刊 1400円+税


 川田龍平さんが『川田龍平 いのちを語る』を出版した。川田さんが十歳の時
にHIV感染を母親の悦子さんから告げられて以来、「どうせ自分は長くは生き
られないんだ」と投げやりになっていた中・高校生の時代。そして薬害エイズを
引き起こした厚生省(当時)や製薬資本の責任に怒りを感じ、訴訟に加わり、差
別に立ち向かうために自ら実名を公表して、厚生省を包囲する三千五百人の「人
間の鎖」を実現し、世論を動かし政治を変えたこと。

 川田龍平さんは、自分の体験から「生きることを喜べる社会」を作るため「い
のちをつなぐ」ことの大切さを、子どもたちに訴えている。この本は、子どもた
ちにに「希望」を伝える、これまでの川田さんの活動の集大成だと言ってよい。

 川田さんは、こうした自分の経験をもとにして「生きる希望」を破壊する政治
や社会の仕組みを変え、「平和・人権・民主主義・環境」を大切にする一人一人
の行動を呼びかけている。本書に収められた保田行雄弁護士との対談、辻信一
ん、藤岡亜美さんとの対談では、環境と平和をつなぐ「キーワード」としての
「いのち」の意味を確認している。

 最後の「地球のいのち――龍平、アフリカへ行く」は、今年一月にケニアのナイ
ロビ
で開かれた世界社会フォーラムに参加した川田さんの新鮮な印象が率直に語
られている。川田さんが尊敬するヴァンダナ・シヴァさん、ワンガリ・マータイ
さんの話を聞いての感動、スラム街の貧困とエイズ、アフリカの大自然の素晴ら
しさ。世界社会フォーラムの理念である資本のグローバリゼーションへの抵抗
が、川田さんの「いのち」の理念と共鳴していることも、みごとに表現されてい
る。川田さんの同世代の友人であり、フリージャーナリストの志波玲さんが撮影
した写真もたくさん収められている。

 今、川田さんは、七月参院選に向けて都内全域を連日かけめぐっている。ぜひ
この本を多くの人びとに広げてほしい。川田龍平さんの主張を理解してもらい、
彼をなんとしても参議院に送るために。(K)

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