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5月27日に無錫市にやってきた聖火リレーをを迎える無錫市の副市長
オリンピックを平穏無事に開催するために、北京の政府機関へ直訴をするかもしれないと見なされた全国各地の労働者や農民が、さまざまな圧力や不当な拘束を受けている。江蘇省無錫市陽山鎮西庄村の農民、桃堅勇さんもその一人だ。鎮政府は「オリンピック特別学習班」なる組織をでっちあげ、そこで「学習」させるという口実で桃さんを不当に拘束した。地元政府との争いを抱える全国各地の人民は当初オリンピックに対しては何ら批判的な見解をもってはいなかった。しかしオリンピック開催直前から全国各地で吹き荒れた恫喝や不当な拘束を通じてオリンピックが決して民衆と親和的なものではないことを「学習」しつつある。以下は「六四天網」サイトからの翻訳である。(H)
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「オリンピック特別学習班」拉致された農民、桃堅勇
天網江蘇訊2008-8-11
http://www.64tianwang.com/bencandy.php?fid=13&aid=3240
失踪したと思ったら「オリンピック特別学習班」に拉致
8月5日午前、無錫市恵山区陽山鎮西庄村の農民、桃堅勇がひとりで田んぼ作業をしていたところ、陽山鎮派出所の警官、楊健ら数名に突然連れ去られた。昼食になっても戻ってこないことを心配した家族があちこちを探したが消息は全くわからなかった。その日の夜になって家族は村の女性主任から、桃堅勇がオリンピック期間中に特別に設けられた「学習班」に秘密裏に拉致されたことを聞き出した。
手塩に掛けて育てたぶどう園を奪われ闘いに立ち上がる
桃堅勇は、勤勉実直な農民で、手塩に育てて作り上げた果樹園が自慢だった。2003年、地元の役所が桃堅勇の果樹園の土地の一部を収用することが伝えられ、補償金として1畝あたり2000元を支給するとした。桃堅勇は法定金額に比較してもあまりに安すぎる補償金の額に同意しなかったが、地元政府はそれを無視して土地を収用し果樹園を破壊した。手塩にかけて育てたぶどう園は破壊された。収用手続きは法律にのっとっていなかった。
桃堅勇は上級政府機関に直訴することを決意し、北京の政府機関を訪ねた。だがこの不法な土地収用問題は解決されず、合理的で理性的で合法的な桃堅勇の訴えに耳を傾ける政府関係者はいなかった。それどころか、今回はオリンピックを滞りなく開催するという理由で地元政府当局に拘束されてしまった。
メディアの関心を呼びかける家族
地元政府当局による違法な拘束によって、果樹園を管理する人がいなくなり、熟した桃や葡萄が収穫されずに地面に落ちたままに放置されている。桃堅勇の家族は何度も当局と交渉しているが取り合ってもらえない。多くのメディアが注目するよう訴えている。