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12月27日から始まったイスラエル軍によるガザへの空爆は、12月30日までに364人のガザ住民の命を奪い、1450人もの負傷者が出ている。殺され、傷ついた人びとはハマスの武装勢力だけではない。多数の子どもたちをふくむ無防備の市民もイスラエルの非道な爆撃の標的になっているのだ。
それだけではない。イスラエルはガザとの境界に大量の戦車部隊を動員し、ガザでの地上戦=「全面戦争」の態勢を整えている。封鎖によって食料・医薬品、電気・ガスなどのライフラインを断たれたガザ市民百五十万人の人道的惨害の上に、大量殺りくの脅威が降りかかっている。
イスラエルは、この不正・不法な軍事攻撃が「ハマスのミサイル攻撃に対する当然の自衛」と居直っている。しかし2006年のパレスチナ議会選挙で圧勝したハマスとの対話を拒否し、パレスチナ民衆の民主主義的な意思を踏みにじってガザの封鎖を続けているイスラエル・シオニスト政権とそれを支える米国こそが、中東の公正な和平、民主主義と人権を破壊している。
この訴えられた15人の中には、8歳の少女も名指しされている。これは、アメリカの戦争のために民衆の生活を力ずくで破壊しようという権力への最低限の抵抗権をも否定する恫喝であり、政府が個人を名指しで「訴える」などという、「法律」を盾にした国家の暴力そのものである。絶対に許してはならない。
やんばる東村 高江の現状から転載
この政府の暴挙に対して、「ヘリパッドいらない」住民の会が25日に抗議の声明を発した。
以下、転載する。
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ヘリパッド建設反対運動への国の不当な弾圧=「通行妨害仮処分申し立て事件」に抗議しその取り下げを求める声明
http://takae.ti-da.net/e2478058.html
東村民、県民はじめ、全国の多くの支援者のみなさん
ヘリパッド建設に反対する運動への物心両面にわたるご支援に感謝します。
ご承知の通り、2007年7月2日から、海兵隊北部訓練場前で座り込み行動を始め、同年8月24日には「ヘリパッドいらない」住民の会が結成され、いらい、県内外の多くの人々の支援にささえられて、運動は継続されて来ました。
これまでに直接現地に足を運んで支援してくださった方は12月21日現在 一万人以上に及んでいます。
反対署名は 二万四千百三十筆になりました。
私達が立ち上がったのは、何より、平穏な生活環境を守るためです。
ヘリパッド建設によって高江区が爆音と墜落の危険にさらされることを避けるためです。
東村にはヘリパッドが15ヵ所もあり、今でも昼夜、場所を問わず飛行訓練が行なわれています。
今回あらたに6ヶ所、しかも高江区をかこむ数キロの範囲に建設されると、静かな生活環境は破壊され、平和的生存権が脅かされます。
最近起きた、名護市内へのセスナ機墜落事故や、沖国大へのヘリ墜落事故を繰り返させてはなりません。
また、ヘリパッド建設予定地は、やんばるの亜熱帯性降雨林の中核となる聖域で、ヤンバルクイナ、ノグチゲラはじめ、多くのやんばる固有種や絶滅危惧種、貴重種の生息する、世界的に貴重な自然の宝庫です。
イタジイ、オキナワウラジロガシの亜熱帯性降雨林は世界でもここだけであり、世界遺産登録の声も上がる貴重な自然を守りたいからです。
さらに、ヘリパッド建設予定地は、県民最大の「水がめ」であり、沖縄本島の生活用水の60%を供給しています。
福地ダム、新川ダム、安波ダム、普久川ダム、辺野喜ダムが地下で結ばれ、貴重な水源地となっています。
私達の運動は、この貴重な水がめを米軍による汚染から守ることにもつながっています。
このような目的と意義をもった私達の運動は、多くの人々の支持と共感を広げて発展してきています。
ところが驚くべきことに、12月16日に、国は突然「通行妨害仮処分命令申し立て事件」を裁判所におこして、安次嶺現達他14名の呼び出し状を送付してきました。
