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米兵による事件事故に抗議する沖縄県民大会がおこなわれた。強くなる雨にもかかわらず北谷公園の野外で大会は始まり、参加者の静かな怒りに会場は包まれた。

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実行委員長、各自治体首長の挨拶の後、北谷町砂辺区長、横須賀で米兵に受けた性暴力を告発して闘うオーストラリア女性・ジェーンさん(仮名)が演壇に立った。砂辺区長は「1月20日に区民集会を開いた。止むにやまれずです」とゆっくり語り出し、米兵向け住宅家賃に血税が使われているというのに政治家がもっと参加しないのは残念だとも発言した。「被害者が自分の子、孫だったら犯罪を起こしていた可能性もあったという表現も使いながら、もっと怒りを!と呼びかけた。


県民大会は強い雨の中六千人が結集(QAB)





性暴力の被害者として参加を決意したジェーンさんは、「性犯罪は性行為ではありません。パワー、暴力のことです。子どもを可愛いとなでる手で、子どもを死ぬまで投げることも出来る。その手は武器になります。性犯罪もそうです。その手と体は武器になります」と訴え始めると、心的外傷の辛さ、子どもとのやり取り、警察、司法への怒り、を吐露した。「何も悪くない沖縄。 何も悪くない私。一緒に平和の行動を始めましょう」という呼びかけに会場の拍手はなかなかやまなかった。

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この痛烈な抗議は、自民党沖縄県連、仲井真沖縄県知事などをして、不参加という形で日本政府には配慮させて、被害者に本当の配慮をさせない風潮にも向けられている。同じ日の産経新聞などに被害女性を中傷するビラがはさまれていたことなどはもっての他だが、その風潮を作り出したのは「本土」の軽薄なメディアだ。この県民大会の間も日曜日にもかかわらず、辺野古では「環境調査」がおこなわれたという。

とにかく、実質的に軍事基地を拡大させては、ますます大変なことになる。早く米軍基地を追い出して、県民大会を開かなくても沖縄で人権が当然に尊重される社会を作り出すしかない。ジェーンさんの発言にもあったが、その連帯の輪は当然世界に向かって広がっていくだろう。(M)

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