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12月23日の「天皇誕生日」に、「天皇即位二十年奉祝」に異議あり!え~かげんにせーよ共同行動は、午前11時から新宿駅東口アルタ前で、天皇誕生日と12月25日に池袋の東京芸術劇場で開催される「天皇陛下在位二十年奉祝」都志紀店に抗議する宣伝活動を行った。二人の「背高男」や「笑顔のお手ふり」を描いたシーツをかぶる「キツネ面」も登場し、道行く人びとが注目する。共同行動の仲間たちは、都の「奉祝」式典が「民間」団体主催という形式をとりながら実際には事務局の大半が都の職員であり、都民の税金を使って行われようとしていることを厳しく批判した。

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▲新宿アルタ前で賑やかに「即位20年奉祝反対」と情宣

 新宿での街頭宣伝の後、午後一時半から反天皇制運動連絡会が主催して、千駄ヶ谷区民会館で「民主党政権下の象徴天皇制~『リベラリズム』とナショナリズム~」と題した集会が行われた。いつものように40台もの天皇制右翼の宣伝カーがすさまじい騒音と罵声を浴びせかける中で、百十人の参加で会場は一杯となった。主催者を代表して新孝一さんが中国の習近平国家副主席と天皇会談をめぐって巻き起こった「政治利用」だという批判を取り上げ、「公的行為」というごまかしで「皇室外交」という違憲の政治行動を積み重ねてきた歴代政権を批判した。

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 パネル討論の発題者は太田昌国さん(民族問題研究)、浜邦彦さん(早稲田大学教員)、天野恵一さん(反天連)の三人の論客。

 太田さんは「政権交代」情勢について触れながら、民主党については幻想を持ちえないものの、沖縄の米軍基地問題などで「何かが変わるかもしれない」という予感を持つのは当然であり、自分としては死刑制度、拉致問題が鳩山政権の下でどのような進展を見せうるのかについて関心があると語った。この政権の登場をチャンスと捉え、機会を生かして活用すべきという民衆運動が出てくることに一定の理解を示した太田さんは、しかし和田春樹氏や大沼保昭氏などが「韓国併合」百年の2010年にあたり「日朝国交正常化」「独島(竹島)問題の解決」と合わせて、天皇・皇后が韓国を訪問し李王朝の墓に詣でることを提案していることを紹介し、それが「謝罪」にあたるとはどのような歴史認識に基づくものなのかと、厳しく批判した。あえて天皇を持ち出すことで国家間の懸案を「解決」しようという思考法への異議である。

 浜さんは、「自己責任」「自己実現」というネオリベラリズムに支配された大学の中で、若者の意識状況が極端に内向きになり、自分自身のことにしか関心がなく、社会と関わることに恐怖心を抱いている、と評価した。「新自由主義では経済がボーダーレスになるとともに国家の障壁は高くなっている。米国の入国管理に日本もならい、必要な移民だけ受け入れるというのだ。その中で国家の役割は福祉から監視に移行した。格付け・ランキング社会化し、就活では自己分析させる。その中では他人からの批判は受け付けず、乱暴な二分法しかできなくなっている。コミュニケーションのあり方も変化し、自分がどういうコミュニケーションを行っているかのスタイルばかりが意識され、コミュニケーションの内容は関係ない」。

 このように語った浜さんは「『公共性』そのものが私企業化されているが、今こそ『みんなのもの』(コモンズ)としての『共』が問われている。『プレカリアートのつながり』が始まり、反貧困ネットも広がりを見せている。社会のほころびの中から異質なものがつながり、『コモンズ』の次元に至る可能性が見える」と語った。

 天野恵一さんは、中国の習副主席の天皇との会見に対し羽毛田宮内庁長官が異例の不快感を記者会見で述べたことに小沢・民主党幹事長が激しく反発して政治問題化していることを取り上げ、「『朝日新聞』12月20日付に掲載された石川健治東大教授の発言は『象徴作用自体には実態体はない。だが、実体を連想させて人を動かす力がある』というものだ。しかし実体なき力とは何なのか。天皇が国民国家の象徴であるかぎり、政治的でないわけはない。それは一個の身体が国家の象徴であることの根本的矛盾であり、天皇の存在意義は政治的に利用されるためにこそある」と訴えた。

 さらに戦後日本の「国体」としての日米安保という歴史的構造が、対中関係の比重の増大によって「対米自立」的傾向へと向かうベクトルが働き、一義的にはいかなくなっていることをも指摘した。

 討論の中では、太田さんから天皇訪韓について大沼氏や和田氏が語っている内容で民主党が進んでいくならば、われわれの側の問題提起が右翼の「訪韓反対論」との関係でどのようなものになるべきかの検討が求められている、と注意を喚起した。また浜さんは若者たちが在特会的なものに動員される危険性について、「その場の空気を読んで周りに合わせる」という生き延び方との関係で指摘した。

 民主党主導政権の中での「象徴天皇制」の今後について、民主党が追求する東アジア外交や、外国籍住民の地方参政権法案と、それに対する極右排外主義の危機感を含めてさらに論議を深める必要がある。

(K)

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