審尋期日は2009年1月27日となっています。15名の中には8歳の子供も含まれています。
多くの人が関わっているこの運動で、わずか160人の小さな高江集落の十数人を裁判にかけて、この運動をつぶそうという国のねらいは明白です。
私達は、ヘリパッド建設反対運動にかけられている新たな攻撃を広く県内外に明らかにするとともに、支援を呼びかけ、さらに前進する決意です。
東村民、県民はじめ、全国の支援者のみなさん 理不尽で不当な国による「通行妨害仮処分申し立て事件」に抗議し取り下げを求める声を、全県、全国各地で起こして頂けますよう心から呼びかけます。
私達はいっそう団結を固めて、勝利までがんばることを表明し、声明とします。
2008年12月25日
「ヘリパッドいらない」住民の会、 会員一同
イスラエルのガザ空爆に抗議する12.30緊急行動
日時:12月30日 14時
場所:地下鉄有楽町線 麹町駅 日本テレビ口改札にて待ち合わせ
(ある程度人数が揃ったら、イスラエル大使館方向へ移動します)
呼びかけ:イスラエルのガザ空爆に抗議する有志
イスラエルがガザに空爆を行い、27日と28日の2日間で死者は287人、負傷者は700人に達しました。イスラエルはさらに予備役兵6500人の招集を閣議決定し、地上戦を行う準備をしていると報道されています。
イスラエルは40年あまりに渡ってガザ占領を続けた挙げ句、ハマース政権の成立以後は封鎖を強化して人の出入りを禁じ、ガザ住民が衛生な水も電気もない劣悪な環境下で生きることを強い、その生殺与奪を握ってきました。
150万人がひしめき、どこにも出口がないたった360平方キロの土地で、寒さと飢えに苦しみ、窮乏してゆく生活に疲れ切った人々の上に、いま爆弾が落とされ続けています。
イスラエルは、ハマースによる100発あまりのロケット弾に対する報復を口実としています。しかし、その多くは空き地などに落下し負傷者もほとんど出ないものであり、2月の総選挙を前にした政治的パフォーマンスであるのは明らかです。米国の政権移行期のタイミングを狙い、周到に準備を尽くした確信犯的攻撃は、いかなる意味においても認められるものではありません。
しかし米国もイギリスも、ハマース政権の存在を理由に、イスラエルの行動に対し一定の「理解」を示しています。国連安保理も、米国の抵抗のために公式の非難声明を出せていません。パレスチナのアッバース大統領でさえ、イスラエルに抗議をしつつ、今回の事態をハマース政権非難のために利用しています。もはや「対テロ戦争」の言辞を都合良く利用し、民衆の生命よりも自らの権力維持に心を砕く政治指導者たちには何の期待も出来ません。
私たちがすぐに事態を変えられるわけではありません。しかし抗議行動を呼びかけ、広め、より多くの人々の関心を喚起し、イスラエルの暴挙を黙って見逃すことはしないのだ、ということを示しましょう。中東各地で抗議行動が起きています。ロンドンなど欧州の都市や、イスラエル国内でも抗議のデモが始まっています。29日現在、大阪ではイスラエル領事館に対する申し入れ行動が行われています。規模は小さくとも、各地で抗議のうねりを作り出すことが必要です。
12月27日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザ地区に向けてミサイル攻撃などを行い、現在までに死者は少なくとも225人、負傷者が400人に達していると伝えられている。今年2月27日に百名以上を殺害した空爆を上回る大虐殺である。
イスラエル政府はこの攻撃を「ハマスのロケット弾攻撃に対する報復であり、ハマスの軍事施設への攻撃」などとしているが、実際はまたしても非戦闘員をも殺害することを前提とした軍事作戦であり、絶対に許すことはできない。
今回の大虐殺について、反シオニズムに拠るパレスチナ人-イスラエル人共同のグループであるオルタナティヴ情報センター(AIC)がイスラエルを糾弾する世界的な抗議行動を呼びかける声明を発した。
以下、翻訳して転載する。
東エルサレムでは若者たちが虐殺に抗議行動
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AICの緊急声明
ガザへの攻撃・殺戮に抗議し、市民社会の動員と国際的制裁をよびかける
オルタナティブ情報センター(AIC)
オルタナティブ情報センター(AIC)は、今日、イスラエル空軍がガザ地区に対して行った攻撃・殺戮を非難する。
この攻撃によって(現在の時点で)150人以上のパレスチナ人が殺された。AICは全世界の社会運動団体に対して、このイスラエルの戦争犯罪に反対する運動を起こすよう呼びかけ、国際社会がイスラエルに対する制裁を発動し、ツィピ・リブニ、エフド・バラクをはじめとするイスラエルの政治および軍事的リーダーたちの、イスラエルの選挙プロセスの一環として行われたこのあからさまな戦争犯罪を告発するよう要求する。
ガザ地区に対するイスラエルの軍事攻撃は、イスラエルが主張しているような、イスラエルによる占領と継続的な包囲に対するガザ民衆の抵抗に対する報復などではなく、ガザ地区におけるハマスの政府を排除するという公言されている目的の一環である。イスラエルはブッシュ政権の最後の時間を活用して、軍事力によって政治的変更をもたらすという執拗な、しかし効果のない新保守主義的政策を実現しようとしている。
西岸の主要都市でガザ地区に対するイスラエルの攻撃に抗議するデモが計画されている。今日、テルアビブではパレスチナ人とイスラエル人の共同のデモが行われる。
背景(英語)については:http://www.alternativenews.org/news/english/israel-planning-military-assault-on-gaza-strip-20081225.html
三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(代表世話人 柳川秀夫)から一坪共有地断固堅持にむけた声明が26日に届きましたので配信します。
声明 空港会社による一坪共有地の売却要請手紙に抗議し、共有地を断固堅持する
三里塚芝山連合空港反対同盟大地共有委員会(代表世話人 柳川秀夫)
成田国際空港会社は12月17日までに、全国の三里塚一坪共有者約1000名に対して土地の権利を明け渡すよう要請する手紙を送付した。
一坪共有地は1980年代に空港公団が二期工事を強行しようとすることを阻止するために、東峰、横堀の反対同盟共有地の再共有、及び木の根の加瀬勉さんから提供された土地を全国の三里塚空港反対の思いを共にする仲間に呼びかけて進められた運動の結果として生まれたものである。この運動は、国家権力が農民を圧殺し、民主主義を蹂躙して空港建設を推し進めようとすることに対し、それへの怒りと断固たる抗議の意志を身をもって現したのだ。
国・運輸省と空港公団の農民・地域住民を無視した強権的な空港建設のやり方は、国土交通省─空港会社へと名前は変わっても当初から一切変わっていない。
1991年から始まったシンポジウム─円卓会議の結果、国はそれまでのやり方は間違っていたと「反省・謝罪」し、今後そのような一方的な手段は取らないと「確約」した。
しかし、それ以降の平行(暫定)滑走路の建設・供用開始(2002年)、暫定滑走路の北側延伸の決定(2006年)の過程はすべて約束を反故にして一方的に進められてきた。
それのみか空港会社は、今後、平行滑走路を当初計画の2500メートルから3500メートルに延ばすことをあからさまに語り、飛行回数を年間20万回から30万回に増やす計画を明らかにした。
これは四方を完全に空港施設で囲まれ、他地域から分断され、頭上数十メートルをジェット機を飛ばされ轟音と排気ガスを浴びせられながら闘い続ける東峰住民を暴力的に叩き出す攻撃に他ならない。空港会社はなんと傲慢にも「反対派側に歩み寄りの姿勢が感じられない」(朝日新聞ちば版12.5)とうそぶいているのだ。
空港会社は今回の一坪共有地売却要請について「協力を得られない場合でも、訴訟による解決は考えていない」(同紙)としているが、それはあくまでも現時点でのことで、以後どうするかは予断を許されず、警戒を緩めることはできない。約束を破ることは国・空港会社の常套手段であることは三里塚闘争の歴史が証明している。
大地共有委員会は、今回の空港会社の一坪共有地強奪の攻撃を跳ね返し、全国の仲間と共にこれよりも増して共有地堅持の決意を明らかにする。
2008年12月26日
●一坪共有者の皆さんへ
第二回のニュースレターを準備しています。一回目のニュースレターは、全国の仲間たちの協力によって新名簿にもとづいて配布しました。しかし、返却、届いていない共有者の存在も明らかになりました。全ての仲間たちに配布し、共有地堅持を訴えていくためにニュースレターの手渡しや新住所の申請にご協力ください。
大地共有委員会・連絡先
〒289─1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131─4
電話&FAX0479─78─0039
インターナショナル・ビューポイント オンライン・マガジン : IV407号 - December 2008
インド
テロリズムの地獄の連鎖 VS 連帯 http://www.internationalviewpoint.org/spip.php?article1569
ピエール・ルッセ Pierre Rousset
11月26日から27日の夜に起きたムンバイ(ボンベイ)でのテロリストによる襲撃は、二百人近い死者と三百人の負傷者をもたらした。インドならびに国際メディアの注目は何よりも「タージマハル」と「オベロイ」の二つの豪華ホテルに集まり、2001年9月11日のニューヨークの「ツイン・タワー」を崩壊させた事件とのアナロジーとして描かれている。
確かに、軍と一握りのジハーディスト(聖戦主義者)との間で三日間にわたり最も激しい戦闘が行われたのはその二つのホテルだった。しかし、ここインドの経済的首都では、病院、レストラン、複合映画施設、ユダヤ文化センター、公衆市場、大鉄道ターミナルであるチャトラパティ・シバジ駅(CTS)など七カ所が攻撃されたのである。この中央駅では三十人を下らない死者を出したにもかかわらず、メディアはあまり多くを語らなかった。そこでの死者は、稀にしかニュースにならない普通のインド人だったからである(1)。死体は確認困難な身元不明の人びとだった。
たった十人からなる部隊がこれほど多くの場所で攻撃が行ったという事実は、治安機構の失敗を浮かび上がらせた。警察署も襲撃され(犠牲者の中には11人の警察官がいた)、市のテロ対策部門の責任者が殺された。メディアの「視界」に入った観光業、ユダヤ人と外国人(米国と英国の市民)だけが標的だったわけではない。ジハーディストたちの目標はそれだけではなかった。この襲撃は、克服困難な共同体間の流血の憎悪を作りだすことをねらった、パキスタンとインドの間の関係正常化に対する打撃でもあった(2)。
数多くのコメンテーターたちは、アルカイーダによってなされた形跡があると示唆している。この行動には彼らの特徴が記されているというのだ(しかしどの点においてか!)。インド政府当局は、襲撃参加者たちはすべてパキスタン人であると述べている。報道は、「ラシュカレ・タイバ」(LeT)(3)と関連づけようとしており、結局のところカラチから出発したグループによって行われたものであるとしている。
「みんな集まれ オバマさんに平和の手紙を」
1.20 アクション
日時:1月20日(火)18:30~
場所:虎ノ門JTビルまえ。
主催:WORLD PEACE NOW
(WPNからキャンドル、ペンライト、手紙のプラスターを用意します。 可能な限り、手紙(要請文)などを各自用意してください。プラカードなどの用 意歓迎です。)
米国オバマ新大統領の就任式にあたり、下記の次第で駐日米国大使館への要請行動を行います。
武力で平和はつくれない、イラクからの占領軍即時撤退、アフガン増派をやめろ、 アフガンからの外国軍の即時撤退めざして、皆さまのご参加、ご協力を呼びかけ ます。
ラスト10分。物語が進むにつれ、力が体中から抜けていくのがわかった。映画を見てこんな感覚に襲われたのは、言葉のそのままの意味で原作を裏切ったアニメ映画『ゲド戦記』を観て以来のことだ。
現在公開中のアニメーション『動物農場』のことである。
映画『動物農場』公式サイト
http://www.ghibli-museum.jp/animal/
映画"Animal Farm"の一場面-動物たちの反乱
●ジョージ・オーウェルによる原作「動物農場」のストーリーはつぎのとおり。
過酷な奴隷状態にあった荘園農場の動物たちが、二匹の豚、スノーボールとナポレオンの指揮の下で農場主に反乱を起こして追い出し、自分達で農場を経営する。しかしずるがしこいナポレオンは、手下の犬をつかってスノーボールを追い出し、荘園を豚による支配体制をつくり上げていく。最後には敵であった人間たちの荘園と取り引きを行ない、結局、人間と変わらない支配体制が繰り返される、というロシア革命を簒奪したスターリニズムを風刺した寓話として終わる。
映画を見る前に原作を読んでみた。原作には、物語のあちこちにロシア革命とその後の悲劇の史実をモチーフにしたエピソードがちりばめられている。革命歌インターナショナル、計画経済、新経済政策、ゲペウー、スタハーノフ運動、独ソ不可侵条約、スターリン憲法などなど。ロシア革命が切り開いた階級闘争の歴史的な地平を引き継ごうと自負するものにとっては、頬を崩したり、眉をしかめたり、一人うなづきながら納得したりと、その分量の何倍もの思考を必要とする原作であった。
ロシア革命は、植民地争奪戦に明け暮れる資本主義システムの最高形態としての帝国主義の最も弱い環であるロシアにおいて最悪の帝国主義支配体制のひとつであったツァーリ体制を打倒し、歴史的な危機を迎えていた資本主義に代わって労働者階級という多数による支配、収奪者を収奪する民主的体制の基礎をつくることを可能にした。また、ロシアと同じく資本家の搾取と戦争にあえぐ他の帝国主義諸国の労働者革命と植民地支配を打ち破ろうとする民族独立運動を大きく鼓舞したこともロシア革命が世界史的な意義を持つといわれるゆえんである。
川村理弁護士は「免状不実記載という容疑での不当弾圧は、80年代から90年代に活動家の住所を特定する目的で猛威を振るった。今回、最初はどうかなと思ったが、県側書面の論理的飛躍、裁判所の警察に対する積極的な文書提出命令などを見て勝てるかなと思った。もし控訴されれば、東京高裁は大変だろうが、そのときは地裁にもまして主張を前面に出すことが大切」と分析した。
80年代に大地共有運動で、再共有されたのが、木の根の共有地。農業用の灌がい施設として「ため池」が作られ、夏にはプールとして子供達の歓声が響いた。ため池は今も、水を湛えている。水草に覆われて、まるで芝生の広場のように見えた。ため池の脇には、わくわくツアーが立てたイラスト看板も残っている。
かつて大風車があったところには、白壁の瀟洒な家がある。木の根ペンションだ。団結小屋であったが、より多くの人に来てもらおうと、改築しペンションとなった。「木の根」という地名は、戦後の開拓で、木の根っこを手で掘り返して、畑にしたことに由来する。
木々に囲まれ、のどかな農村の一風景に見えるが、残念ながら今は空港の真ん中だ。建物の周りをジェット機が行き交っている。しかし、ここには人が住み、さまざま活動に利用されている。今年6月には、NO-G8!のライブも行なわれた。
ペンションの2階からは、空港のターミナルが正面に見える。第一ターミナルの第五サテライトだ。尾翼に青くANAと描かれたジェット機が並んでいる。空港が一望できるこの建物は、当然、空港や航空機からも、見えるようだ。
誘導路の真ん中に建つこの建物は、空港が農民を追い出し、農地をつぶしたことを、思い出させる。そして、空港問題は今も終わっていないことを象徴する場所だ。
空港会社はこの土地を奪おうと動き出した。空港をさらに大きくしたいのだ。農業をつぶして、空港を拡大することが、私たちの暮らしをよくするのだろうか。空のかなたから、経済危機がやってきた今、木の根に立って、あらためて考えさせられた。(T)